虫も殺せない子

機動戦士ガンダムの名エピソードの誉れ高い「再会、母よ・・・」。
アムロが実の母と数年ぶりに再会を果たすというお話。

母親の前で敵の兵士を銃で撃つアムロ。
それに対して、母親が
「昔は虫も殺せないおとなしい子だったのに。変わったねぇ」(うろ覚え)
とつぶやく有名なシーン。

ちなみに、アムロのお母さんの名前はカマリア。
そして、カクリコン・カークラ(Zガンダムに出てくる)の恋人の名前はアメリア。ちょっと似ている。
ギレンの秘書(兼愛人?)にして、小説版ではシャアと寝る女の名前はセシリア。これも似ている。
フランクリン・ビダン(カミーユの父親)の愛人の名前はマルガリータ。似ていない。


セシリアで思い出したが、山瀬まみの「セシリアBの片思い」という曲を聴いて、ホロリとくる僕は、自称ちょっぴりロマンチスト。
そんなちょっぴりロマンチストな僕なので、いやあまり関係ないけれど、僕も虫を殺せないかも。
とはいえ、「虫がかわいそう」とかそういう理由じゃなくて、「単に気持ち悪いから」。

しかし、自称ロマンチストにして平和主義者にして、紳士でフェミニストな僕チンなので、「女性に手を上げることもしない」と、とりあえず言っておく。

とはいえ、手を上げたこともあるけれど。ごめんなさい。今はもうしませんし、今後もする予定はありません。
#ていうか、する相手がいないという話もあるような、ないような。

そんな暴力的な時期ってのは、自分でもよく理由がわかっていて、詳しくは言わないけれど、要するにとても感情的になりやすいお年頃だったわけで、よく言えば「喜怒哀楽を備えており、木公がもっとも人間味あふれる時期だった」とちょっと自己弁護しておくことにする。
今は、自分で言うのもなんだけれど、かなり物事に冷めてる人間ですが、当時はちょっと熱い人間だったわけで。

もちろん、とりあえず「暴力反対」と言っておく。
ましてや、敢えてジェンダー・バイアスかかりまくりの言明だけれど、男性が女性に暴力を振るってはダメじゃん、と言っておく。


某所のウサギさんのアレとか、ウサギ小屋の移転とか、一気に繋がった夜。
僕の勝手な勘違いだと良いのだけれど、そうでないとするなら、「茶化してごめんなさい」&「Don’t worry be happy」と言っておく。

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コメント (6)

  1. keyquo

    女性をなぐらない理由は、
    「単に気持ち悪いから」では、ないわけですね?

  2. 木公

    アイタタタ.
    鋭いツッコミだ.

    実のところ,自分でも女性を殴らない理由はよくわかっていないのですが,たぶん,「ノブレス・オブリージュ」なんだと思います.

  3. keyquo

    またひとつ疑問が。。。
    nobless oblige ,,,高い身分に伴う義務。

    自分をノブレスとするこころがロマンティストのゆえん?
    それとも、「自分が高貴である」「さらに殴らない義務がある」
    としないと、殴ってしまいそうな自分がいます?

    いえいえ、すいません、しつこくからみまして(^_^;)
    うまくいえないのですが、、、
    私はいままで一度も女性に手を上げたことがありません。
    このトピをみて気が付いたのですが、理由はおそらく、
    女性を殴ると「単に自分が自分に気持ち悪いから」かと
    感じたんです。

  4. 木公

    もう!研究者は細かいところをいつまでもクチクチと突っ込むんだから!

    正直に白状すると「”女性を殴るヤツ”という評判が立つと,女性にモテなくなるから殴らない」です.
    これなら,すっきり腑に落ちますか?;-)

    「ノブレス・オブリージュ」を引き合いに出したのは,自分をロマンチストっぽく飾り立てたかったというのが半分,もう半分が(いい意味で)性役割だと信じているからです.

    統計的に見て,男性より女性の方が体力や社会的地位で劣っているという現状がある(と思う)ので,恵まれている方の性がそうでない方を保護するのは当然だと考えているわけです.
    #もちろん,統計的な性差よりも個人差の方がはるかに大きいと思うけれど.
    #僕より腕っぷしが強い女性はたくさんいるし,お金持ちな女性もたくさんいる.

    だから,殴らない.・・・という説明で納得していただけます?

    なお,元の記事がソッチの方向に誘導する書き方になっていますが,男女問わず僕はほとんど人を殴った経験はありません.
    せいぜい2-3人だと思う.そのうち一人が実の弟との兄弟ケンカ(バットで殴って救急車で病院に護送させた).もう一人は,女の子との痴話喧嘩.あと一人くらいいたような気がするけれど,思い出せない.きっと,小学生くらいの時のケンカ.
    統計情報はないので,客観的には示せませんが,対女性に限らず,ほうっておいても僕は人を殴らない方だと思いますよ.

    じゃあ,なんでそもそも人を殴らないのか?と聞かれれば,それに対する答えは
    「現代(の日本)社会では,”暴力を振るうヤツ”という評判が立つと,社会人失格だと思われるから」
    です.(先の,女性にもてないというロジックと一緒)

    「自分の主義主張のない,社会に迎合するヤツ」と後ろ指をさされそうですが,しゃーないじゃんと自分を言い聞かせてます.
    だって,生きていくうえで重要なのは,自分の信念と同時に,他者との社会関係だもん.

    答えになりました?

  5. keyquo

    もう!さすがは研究者、それも人の社会的な心理を解明する研究者ってば! たたみかけるような緻密な回答、もちろん答えになってます。なりすぎてますって。

    生物学的・社会学的に統計的に眺めた性差からノブレス・オブリージュというのは、とても説得力を感じます。メモメモ。

    言われてみると、私も「単に気持ち悪い」のは
    整理出来ていないだけで、社会的な駄目人間
    という烙印を怖れての「気持ち悪さ」なのかも
    しれないですね。良く言えば、ノブレス・オブリージュを
    果たさない自分への気持ち悪さなのかもしれませんが。

    そこで、急に話をガンダムに戻すと。
    #セシリアには戻しません(^_^;)

    軍人が敵国人を殺すのって、ノブレス・オブリージュです
    かね?相手が銃もって危害を加えかねないなら、殺すのも
    正当化されるのか?とすると、女性がアームスーツでも
    来て、手を上げたら、まともに闘わないといけないのか?
    話が急激によじれてきたので、てきとーに、てきとーに。
    とはいえ、あの回は、アムロの成長と悲哀を感じ、
    やたらと複雑な心境になりました。

  6. 木公

    ガンダムの話に戻してくださってありがとうございます。
    そういえば、ベラ・ロナの別名もセシリア・フェアチャイルドでしたね(F91)。
    F91で、ロナ家が戦争の大義名分にしていたのが、ノブレス・オブリージュですし。

    さて、戦争場面の話になりましたが、要するに暴力を振るう大義名分があるかどうかの話に尽きるのではないかと思うわけです。
    現代社会では女性に手を上げるための大義名分が一般的には存在しないので、それができない。
    戦争でも、大義名分があればOKで、なければペケってだけの話だと思います、個人的には。

    アムロが敵の兵士を撃った時だって「奏しなれれば、僕が撃たれていた」という大義名分があって、とりあえずアムロ的にはOKだったわけで。視聴者もそれでOKだとみなしたわけで。

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