開店がオンナを変える

僕のスマホは Google Pixel 8 ってやつなんだけど。ちょうど2年半くらい使ってるんだけど。多少バッテリーがヘタってきたかなとは思うけど、まだまだ快適に使えているんだけど。

今日の午前10時前、スマホの画面に緑の縦線が浮いているのを見つけた。
ちょっとググったら、メーカーも把握してる問題らしく、3年間の無償修理をやってくれるらしい(Google Pixel 8 の延長修理プログラム)。

スマホを買ったのは奈良の家電量販店だけれど、僕のキャリアはdocomoで、会社から歩いて5分のところにドコモショップのあることがわかった。とりあえずそこで修理の相談をしようと思った。
仕事は2時間だけ休ませてもらうことにして、ドコモショップにゴーしました。

開店5分後くらいにドコモショップに着いて、予約してなかったから15分くらい待たされた。
その結果わかったことは、僕はドコモのスマホ保障サービスに加入していないのでドコモ経由でメーカーに送るだけで手数料5000円がかかるということ。さらにメーカー修理中に代替機を借りるとさらに5000円かかるという。
無理。10:40くらいに店を出た。

どうすっかなと思って、もう一回スマホで延長修理プログラムのページを眺めた。すると、そこから最寄りのスマホ修理店に予約できることがわかった。試しに予約手続きを進めてみると、そこからやはり5分ほど歩いたところに対応店舗のあることがわかった。予約可能時間帯を見ると17時以降となっていたけれど、まぁ様子だけ見てみようと思って向かった。
この手の店を使ったことがないので不安だったけれど、WEBサイトを見る限り Google の正規修理代理店だと書いてあるし、とりあえず話だけ聞いて、ヤバそうだったら逃げようと思って。

以下、本題です。

店の場所に行ってみると、カウンターがあるだけの店で、外と中はガラス窓で仕切られていた。スーパーの合鍵屋さんは使ったことあるけれど、それに雰囲気が似てるな、と思った。

カウンターの中には、20代後半と思われる、色白だけど化粧っけもなく、わりと大きめのメガネをかけた女性が立っていた。ドラマやアニメなんかにたまに出てくる、カリカチュアライズされたメカ好きのオタク女子って感じ。しかし、どことなく視線の焦点が合ってないように感じられた、ホンヤリと所在なく突っ立っているだけのように見受けられた。
この人に自分のスマホを預けるのはちょっと不安だなと思った。でもまぁ、話を聞くだけは聞いてみるか、と。この子は単なる受付だけで、もっとまともな職人は奥にいるのかもしれないし。

店のガラス窓はピッタリと閉められていた。僕が窓をノックすると、カウンターの中の女子はものすごく面倒くさそうに窓を少しだけ開けた。
女子「11時からなんですけど。」
言われて、ポケットからスマホを出して時刻を確認すると10:50だった(画面がおかしくなっても時計は余裕で見えるんよ)。
俺「あ、ごめんなさい。開店前でしたか。また後d」
くらいまで言ったところで、窓はピシャリと閉まった。

めっちゃ感じ悪い。
こんなやつに俺の大事なスマホを触らせるのイヤだなと思った。
でもまぁ仕事をサボってここまで来たし、背に腹は代えられないし、話を聞くだけは聞いてみよう。ていうか、話を聞くという体で、彼女の態度の悪さへの文句のふたつやみっつは言ってやる。彼女の上司みたいのが来たら、告げ口しよう、そうしよう。

で、10分程度時間を潰して、11:01に店に舞い戻りました。
カウンターの中にはさっきの彼女しかいない。彼女はノロノロと、計4枚あるガラス窓のうち、やっと2枚を開け終わったところだった。

「ほんと、トロくせぇ女だな。」というのはいったん喉の奥までに抑え込んで、スマホの画面を見せて症状を説明した。

女子「あー、出ちゃってますねぇ。でもこれなら修理は30分くらいで終わりますねぇ。でも、今日は15時までに仕上げなきゃいけないのが溜まってて。お時間ありますか?・・・時間の有り無しにかかわらず、とりあえず受付票だけつくっちゃいますかー」

確かに、カウンターの内側には分解された作業途中のスマホが置かれていた。なんか忙しそう。
ていうか、開店前の態度と違って、彼女の口調はソフトだし、目に光があるし、テキパキと説明やら処理やらやってくれてるぞ。あれ?

よくみたら、色白でかわいいかもしんない。こっちも態度を軟化させちゃうよね。
俺「ねぇ、あのさぁ。知らなかったこととはいえ、さっき開店前に来たことはごめんなさい。でもさー、ちょっと態度が冷たくなかった?」
女子「あははは。ごめんなさい。開店前は眠くてテンション低いんですよ。でも、開店したからには大丈夫。おまかせくださいっ!じゃあ、お聞きした情報をGoogleのシステムで調べてくるので、その間にスマホケース外して待っててくださいっ」
と言って、カウンターからは陰になってる端末に向かってカチャカチャと操作を始めた。僕の位置からは後頭部がかろうじて見えるだけだけど、なんか後光が差して見えた。
ていうか、なにこの豹変ぶり?一気にファンになってしまったわ。

女子「確かに、この症状はGoogleが公式に無償修理期間を延長してますね。しかし、お客様のスマホはなぜかその対象外になっています。うちはGoogleに従うしかなく、このまま修理するなら有償になってしまいます。お値段は28,900円です。無償修理対象外の理由もこちらではわかりかねますので、お客様から直接連絡を取っていただく必要があります。」

ここまで丁寧に言われた、もうぐうの音も出ないよね。
「あなたのことをすげぇ気に入ったよ。なんならチップだと思ってあなたに有償修理を頼んでもいいんだけれど、いったんGoogleに問い合わせてみるね。またくるわ!」
と言って帰ってきました。

なお、Googleに問合せた結果は、「サードパーティー(家電量販店)で購入した日付は届いているが、その他の個人情報は受け取っていない。こちらではこれ以上調査できず、無償修理対象外になっている原因もはっきりしない。まずは購入店に相談しろ」でした。
もう、たらい回しがめんどくさくなったので、スマホは買い替えることにしました。少し前から買い替えは検討していたし、ちょうど良い機会だなと思って。

ただ、あの修理屋女子に再会するチャンスを放棄してしまったことは残念でなりません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です