NHK『ブギウギ』第25回

OSKの公演で購入した桜ミニパラソルを所有しているのだけれど、ついにそれを自宅で使う時の来た当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第25回めの放送を見ましたよ。

* * *
第5週『ほんまの家族や』

かねてから腎臓の悪かった大和礼子(蒼井優)は、医者から妊娠出産を諦めるよう言われていた。それでも礼子は子どもが欲しいと強く願い出産した。その結果、病気が悪化し、赤ん坊と引き換えに亡くなってしまった。

梅丸株式会社主催の大和礼子お別れ会が開かれ、多くの人々が集まった。
参列者の中には、礼子の両親の姿があった。彼らは、礼子が家を飛び出して大阪に来てから、一度も会っていなかった。
礼子の父(上杉祥三)は、礼子の夫・股野(森永悠希)に対して悪態をついた。大阪に来たりしなければ礼子はまだ生きていたし、自分なら病気をおしてまで出産などさせなかったと罵った。そういうと不遜な態度で会場を出て行った。

その背中に対して、鈴子(趣里)が声をかけた。
自分の憧れだった礼子を育てた両親に会えてよかったと告げた。しかし、礼子の両親は何も答えずに去ってしまった。
その様子は、お別れ会に参列した鈴子の両親(柳葉敏郎水川あさみ)も目撃していた。

帰宅した梅吉とツヤは、礼子の両親の態度についてポツポツと話し始めた。梅吉も家出同然で故郷を後にし、両親とはそのまま生き別れてしまった。自分の親もあのような心境だったのかと思うと胸が痛むと述べた。

ツヤは鈴子のことを考えていると話した。
鈴子は自分の出生の秘密を知ってしまったに違いないと言うのだ。鈴子が小さい頃は、産みの母・キヌ(中越典子)に会わせるために毎年里帰りしていた。しかし、鈴子に物心がついた頃から帰省しないようにした。仕事が忙しいと言うのは方便で、実際には鈴子を手放したくなくなったからだと打ち明けた。育てているうちに鈴子のことがどんどんかわいく思えてきて、絶対に手放したくないばかりか、自分だけのものにしたいと考えるようになった。だから、キヌにはあえて会わせないようにしていたのだ。

鈴子を手放したくないという理由で鈴子の行動を制限することは、自分の身勝手さだと自覚している。しかし、どうすることもできないのだった。鈴子は東京に行きたがっているが、そのまま縁が切れて帰ってこないのではないか心配していると述べた。
梅吉は、鈴子と縁が切れることはないだろうと話した。それに、ツヤがどんなに反対しても、鈴子は東京に行くだろうと予想した。なぜなら、ツヤが鈴子をそういう人間に育てたからだ。なんでも自分で考えて実行するよう仕向けていたのは当のツヤ自身だ。その子育て方針が成功して、今の鈴子があると話した。

鈴子が、家族より遅れてお別れ会から帰ってきた。
帰ってくるなり、鈴子は東京行きを再度願い出た。自分はどうしても大和礼子のようなスターになりたいのだ。客を励まし、同時に客に励まされ、今よりも楽しく歌って踊りたいと主張した。そのためには東京に行く必要があるのだと言う。
すでに吹っ切れていたツヤは、笑顔でそれを許した。

こうして鈴子は10年間所属したUSKを退団し、東京の楽劇団に移籍することになった。
一緒に移籍する秋山美月(伊原六花)とともに、盛大な退団公演が開催され、大盛況に終わった。

* * *


今週は、予告でチラ見した『桜咲く国』のシーンを楽しみにしていて、いつくるかいつくるかと思っていたのだけれど、やっぱりそうだよねぇって感じで、週最後の大団円でした。
桜パラソルを使って歌うこの曲は、ドラマ用に作られたものではなく、モデルとなったOSKの伝統的演目です。1930年(昭和5年)くらいからある歌だそうです。もうすぐ100年、すげぇ。今でも公演の最後に必ず演じられます。
本家のやつでは、並んだ演者たちが互い違いにパラソルを開閉するところがすごく好きなんだけれど、ドラマではそれがなかった。残念。でもええもん見た。

ちなみに、来週これ見にきます。いいだろー。

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