NHK『ブギウギ』第58回

愛助が自分で、鈴子が山瀬まみの夢を見てしまった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第58回めの放送を見ましたよ。

* * *
第12週『あなたのスズ子』

楽団員たちが見ているのも構わず、鈴子(趣里)と愛助(水上恒司)は話し合い、正式に交際することになった。
しかし、それはまさに地方巡業に出発する矢先の出来事であり、愛助に見送られながら鈴子は慌ただしく出掛けていった。

時は1944年(昭和19年)3月になっており、国内の経済状況や統制が厳しくなっていた。東京や大阪の大劇場は閉鎖されてしまった。
茨城では小さな集会場で公演が行われた。客は満員だったが、興行主からは出演料がすぐには払えないと言われてしまった。前払いとして芋を持って帰って欲しいと頼まれた。マネージャー・五木(村上信悟)は即金払いでなければ困ると抗議したが、鈴子は後日送金することを念押しした上で芋を受け取ることにした。
また、検閲の警察官からは鈴子の衣装や化粧が派手だと注意された。鈴子は、興行主に対する柔和な態度とは打って変わって、自分の装いにケチをつけられたことに強く反発した。ここでは先ほどとは逆に、マネージャー・五木が驚くほど卑屈な態度で場をとりなした。五木は、鈴子が逮捕されたら楽団が立ち行かなくなるので仕方なかったことだと説明した。

こういった顛末を、鈴子は巡業先で手紙に書いて愛助に送った。手紙の最後には「あなたのスズ子」と署名した。鈴子はそう書いたことで有頂天になった。受け取った愛助も、その署名を見て舞い上がった。

10日ほどして鈴子は巡業から帰ってきた。早速、鈴子は愛助の下宿へ会いにいった。
ただし、五木から言われ、愛助に会う時には必ず小夜(富田望生)がついてくるようになった。それでも、鈴子は愛助に会えるだけで嬉しかった。

マネージャー・五木は事務所で経理を行なっていた。今月も収支は赤字だった。このままでは楽団が立ち行かなくなると心配である。
五木は、財布に大事にしまってあった1枚の写真を取り出した。そこには母子(香月ハル住田将太)が写っており、それを眺めながら五木は考え込んだ。

その後、五木は村山興業東京支社を訪れた。支社長・坂口(黒田有)に呼び出されていたのだ。
坂口は、愛助と鈴子を別れさせたいという。愛助の母であり社長であるトミ(小雪)に知られる前に手を打ちたいという。

五木は、鈴子と愛助は深く愛し合っており別れさせることは容易ではないと告げ、イヤらしい笑みを浮かべた。
その表情を見た坂口は、封筒に入った金を差し出した。五木はそれをそのまま受け取った。

五木は、鈴子とふたりだけで話をした。
単刀直入に愛助と別れて欲しいと頼んだ。今のままでは楽団の経営が苦しいが、鈴子が愛助と別れれば金が入ると言うのだ。鈴子は、すぐに坂口が裏で手を引いているとわかった。
鈴子は坂口のことを思い出して不快な顔をした。五木もそれに調子を合わせ、自分も坂口のことが嫌いだと話した。そこで、坂口を騙して金だけ受け取ることを提案した。鈴子が愛助と別れたふりだけすればよいという。
しかし、鈴子はきっぱりと断った。そのような騙し合いは性に合わないというのだ。楽団の経営が苦しいなら、自分の蓄えを提供するとも申し出た。

最後に鈴子は、まだ坂口からは金を受け取っていないか確認した。五木は、金はまだ受け取っていない、坂口にも断ってくると嘘をついた。

* * *

マネージャー・五木ひろき(村上信悟)は、どこかに妻子(香月ハル住田将太)がいるようです。しかも、それを周囲には黙っている様子。
どうやら妻子に仕送りをしているようなのですが、楽団の経営難でそれもままならなくなってきたようです。それで、坂口(黒田有)の話に飛びついて金を受け取ったものの、当然に鈴子(趣里)は言うことを聞くはずもなく、さぁ困った。

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