今日の『あさイチ』に永作さんがご出演していることに気づかず、最後の10分くらいしか拝観できなかった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第13回めの放送を見ましたよ。
幼馴染の後藤三生(前田航基)が百音(清原果耶)に匿ってほしいと頼ってきた。法事で読経した僧侶・秀水(千葉哲也)の息子であるが、父とは顔を合わせたくない事情があるようだった。
法事客がまだ居残ってる中、百音は彼らの目を盗んで三生を自室に連れ込んだ。そして、スマホのメッセンジャーで他の幼馴染たちに連絡し、みんなが百音の部屋に集まった。
三生は耳にピアスを付け、金髪頭になっていた。実家は創建1120年になる由緒ある寺であり、跡を継ぐために仙台の仏教系大学に進学したものの、自分で自分の道を決められないことが不満なのだと言う。音楽をやりたい、僧侶にはなりたくないと打ち明けた。
幼馴染たちは三生に考え直すよう迫るが、百音だけは三生の気持ちがわかると同意した。今すぐ進路を決める必要はないのではないか、自分も同じだと話した。
三生はまだまだ駆け出しだが、大学にはほとんど行かず、ギターの練習をしているという。バンドも結成したわけではないが、仙台にはたくさんのライブハウスがあるので出演したいと夢を語った。
音楽の話を発端に、話題は自分たちの中学時代の思い出に移った。彼らは中学時代にブラスバンドで一緒に演奏していた。初公演はボロボロだったが、それを見ていた百音の父・耕治(内野聖陽)が指導役を買って出て、彼らは腕を上げていった。自分の父親と一緒にやるなど、百音にとっては恥ずかしいことであったが、今ではいい思い出である。
そうやって盛り上がっていると、耕治が部屋に顔を出した。それで三生がいることがバレてしまった。
話を聞くと、耕治には三生の気持ちがわかるという。自分も仙台の大学に行ったのをきっかけに、家業の漁師を継ぐのをやめた経験があるからだ。耕治は、三生が父に思いを打ち明けることを応援すると約束した。ふたりは意気投合した。
耕治にバレたことから、百音の家族全員に知られることとなった。
母・亜哉子(鈴木京香)は急遽みんなを家に泊めてやることに決めた。三生のことについても何も言わなかった。
幼馴染みたちは大はしゃぎで喜んだ。中学生のブラスバンド時代、よくみんなで百音の家で合宿をしていたのだ。当時のビデオを見たりして、楽しい夜になった。
世辞に抜かりのない亜哉子は、それぞれの家に電話で宿泊の連絡をした(三生の実家を除く)。もちろん幼馴染の親たちも喜んだ。
亜哉子が最後に電話をかけたのは、及川亮(永瀬廉)の父・新次(浅野忠信)だった。亜哉子にとって彼に電話をかけることはどこか気が重かった。
電話に出た新次は素っ気なく、それでいて無礼にならない程度の受け答えをした。亜哉子が最近の様子を尋ねても、やはり素っ気なく簡単な答えが返ってくるだけだった。
電話のみだったので亜哉子から姿は見えなかったが、新次は仮設住宅で酒を飲み、覇気のない様子だった。
序盤は三生(前田航基)の進路の悩み、そして百音(清原果耶)もそれと同じように悩みを抱えているということをサラッとおさらいする展開。それは父・耕治(内野聖陽)も経験したこと。青年期の危機として普遍的なことなのでしょう。
中盤は幼馴染仲間たちの楽しかった思い出の紹介。彼らの絆を強調する位置づけでしょうか。あと、俳優たちの中学生コスプレというサービスシーン。
終盤は、台風の中船を出して百音の誕生に大いなる貢献をした漁師・及川新次(浅野忠信)の現在。男気のある人物でおそらく過去には尊敬も集めていた人なのでしょうが、今では地元でタブー視されてるっぽいということが描かれました。電話をかける亜哉子(鈴木京香)はとても気が重そうでしたし、その様子を見守る耕治も心配そうな表情をしていました。
【今日の蒔田彩珠コーナー】
本文では割愛しましたが、未知(蒔田彩珠)も幼馴染仲間に含まれています。三生の心境の吐露も一緒に聞いていましたし、中学時代のブラスバンドにも参加していたそうです。クラリネットを吹く姿が可愛らしかったです。
もっとかわいらしかったのは、父・耕治が部屋の外から盗み聞きしているのに気づくシーン。立ち上がって振り返る時に翻る高校制服のスカートと垣間見える膝裏にグッと来ました。