休みの日に限って、きちんと朝早くに目の覚める当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第49回めの放送を見ましたよ。
大阪の商人たちの間で、あさ(波瑠)の男勝りぶりがますます噂になっていた。彼らはあさのことを「加野屋の四男坊」と呼んだり、「男のようにヒゲが生えている」などと嫌味を言ったりしていた。
子供の頃のあさは男の子のようだと言われても平気でいたのだが、大人になった今ではあまりうれしくないように思われた。福沢諭吉の『学問のすゝめ』を読むと、全ての人に違いはないはずだと書かれているのに、実際の世の中はまだそうなっていないと感じるのだった。
唯一、九州の炭鉱にいる時だけは気が楽だった。鉱夫たちは一度心を開くと、あさのことを女だと言って見下したりせず、平等に扱ってくれ、慕ってもくれるからだ。
あさの悩みを聞いた五代友厚(ディーン・フジオカ)は、大きな目で見たら男と女の違いなど微々たるものだと言って、あさを元気づけた。
そのついでに、自分があさの「ハズバンド」だったら、そんな思いはさせないだろうと愛情深く語った。ただし、あさは「ハズバンド」という言葉を知らなかったので、五代の言葉の真意をつかみ損ねた。
姑・よの(風吹ジュン)は、子供のできない新次郎(玉木宏)を心配し、彼に妾を取らせることを諦めきれずにいた。しかし、新次郎には全くその気がないので愚痴ってばかりいた。
舅・正吉(近藤正臣)はよのに反対した。あさと新次郎の仲の良さを見ていれば、妾を迎えることが不憫だというのだ。加えて、あさが家のために働いてくれているところ、子作りのために仕事を休ませるわけにはいかないというのだ。正吉自身は、あさに炭鉱を任せると決めた時に、孫は諦めたという。本来の跡取りである、三男・榮三郎(吉田八起)が嫁をとった時に子を作らせればいいと言うのだった。
新次郎は両親の話を立ち聞きし、複雑な思いを抱いた。しかし、あさには何も言わずに普段通りに接した。むしろ、あさの仕事を応援し、男勝りだと言われているという悩みを優しく聞いてやるのだった。
その頃、はつ(宮﨑あおい)は惣兵衛(柄本佑)に、母・梨江(寺島しのぶ)から預かった土地の権利書のことを打ち明けた。和歌山の土地を借り受け、生活を立て直し、利子を付けて返したいと言うのだ。
それを聞いた惣兵衛は、はつの両親に感謝するとともに、感激の気持ちでいっぱいになった。
はつの気高い性格を考えれば、人から情けをかけられることが屈辱だったろうと思うからだ。はつにとっては屈辱だが、惣兵衛や家族のことを第一に考え、施しを受け取ってくれたのだと思うと、はつに頭が上がらなかった。
再度、九州の炭鉱にやって来たあさは、現地に詰めていた亀助(三宅弘城)から報告を受けた。一人、気に入らない組頭がいるのだという。
今日も内容がスカスカだった気がするなぁ。
特に目新しい展開が無かったと思う。