山瀬まみ作詞曲について書きたいことを書く記事

今月、各社音楽サブスクリプションサービスで、我が最愛の山瀬まみの伝説のプロジェクト「山瀬ロック化計画」の2枚のアルバム『親指姫』と『親指姫ふたたび・・・』の配信が開始された。
両アルバムには、山瀬作詞の楽曲が3つずつあるので、それについて書きたいことを書いていく所存。

『親指姫』(1989) 収録曲

■ かわいいルーシー
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当時、山瀬まみが飼っていた犬(おそらくマルチーズ)について歌ったもの。虚弱体質な犬だったらしい。
後年、『天才!志村どうぶつ園』で長らくレギュラーを務めていたものの、動物を遠巻きに見るだけで、触れ合う時もおっかなびっくりで、すっかり動物が苦手だということがバレてしまった山瀬まみ。それでも、30年前にペットを飼っていた時期もあるわけです。

僕の記憶が確かなら、夫・中上雅巳との最初の接近もこの犬が関与しているらしく。当時、両者は『笑っていいとも!』のレギュラーとして共演していた。そして、中上雅巳の実家はペットショップだったそうで。その関係で、ドッグフードの購入に協力してもらったとかなんとか聞いたような気がする。当時は恋愛関係ではなかったけれど、それが後に縁となって交際→結婚に至ったとかなんとか。

なお、僕は毛の多い人や動物を見ると「♪ルーシー、毛がもじゃもじゃだよ」と歌うし、お姉さん座りしている人を見ると「♪横座りのルーシー」と歌ったりします。心の中で歌うだけなので、たぶん誰にも聞かれたことはないと思うけれど。

作曲は白浜久。残念ながら僕はよく知らない人です。

■ 芸能人様のお悩み
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アイドル歌手として売れず、バラドルになってしまったことを自嘲したり愚痴ったりする歌。1986年のデビューから35年、紆余曲折はあったものの厳しい芸能界で生き残って何よりだと思います。

「♪好きな男はいるけれど、会えないから喧嘩ばかり」という歌詞を初めて聞いたときは複雑な思いをしたものです。週刊誌のゴシップ記事で交際相手(森且行がわりと有名だけれど、それ以前にはテレビ番組プロデューサーとか)のいることは度々報じられていたもの、純真な少年だった僕は、それらは虚報だと信じてたわけで。ウブな少年だった僕は、山瀬まみに交際相手がいるとは信じたくなかったわけで。
それが、ほぼノンフィクションらしい歌の中で交際相手のことが歌われていたらショックを受けるよね。一方、喧嘩ばかりと歌われているので、シメシメと思ったり。

なお、僕は毛の少ない中高年に対して腹を立てると「♪なんだテメェはハゲオヤジ、私は○○だ、バカにしないで。ゲハゲハゲハゲハ、ゲハ!」と歌ったりします(○○の部分は状況に合わせて都度変わる)。心の中で歌うだけなので、たぶん誰にも聞かれたことはないと思うけれど。

作曲は横関敦。僕は山瀬のアルバム以外の彼の仕事はよく知らないのですが、自分もエレキギターを初めてみて改めて聞くと、ギターすげぇなぁって思いました。さすがジェットフィンガー。

■ 本日はSEITENナリ
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これまた、交際相手についての歌っているもの。先の『芸能人様のお悩み』は歌詞の一部に交際相手が出てくるだけなので、まだ僕も落ち着いて聞いていられたのだけれど、これは全編恋人についての歌。血圧が上がりました。
それでも、とても幸せそうで明るい曲なので、まぁ僕の最愛の山瀬まみが幸せであることが俺の幸せだよな、と自分を言い聞かせたりしたわけで。

恋人をべた褒めしているのだけれど、料理や掃除など家事をマメに行う男だと歌われている。実際、後に結婚した中上雅巳は掃除大好き人間らしく(山瀬本人が料理好きなので、料理は彼女担当らしい)、ブレない結婚生活をしているなぁと感慨深く思います。

なお、僕はたまにしか自炊しないけれど、食材を切る時は「♪包丁の音も軽やかにトントンっ」と歌ったりします。調理してる様子を人に見せることは無いので、たぶん誰にも聞かれたことはないと思うけれど。

