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NHK『あさが来た』第29回

目が悪すぎてコンタクトレンズを装着しないとあまり目が見えないのだけれど、最近は放送ギリギリに目を覚ますのでコンタクトをする時間がなく、メガネを使っているせいでボンヤリとしか見えないという当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第29回めの放送を見ましたよ。

* * *
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』

あさ(波瑠)は寄り合いで耳に挟んだ新しい商売のことを新次郎(玉木宏)と正吉(近藤正臣)に話した。
外国では鉄道が普及していて、大量の人や物を一度に運べるという。しかもそれは、人や馬で動かすのではなく、石炭を燃やして動かす車だという。そこで、石炭を扱えば儲かるという。

ただし、あさの話はまったく曖昧なものだった。あさ自身が鉄道や石炭がどのようなものかわかっていないからだ。正吉と新次郎も、乗り気にならなかった。

そこで、あさと新次郎は、石炭に詳しい山屋与平(南条好輝)にもっと話を聞くことにした。山屋は、新次郎の三味線仲間でもあったため、あさは新次郎と共に三味線師匠・美和(野々すみ花)の家に出向き、そこで話を聞いた。
山屋によれば、九州の筑前に良い炭鉱があるという。そこへ直接行く方が話が早いというのが山屋の意見だった。

あさは、山屋の話に耳を傾けながらも、新次郎と美和のことが気になっていた。美和が、あさを差し置いて、新次郎へ甲斐甲斐しく茶を出したり、隣に座ったりするからだ。
しかも、新次郎の着物の綻びがきれいに縫い直されていることにも気付いた。それは、あさが何度やっても見苦しい縫い目にしかならなかったものだ。そう思うと、最近、新次郎はその着物ばかり気に入って着ていることにも思い至った。あさは、新次郎と美和の仲を疑い始めた。

家に帰り、正吉に炭鉱のことを報告した。しかし、正吉はまったく乗り気ではなかった。両替の仕事で手一杯で、九州まで派遣する人手などないと言うのだ。そもそも、両替商なら店に座っているだけでできるのに、九州の山にまでわざわざ出かける必要性も感じないのだ。
あさは、新次郎に援護を頼んだ。しかし、新次郎も乗り気ではないらしく、正吉の味方についてしまった。

それで、あさは頭にきた。
新次郎の着物の繕いを指摘し、美和との浮気を糾弾した。近頃は、以前にも増して昼も夜も外出することが多くなっていることが証拠だと言うのだ。

新次郎は、少々思案し、美和が縫ったものではないと否定した。
そして、別の女に縫ってもらったものだと説明し、その女にこれから会わせると言うのだ。
あさは、その女と対決することを決め、新次郎について行った。

新次郎があさを連れて行ったのは、郊外の畑である。そこでは、みすぼらしい女が野良作業をしていた。
近づいてみてみると、はつ(宮﨑あおい)だった。
新次郎は、はつの居場所を漏らさないと約束していたはずである。そこで新次郎は、はつの居場所を教えたのではなく、「着物を縫った女の居場所を教えただけ」と詭弁を弄してごまかすのであった。そうして、あさとはつをふらりっきりにしてやった。

はつは困惑したが、あさと再会した嬉しさが勝った。
あさに対して、立派な両替商の若旦那の着物が不様な縫い目ではいけないと注意した。そう言って笑った。

はつは、新次郎が自分たち一家にとてもよくしてくれていると話した。
惣兵衛(柄本佑)に何度も酒を持ってきてくれたり、はつには繕い物の内職を紹介してくれているのだという。自分の居場所を秘密にするという約束も守ってくれていた。新次郎への感謝でいっぱいだという。

続けてはつは、百姓に間借りして農作業をするという貧乏な暮らしは惨めだと話した。手紙を出す金もないので、京都の実家に連絡も取れない。日々の仕事に忙しくて、その他のことを考える余裕もない。
しかし、忙しいのは案外いいことで、くよくよと考えなくて済むのだという。たとえ今は落ちぶれてしまっても、自分は一生懸命に家を守ろうと努力している。自分は元気だし、そのことをくれぐれも実家に伝えてくれと託した。

あさははつの気丈さに安心し、それを陰ながら支えてくれていた新次郎に感謝もした。

数日後、あさと正吉は五代を訪ねた。

* * *


遠景ではありましたが、ゴザの上に座っているはつ(宮﨑あおい)のナマ足裏が映っていましたね。足の裏フェチの当方としては、とても嬉しかったです。宮﨑あおいさんの笑顔も輝いていましたし、幸せな気分になりました。
コンタクトレンズをしていなかったのが悔やまれました。

「はつの居場所は言っていない。着物を縫った女の所へ案内しただけだ」という新次郎(玉木宏)の詭弁も好きです。そういう優しさをもった男になりたい。

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