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NHK『ブギウギ』第67回

7時に目が覚めて休みの日だから二度寝しようか迷ったけれど、寝直すにしてもちゃんと日課をこなしてから寝ようと決めた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第67回めの放送を見ましたよ。

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第15週『ワテらはもう自由や』

1945年(昭和20年)8月15日、日本が負けて戦争が終わった。

海軍基地で特攻隊員を目の当たりにした茨田りつ子(菊地凛子)は鹿児島の旅館に滞在したまま、放心状態で畳に寝転がったままだった。終戦の知らせを受けても、感情が沸くことなく、淡々と事実を受け入れるのみだった。

上海に滞在していた羽鳥(草彅剛)は危機に陥っていた。現地住民は日本軍に対して領土返還の抗議運動を始め、大きな騒ぎになっていた。羽鳥は帰国する目処も立たず、滞在先の室内でじっとしているしかなかった。いつも泰然自若としているはずの羽鳥も先行きが不安になり、深刻な表情をしていた。
中国人音楽家・黎錦光(浩歌)が訪ねてきた。彼は羽鳥の顔を見るなりめでたいことだと言った。音楽家の国境がなくなり、敵味方の区別なく音楽家同士が付き合うことができるようになったのは良いことだと説明した。そう指摘されて、羽鳥は納得した。ふたりは抱き合い、この後も変わらない友情を確かめ合った。

羽鳥は心配することをやめ、音楽に没頭することにした。部屋に一人で楽譜に書き込みをしていた。
突如、銃を持った中国人が踏み込んできた。羽鳥はそのままどこかへ連れ去られてしまった。

鈴子(趣里)は慰問先の富山で終戦を迎え、急いで東京に帰ることにした。
戦争に勝つことだけを信じていた従業員たちは気を落とし、これから進駐してくるアメリカ兵たちに蹂躙されるのではないかと不安がっていた。鈴子は、何があっても生きていくしかないのだと明るく彼らを励まして出発した。

汽車は満員で、鈴子たちは座ることもできず、ずっと立ちっぱなしだった。そればかりか、混雑した車内にはスリもいて、気を抜くことができなかった。
やっとのことで東京の家にたどり着いたが、戸はきつく閉められており、開けることができなかった。愛助(水上恒司)は病気がちであるし、終戦の混乱もあり、鈴子はにわかに不安になった。

しばらく声をかけていると、やっと愛助(水上恒司)が勝手口から現れた。国中が混乱し、人々も殺気立っているので警戒していたのだという。それでも、互いの無事を確認し、鈴子と愛助は抱き合って喜んだ。

鈴子は、香川に帰った父・梅吉(柳葉敏郎)や自分の故郷である大阪の人々の安否がわからず心配だった。しかし、自分は生きているし、愛助や楽団メンバーは全員無事である。安否不明な人々のことは考えたところでわかるわけでもなく、無事であると信じるのだと話した。
日本はめちゃくちゃになったが、自分たちが生きているだけで十分だと明るく言った。その言葉に愛助は勇気づけられた。

しかし、家には食料が一切なかった。
鈴子は、付き人・小夜(富田望生)と共に近所の野草を摘んで食料にすることにした。愛助は、庭に畑を作ってジャガイモを植えることにした。
その日の夕食は、野草の味噌汁とおひたしだけだった。何もないよりはマシだったが、食卓は貧相だった。そればかりか、採ってきたきた野草は思いのほか不味かった。鈴子と愛助、小夜の3人はジャガイモの収穫が楽しみだと話しながら食事をした。さらに、ジャガイモの収穫後に新たに栽培する野菜についても話し合った。
素人の家庭菜園ではロクな作物はできそうになかったが、野草を食べるよりは良いし、今なら何を食べてもご馳走に思えるなどといって笑い合った。

敗戦で暮らしはますます混迷し、人々は不安に苛まれた。しかし鈴子は、明るく前向きに生きようとしていた。

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ドラマで終戦を描く場合、玉音放送を聞くシーンというのが定番なわけで。その時、誰かが「何を言っているかわからない」と呟き、ちょっと頭の良さそうな登場人物が「戦争が終わった、負けた」と説明するというのがよくあるパターンなのだけれど、本作でもそれが踏襲されていました。小夜(富田望生)が尋ねる方で、トランペット奏者・一井(陰山泰)が説明する方でした。
ベタだねぇ。

ドラマはこれから戦後復興期になっていくわけですが、これまた当時を象徴する歌として並木路子の『リンゴの唄』が使われることが多いわけだけれど。本作でも流れるのか注目しています。

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