作曲は戸城憲夫。元ZIGGYの人らしいけれど、僕はあんまり通ってこなかったからよく知らないんだよなぁ。

『親指姫ふたたび・・・』(1990) 収録曲

■ 花売り娘
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前作の『芸能人様のお悩み』の姉妹作とも言うべき、芸能生活の悲哀を歌ったもの。明日も仕事があるだろうかと不安になりながらも、人前では笑っていなくてはならないという因果な仕事だと歌っていて涙を誘う。
今でこそ利口でソツのない名司会者(アシスタント)と目されている山瀬まみだけれど、30年前はおバカタレントの代表みたいな扱いだったわけで。自分の本性と体外的なキャラ作りのギャップに少なからず悩んでいたのだろうな、と発表当時から僕も思ってたわけで。

「私はいつでも陽気な花売り娘。年とりゃドライフラワー」という歌詞があるものの、51歳になった現在でもまだドライフラワーまでは行っていなくて何よりだと思います。

なお、僕はあまり好みではない新人女性タレントなどをテレビで見ると「♪ブサイクな新人なんて、まばたきをする間にみんな消えていく。ホリプロの社長も必死。ダイヤモンド探せ、ここほれワンワン」と歌ったりします。心の中で歌うだけなので、たぶん誰にも聞かれたことはないと思うけれど。

作曲は戸城憲夫。さっきもよく知らないと書いたけれど、この人の曲は好きね。

■ 198
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テレビ通販について歌ったもの。今でこそネット通販にお世話にならない日はないほどの時代になったけれど、30年前は通信販売はそれほど一般的ではなかったように思う。そして、テレビ通販で販売されているものは、どこか少々奇妙なものも多かった。高枝切バサミとか、回転座椅子とか。そういうものを取り上げている。

この曲の中では、1990年の状況として「コードレス掃除機 (中略)16時間充電して6分しか使えない」などと歌われている。それから30年、僕はコードレス掃除機を使ったことはないのだけれど、ずいぶんとまともに使えるようになってるんですよね、きっと。
数年前、通販生活のコードレス掃除機の広告タレントとして山瀬まみが起用されたことがあるけれど、この曲を知っている当方は「四半世紀経って伏線が回収された!」と大喜びしたものです。

なお、僕はみうらじゅんのことが大好きだけれど、彼を見るたびに「♪ペット布団ラブラブは、漫画家のみうらじゅん愛用」と歌ったりします。心の中で歌うだけなので、たぶん誰にも聞かれたことはないと思うけれど。

作曲はジェットフィンガー・横関敦。この曲のギターがかっこよくて、いつか弾けるようになりたい。

■ (デート)2
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ある休日の恋人とのやりとりの歌。前作の恋人モノはノンフィクションっぽかったのだけれど、本曲はフィクションっぽい感じがする。僕には真相はわからないけれど。
この曲は、山瀬まみ本人が声色を変えて男女両方のセリフを歌っているところが僕の好み。そして、男女の掛け合いが『木綿のハンカチーフ』みたいなところも好み。

タイトルの『(デート)2』の読みは「デートデート」。要するに(デート)2を数式だと思って展開すると (デート)(デート)になるから。「デートデート」と読むなら、2乗ではなく、「2(デート)」とすべきではないかと思わないでもないが、まぁいい。
小泉今日子だって、KYON2と書いてキョンキョンと読むのだから。もっとも、僕の記憶が確かなら、この表記について『ザ・ベストテン』で視聴者からのハガキで突っ込まれていた。括弧がついていないので、2乗されるのは N だけである、ゆえに KYON2 は「キョンン」と読むのが正しいというもの。それに比べれば、(デート)2 は デートデート で正しい。

なお、僕は女の子の怒られた時「♪そんなに怒るなよな、シワが増えるぜ」と歌ったりします。そんなこと口走ったら火に油を注ぐ結果になることは明らかなので、心の中で舌を出しながら歌うだけなので、今のところ大きな問題になったことはありません。

作曲は東京スカパラダイス。当時は彼らのことを全く知らなかったんだけれど、今にして思えばすごいね。

こちらからは以上です。各曲とも、有名どころのサブスクサービスのリンクを貼ってあるので、登録している人は一度聞いてみてください。
次回は、山瀬まみ最後のオリジナルアルバム『Might Baby』がサブスク配信されたらお会いしましょう。あっちには5曲の作詞曲があって、「軽蔑」とか「Blue Moon」とか好きでたまらない。ただ、これ1枚だけレコード会社が違う(ほとんどがキングレコードで、最後の1枚だけソニーミュージック)ので、どうなるか心配しているのですが。

ご清聴ありがとうございました。

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