最近ちょっとおもしろくなくなってきたなと感じていて、ここが正念場だと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第57回めの放送を見ましたよ。
8月23日、翌日には東北地方に台風が上陸すると予想された。東北の太平洋側からの上陸は観測史上初のことであり、勢力も非常に強い。現地の人々にとっては経験のしたことのない事態であり、厳重な対策が必要だと考えられた。朝の情報番組『あさキラッ』でもトップで扱うことになった。
いつもは朝岡(西島秀俊)が自ら原稿を書いているが、今回ばかりは百音(清原果耶)も多くの意見を述べ、それが反映された。その結果、事細かに具体的な対策が番組で伝えられることになった。それは被害を未然に防ぎたいという百音の強い希望であった。
番組とは別に、百音は宮城の親しい人々にも連絡をした。山間部の登米には川の増水に特に注意するよう伝えた。
一方、実家には高潮に警戒するよう促した。台風の上陸予想時刻と満潮時刻が重なるため危険だという。地元の漁船を安全なところに避難させる必要があるという。
しかし、すでに風や波が強くなりだしていた。漁船の避難には危険がつきまとうと考えられた。
連絡を受けた耕治(内野聖陽)は、帰りの渡し船が欠航になるのを覚悟の上で気仙沼に渡った。嵐の中で巧みに船を操れるのは及川新次(浅野忠信)しかいないと思い、彼に協力を頼みに行った。
しかし、東日本大震災で漁船と妻(坂井真紀)を失った新次は仮設住宅で自暴自棄な生活を送っている。耕治の頼みも素直に受け入れようとはしなかった。百音が生まれる日も嵐で、耕治の頼みで新次が船を出した。その時のことを引き合いに出し、あざけ笑った。
けれども耕治は、新次も今回の台風を強く心配していることがわかった。部屋の中に新次の描いた天気図が落ちているのに気付いたのだ。
耕治は、新次は海が好きで漁船が無為に失われるのを見ていられないはずだと指摘した。その一言を聞くと、新次はついに決心し、海に向かった。
こうして、漁船は全て安全なところに避難させることができた。
翌日(8月24日)、台風は予想通り東北地方を襲ったが、大きな被害はもたらされなかった。
8月26日、無事に台風は通過し、百音たちにも日常が戻ってきた。台風情報で休止になっていた神野(今田美桜)の屋外中継コーナーも再開された。
しかし、そんな日に限って、神野は屋外で転んでしまって泥だらけになった。百音は神野を自分のシェアハウスに連れてきた。銭湯を改装した建物であり、立派な浴場があるからである。ずっとイライラしていた神野であったが、大きな風呂に入り、ビールを飲むとすっかり機嫌が良くなった。
神野と共に百音が愉快にビールと食事を摂っていると実家から電話がかかってきた。祖父・龍己(藤竜也)は、百音の適時的な助言のおかげで漁業設備に被害がなかったと深く感謝した。百音のおかげでみんなが助かったと言われ、百音は嬉しかった。
その様子を見ていた明日美(恒松祐里)も喜んだ。百音が東日本大震災の時に何もできなかったと悔やんでいたことにうすうす気づいており、やっと百音の念願が叶ったと思ったからだ。
しかし、神野はそんな百音に冷水を浴びせた。
百音は人の役に立ちたいと言っているが、それは結局自分のためであると指摘した。
神野(今田美桜)さんは、いつまでも屋外お天気コーナー担当で終わるつもりではなく、朝岡(西島秀俊)のポジションを奪いたいとか、いっそのことタレント事務所に所属しようかとか、そもそもは野心のある人物として描かれています。しかし、ここ最近は百音(清原果耶)とうふふきゃきゃしていて、ゆるふわキャラになってました。
それが、今日のラストで百音にキツい言葉を投げかけたりして、ちょっとビックリしたよね。
神野はビール好きだというセリフはありましたが、これまで飲酒シーンはありませんでした。もしかして、酒癖の悪い人物設定なんでしょうか。
昨日のまとめ記事では劇中の2016年台風8号が史実と違うと書きましたが、コメントでタレコミがありました。気象予報士の森田正光が『「おかえりモネ」ドラマの中の台風8号は実在していた 台風コースに異変があるのか』という記事で、劇中の台風8号は史実の台風10号をモデルにしたものだと書いてました。
僕はこのドラマはフィクションだということは重々承知しているのだけれど、気象情報だけは史実通りだと思っていました。そのおかげで、気象に関するセリフから百音の誕生日やサヤカ(夏木マリ)の生年を推測できるというのが楽しみの一つだと思っていたわけです。
気象データもフィクションとなると、ちょっと興が醒めますよねぇ。