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映画『アイミタガイ』を見た俺の独り言

昨日、映画『アイミタガイ』を見ました。
それには3つの理由があった。

  1. 大好きな黒木華さんが主演であること
  2. 公開初日であったこと
  3. 月初めの日の割引(1,100円)で見れたから

僕は黒木華さんのことが大好きです。なのでまぁ初日に行くのがファンの勤めかな、と。
でもほんとうは、一番大きな理由は割引の日だったということ。
実は全く期待していない映画だったので、安い日に見ようと思ったわけです。

なんで期待してなかった。

だって、キャッチコピーが

なぜ彼女は、亡くなった親友にメッセージを送り続けたのか?

なんだもの。

もう少し詳しいあらすじ説明では、主人公(黒木華)の親友(藤間爽子)が突然死すると書いてあった。親友が死んでるにもかかわらず、主人公は彼女のスマホに一方的にメッセージを送り続ける映画だというのだ。
これを知った時、僕はつまんねぇお涙頂戴物語だと思い込んだんだ。もしくは、親友の死には何か不可解な点があって、主人公がその真相を解明していくサスペンス映画だと思い込んだ。もしかしたら、探偵役の主人公が実は殺人犯だったというどんでん返しモノかもしれないなと思ったわけです。
人によってはそういうのが好きかもしんないけど、僕はそういうのあんま好きじゃなくて。
だから全く期待してなかったんです。

諦め半分で見に行ったんだけれど、かなり早い段階(正確な時間はわからんけど、草笛光子が絡んでくるあたり)で「これは俺の予想が外れてるかもしれんな」と思い始め、その後は「俺の先入観は完全な誤りだった、ごめん!」と思い、見終わった時には「俺好みの群像人情喜劇じゃん!」となって、とても気に入った映画になりました。

つまり、複数の登場人物にそれぞれの人生があって、初めはあまり接点がないのにいつしか緩やかに繋がっていって大団円を迎えるみたいなストーリー。
内田けんじの映画『運命じゃない人』とか、有川浩の小説&映画『阪急電車』が思い出される。この手の話が大好きな当方なので、今回の映画にもグッときたわけです。

映画のあらすじを説明するのに、どうしても主人公の視点から書かざるを得ないのは仕方ないと思うけれど、それだとこの映画のいい点の半分も語れないと思った次第です。タイトルの「アイミタガイ(相身互い)」もどう聞いてくるかわからんじゃんねぇ。僕は映画見終わって、プロットの構成が全部分かってからやっとタイトルの意味わかったもん。

僕にとって一番の見どころはやっぱり黒木華さんだったのですが、もっともオイシイ役をもらったなと思ったのは田口トモロヲでした。急に出てきて「うぉ!?」と思ったし、最後にオイシイ笑いをかっさらっていきました。

Blu-rayが発売されたらきっと買うだろうな、くらい気に入った映画でした。

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