今週のあらすじを読んで、なんかちょっとビミョーな感じがするなと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第56回めの放送を見ましたよ。
2016年8月20日。
台風が発生し、4日後に東北地方に上陸すると予想されていた。海水温などのデータから、この台風は大きく発達すると予測された。しかも、上陸地点が東北地方となることは観測史上例がなかった。現地の人々は台風に慣れておらず、何もしなければ大きな被害の出ることが心配された。『あさキラッ』の気象コーナーでは強めに注意を促すことにした。
百音(清原果耶)は実家のことが心配になり、放送後に電話をかけた。特に漁業設備への配慮を訴えた。簡易な作りの小屋は強風で倒壊するかもしれないし、漁船も転覆するおそれがある。漁業組合を通じて人々に周知するよう伝えた。これまでに無いことだから、より慎重になるよう重ねて強調した。
百音がテレビ局の仕事を終えてシェアハウスに戻ってくると、大家・菜津(マイコ)たちが大騒ぎしていた。彼女の祖父・肇(沼田爆)が熱中症でぐったりとしていたのだ。
救急車の到着をもどかしく思った百音は、機転を利かせてコインランドリーに駆け込んだ。はたしてそこには、いつものように洗濯をしている菅波(坂口健太郎)がいた。彼をシェアハウスに連れてきて、応急処置をしてもらった。
救急車が到着するまでの間、菅波は祖母・光子(大西多摩恵)にも軽い熱中症の兆しがあることを見抜いた。ふたりを救急車で病院に送り出し、大事には至らなかった。
その日、たまたまシェアハウスにいた明日美(恒松祐里)は、百音と菅波のただならぬ仲を怪しんだ。菅波が去った後、百音に探りを入れたが、百音は特別な仲ではないと大げさに否定した。
菜津の祖父母は、ほどなくして元気になって帰宅した。処置が適切で症状も軽かったので、点滴によってすぐに回復したのだ。
百音は、菅波にお礼の電話をかけた。菅波のおかげで助かったと感謝の言葉を述べた。しかし、菅波の反応がおかしかった。
それで、百音は以前に菅波に言われた言葉を思い出した。百音が遭難した小学生を助けたとき、その子の両親から、百音のおかげで助かったと感謝された。その時に、菅波は「あなたのおかげで助かりました」という言葉には注意するよう言われたのだ。
劇中では、発生した台風は8号と書かれていたのでwikipedia で2016年の台風8号について調べてみた。するとそれは、中国南部あたりを襲ったと書いてあった。
一方、次の台風9号は8月19日に発生したとあって、劇中の日付と一貫する(今日の放送は8月20日のできごと)。ただし、東北地方に大雨をもたらしたと記されてはいるものの、上陸したのは千葉県だという。
台風の番号が違うし、上陸地点も南にズレてる。これまでは史実に沿った気象データで進んできたけれど、ここらへんからフィクションにしていくことにしたのかな?
僕は今日知ったのですが、百音(清原果耶)の住んでるシェアハウスとよく行くコインランドリーはドア1枚で隔たっているだけで、ほぼ隣接した建物だったようです。それですぐに菅波(坂口健太郎)を探しに行けた。
確かに、コインランドリーにへんなドアがあって、百音がそこに入っていくシーンは以前にあり、なにしてるんだろ?とは思っていたのだけれど、そういう構造だったんですね。
【今日の蒔田彩珠】
百音が実家に電話をかけるシーンで登場。朝の出勤前でした。
最近の未知(蒔田彩珠)は、家族からは疲れて元気がないように見えているそうです。
亜哉子(鈴木京香)によれば、百音と未知は表裏一体だそうです。一方が不調になると、他方がそれを支えるように頑張るのだそうです。ここ数年は百音が不調だったので未知がいろいろ頑張っていました。家業のために養殖の研究をしたり、そういう進路に進んだり。
しかし、最近は百音が元気になり、家族のために台風に備えるよう連絡してきたりする。それで未知が家族のことよりも自分のことを考えるようになったのではないかというのが亜哉子の見立てでした。