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NHK『ブギウギ』第110回

花粉症というわけではないけれど、昨日あたりから目鼻喉の調子がよくない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第110回めの放送を見ましたよ。

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第23週『マミーのマミーや』

鈴子(趣里)は、梅吉(柳葉敏郎)が撮影した女性の水着写真のアルバムを見つけた。それは半ば隠すようにしまわれていたが、数は膨大だった。
おじ夫婦の松吉(木内義一)とユキ(沢暉蓮)に尋ねると、確かに梅吉が撮影したもので間違いないという。ユキも撮影してもらったことがあり、他の女性たちも喜んで被写体になっていたという。梅吉は被写体本人たちが納得するほどきれいに写真を撮ってくれるので、みんな喜んで撮影に応じていたという。特に、梅吉は写真を撮るときに必ず笑わせてくれる。それで気分も良くなって自然に笑顔が浮かび、よりきれいに写るのだ。
松吉とユキの話によれば、梅吉は水着女性の撮影だけが上手かったわけではない。どんなに偏屈な大人であれ、泣きじゃくる子どもであれ、梅吉がカメラを向けると誰しもいい笑顔になったという。梅吉の才能だったと話した。

同じ頃、愛子(小野美音)は梅吉の部屋にいた。部屋の前で飼われているカメで遊んでいたところ、中の梅吉から声をかけられたのだ。
梅吉は全身に痛みがある中、半身を起こし愛子にカメラを向けた。人見知りの気があり、まだ梅吉のことも警戒していた愛子であったが、梅吉から笑顔を向けられると、つられて笑った。カメラを挟んで、ふたりは大いに笑い合った。

その後、梅吉の容体がますます悪化した。往診の医者によれば、今日明日が山場だという。

鈴子は、ひとりで梅吉の部屋に詰めた。梅吉は医者から注射された痛み止めのせいでよく眠っていた。
鈴子は梅吉が眠っているのをいいことに、独り言のように本音を話し始めた。鈴子は、家族の中で自分だけ血が繋がっていないことをずっと気にしていた。梅吉がいつか本当のことを直接話してくれると思っていのに、ついに言ってくれなかった。

すると、梅吉が「言う必要はなかった」と答えた。眠っていたはずだが、鈴子の声で目を覚ましたのだ。梅吉は、鈴子のことは自分と妻・ツヤ(水川あさみ)の本当の子なのだから、何もいう必要はなかったと説明した。むしろ、何も知らないふりをして、ずっと自分たちを親でいさせてくれた鈴子の優しさに感謝していると話した。自分たち家族は血よりも濃いもので繋がっていると話した。それは心である。
鈴子はその言葉に泣き出した。

梅吉は、鈴子の歌を聴きたいとせがんだ。『父ちゃんブギウギ』を歌ってくれとリクエストした。
鈴子がそんな曲は知らないと答えると、梅吉は自分で歌ってみせた。なんのことはない『東京ブギウギ』の替え歌で、歌詞の一部が「父ちゃん」とされているものだった。鈴子は呆れながらも吹き出してしまった。
梅吉の替え歌は単純なので、鈴子にも容易に歌詞の展開が予想できた。だから、梅吉に合わせて鈴子も歌った。歌えば歌うほど、歌詞のバカバカしさに鈴子はおかしくて笑ってしまった。

笑いながら歌っていたが、急に梅吉との別れが現実みを増してきた。
鈴子は大声で泣き喚きながら梅吉に抱きついた。

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「まぁよくある臨終シーンだよね」なんて冷ややかな目で見てたんだけれど、鈴子(趣里)が泣き笑いしながら『父ちゃんブギウギ』を歌うところで涙腺決壊しました。これ書きながらも目がウルウル、鼻がズルズルしてます。花粉症というわけではない。

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