本ドラマを一度も見たことがないという女子となぜか五代友厚の話になり、彼の像が大阪証券取引所にあるという話を教えてもらった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第44回めの放送を見ましたよ。
新次郎(玉木宏)は、女中・ふゆ(清原果耶)が泣いているのを見つけた。
ふゆは実家から送られてきた手紙を読んでおり、それには家族の誰かが死んだと書いてあるらしい。ただし、雨で濡れてしまったため、誰が死んだのか肝心なところがわからない。ふゆは不安で悲しくなり、泣いていたのだ。
新次郎は手紙をよく読んでみた。すると、ふゆの勘違いであることがすぐに分かった。どうやら「妹がにしにゆく」(妹が西の方へ奉公へ行くことになった)と書いてあるはずのところを、ふゆは「しに」(死に)だけ読んでしまったようなのだ。
新次郎はふゆの肩を抱きしめ、慰めつつ安心させた。ふゆは新次郎の優しさにうっとりとしてしまった。
そのやり取りを うめ(友近)が見つけた。うめはふゆが新次郎に対して恋心を抱いているのではないかと疑った。新次郎が立ち去った後、うめはふゆに対して良からぬ気持ちを抱かぬよう厳しく注意するのだった。
その様子は、新次郎の母・よの(風吹ジュン)にも見られていた。新次郎に妾を持たせたいと思っているよのはほくそ笑むのだった。
祖父・忠政(林与一)危篤のため、あさ(波瑠)は京都の実家に戻っていた。
忠政に残された時間は少なかった。あさはもっとたくさん祖父と話がしたいと思ったが、それも叶わない。
忠政はあさにふたつの言葉を贈った。
ひとつは、今まではあさが「なんでどす?」と人に尋ねる立場だったが、これからは人から物を尋ねられたら説明してやれるようにせよということだった。
もう一つは、笑顔でいろということだった。忠政はあさの笑顔が大好きだったと言い、あさの頬をつまんで引っ張るのだった。
しかし、あさは悲しくて泣くのを止めることができない。
そうしているうちに、忠政は静かに息を引き取った。
忠政の葬儀が終わり、家が落ち着いた頃、父・忠興(升毅)はあさとはつ(宮﨑あおい)を呼び、家の今後のことを話した。
今井家は年内に京都を完全に引き払い、東京へ移るという。これまでは忠興も、失くなった忠政も京都に愛着があって離れがたかったが、そろそろ潮時だという。
東京へ移ったら、25歳になった跡取り息子・久太郎(興津正太郎)と共に銀行を経営するのだという。政府からの要請で、他の商家とともに国立銀行を設置することになったというのだ。
従来の両替商は主に金や銀を両替するものであったが、これからの銀行というものは大量の金を集めて、それを貸し付けて儲けることを主要な業務とする。そもそも大量の金を集める必要があり、それには多くの商人の協力や政府の支援が必要なのだと言う。
そこへ、五代友厚(ディーン・フジオカ)が姿を現した。今後のことの相談のために呼んであったのだ。
昨日、思わせぶりに終わった新次郎(玉木宏)とふゆ(清原果耶)のパートなのだけれど、わりとどうでも良かった。
祖父・忠政(林与一)の臨終ももうちょっと引っ張るのかと思ったけれど、わりとあっさりしていた。
家族のひとりひとりに言葉を贈ってから亡くなったのだけれど、なんだかやっつけみたいなセリフで、僕的に興ざめだったのでまとめ記事からは割愛しました。遺言の中身が気になる方は再放送見てください。
しっかし、五代友厚(ディーン・フジオカ)はどこにでも出てくるなぁ。