僕の大好きなバンドDrop’sの中ではドラムの石川ミナ子さんが「みーちゃん」と呼ばれており、未知(蒔田彩珠)のことは「みーちゃん」とは呼ばないことにしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第78回めの放送を見ましたよ。
何年か前に出会って、ここ数日あらためて好きなビート
* * *第16週『若き者たち』菅波(坂口健太郎)は気象会社・ウェザーエキスパーツにいた。
車いすマラソン選手・鮫島(菅原小春)のデータを分析することになり百音(清原果耶)の持っているデータが必要になったが、彼女とは連絡がとれなかった。そこで、同じデータを持っている菅波に連絡が入ったのだ。百音と会う約束がなくなり時間のある菅波がデータを持ってきたのだ。一通り分析が終わり、一同はおしゃべりを初めた。
神野(今田美桜)は、菅波に百音との関係を尋ねた。百音からある程度の話は聞いていたからだ。菅波ははっきりとは答えなかったが、否定もしなかった。その奥手な様子を見た野坂(森田望智)は、百音と同じような素朴さを感じふたりはお似合いだと評した。彼らの話題は百音の身の上に移った。普段の百音は東日本大震災のことを一切話さないが、それが防災にこだわる理由ではないかと話し合った。野坂は神戸出身であり、阪神淡路大震災の経験から防災に携わっている。百音は何も言わないが、きっと同じではないかと考えた。菅波は、それを本人に聞きたいとは思いつつ、つらい思いをしていると慮ると聞けないのだと話した。
その頃、百音のシェアハウスには幼なじみたちが集まっていた。喫茶店で一夜を過ごした亮(永瀬廉)は疲れ果てて眠ってしまったようだ。そう思って、一同は亮の苦労について話していた。しかし、うっすらと目を覚ました亮はそれを聞いていた。
明日美(恒松祐里)は、亮は地元を離れるべきだと意見を述べた。彼は周囲の人々の期待に応えるために、いやいや地元に残って漁師を続けているのだろうと考えているのだ。
それに対して、地元での亮の姿を一番良く見ている未知(蒔田彩珠)が真っ向から反論した。漁船に乗っている時の亮はとても良い顔をしており、市場に魚を降ろす姿もかっこいい。獲った魚をいつも自慢している。大先輩の大人たちとも対等に話をして認められている。不承不承で漁師をやっているわけではないと主張した。一同は、未知の話に納得した。そして、未知が真剣に話をしたことで、みなの態度も変わった。これまでは自分たちにとって深刻な話題は避けようとしていたのだ。
三生(前田航基)が東日本大震災の悲劇について話し始めた。寺の息子である三生は、多数の遺体が運び込まれてくるのを見た。そういったこともこれまでは話せなかったという。
それはみなも同じだった。震災のことは親しい仲でもタブー視されているし、ましてや第三者に対しては変に気遣いされるのも嫌で沿岸部出身だということすら隠すこともしばしばである。そのあたりで、亮が起き出してきた。実際には、未知が自分を擁護したことも含めほとんどの話を聞いていたのだが、何も聞いてないふりをした。ただ、重い話題は、話しても話さなくても苦しいものだと述べた。子供の頃なら思ったことはなんでも正直に言えたかもしれないが、大人になった今ではそれも難しい。それは仕方のないことなのだと述べた。
それに対して三生は、泣きながら言い返した。大人になってみんなが離れて暮らし心が一つにならなくても、何かしらの絆があり結びついているのだと述べた。みんなもそれに納得した。
* * *
今日は9月1日で防災の日。それにちなんで、東日本大震災や阪神淡路大震災の被災者である登場人物たちの心情が語られた回だったのだと思います。幸いなことに僕はこれまで大きな災害には会わずに生きてきたので、彼らの言うことを頭では理解できるけれど、どうも実感としてピンと来ませんでした。平和ボケでごめんなさい。本文では割愛しましたが、神野(今田美桜)と同じような立場です。