それぞれの人には良いところも悪いところもある。誰しもそうだろうし、もちろん僕自身もそうだろうと思う。きっとそう。
個人ごとに良いところと悪いところの配分はまちまちで、僕はたぶん悪いところの比率が多いタイプだと自覚してる。分かってんなら改善しろよって話だろうけど。本人なりに努力はしているんです、傍目にはわからないかもしれないけれど。
この20年間でずいぶんと改善されてきたなぁと自己評価はしている。まだまだ道半ばだけれど。
ほんの少しかもしれないけれど、僕の人格や生き様で良い点があるとすれば、それはある3人の人物との交流の中で学び育まれてきたものに違いありません(実際にはもっと多くの人から学んできたけれど、ここでは誤差の範疇です)。
僕の中で相変わらず悪い部分は、たぶん生まれつきどうしようもない部分なので、その3人に落ち度はない。
根っからの女好き(ここは自覚していてもなかなか直らない)である当方なので、その3人のうちの2人は女性である。お付き合いする中でいろいろ勉強させてもらった。それらの点について言いたいこともたくさんあるのだけれど、今日の本題ではないので割愛します。またの機会に。
さて、残る一人は、年齢で言えば大先輩にあたる男性です。自分の将来に思いを馳せる多感な時期にこの人に出会えたことは幸いだったと思います。
社会の仕組みや人生には、きれい事で済む部分と済まない部分、もしくは汚い部分とが渾然一体となって存在している。それをどう紐解けばいいか、本質的でいちばん大切な点を見抜くにはどうすればいいか、そしてそれにどう対峙していけばいいか。彼から学んだもっとも大切なことを一口でまとめると、こうなります。
彼の真似をして失敗することもまだあるけれど、僕が僕自身について一番気に入っている点、もしくは自分の良い点だと思うことの多くは彼から盗み学んだものです。
そんな彼が消えてしまって、僕の生涯における道標のひとつがなくなってしまいました。今後、道に迷ってしまうんじゃないかと心配になってきます。
しかし、よくよく考えれば、もうたっぷりと教えを受けたので、自分で道を切り拓けそうな気もします。
いろいろありがとうございました。