脳! 内なる不思議の世界へ @大阪歴史博物館

大阪市中央区の大阪歴史博物館において、2007年5月13日(日)まで特別展「脳! 内なる不思議の世界へ」が開催されているとの話を聞いて見学してきた。
特別展の入場料が 1,000円、常設展示とのセットだと 1,270円。
目的は特別展示だけだったのだが、せっかく来たことだし、常設展示も冷やかすつもりで後者のチケットをゲット。


特別展「脳! 内なる不思議の世界へ」は大きく3つのパートに分かれていた。

メインは、さまざまな動物の神経系の標本。
大きいところではナガスクジラの脳(僕の顔くらいの大きさがあった)から、小さいところは昆虫の神経系まで数十種類がケースにホルマリン漬け(?)になって展示されていた。
そりゃまぁ、たくさんあって、帰宅した現在に至っては、どれがどれだかさっぱり思い出せないくらい。

ヒトの脳はちょっとした博物館などでおなじみだけれど、それ以外の生物のものはなかなかお目にかかる機会がないのでちょっとイケてた。
しかし、難を言えば、それぞれの標本の向きが不ぞろいだったのが残念。
たとえば、ヒトは左向き(前頭葉が左側で小脳が右側)だけれど、チンパンジーは上向き(前頭葉が上を向いていて、小脳が下)とか。
展示側の「脳の大きさとか、しわの数の違いだけ見れりゃ満足だろ?ホレホレ」みたいな意識が垣間見えてしまったような気がして、ちょっとがっかり。

脳容量の違いなんて、頭蓋骨を見りゃそれなりに類推はできるわけで、僕は脳の構造の違いをじっくり比較してみたかった。
たとえば、ヒトとチンパンジーでは前頭葉の発達具合がどれくらい違うのか、とか。
それをしやすくするためには、標本の向きを最低限そろえておいて欲しかったわけである。

2つ目のパートは、錯覚のコーナーだった。
いろいろな体験デモが設置されていて、実際に試すことができるようになっていた。
チビッ子達が張り付いて混んでいたので、ほとんど素通りだったけれど、大学の教養なんかで習う知覚系のおなじみの錯覚がいろいろ紹介されていた。

3つ目は、脳疾患のコーナー。
脳に関するいろんな病気があるじゃん、アルツハイマーとかクモ膜下出血とか。
それがどんな症状になって、脳がどんな状態になるのかということが標本とかパネルとかで説明されていた。
病気にあんまり興味がない当方は完全スルー。

その他、細かいところでは、大阪の医学の歴史(なんか、昔の縫合糸とか医学書とかが展示されてた)とか、Nintendo DS でおなじみの脳ゲームとか。
ちょっと目立たないように書いておくけれど、川島センセーはもう食傷気味


常設展示は、ビルの10-7階のフロアごとに時代を区切って、大阪の歴史が紹介されている。
10Fは、古代(飛鳥時代ころ)に現在の大阪城のあたりに建設されていた難波京に関する展示。
西暦500年代から700年代にかけて、天皇の宮殿があったらしいけれど、日本史の中ではあまり触れられないし、飛鳥や平城京と時代がかぶるし、いったい何のためにあった京なのか良くわからん。
いつぞやの天皇(博物館でも説明されなかったっぽい)が「京は複数設置すべし」と勅命を出して造られたとか書かれているけれど、やっぱりよくわからん。
古代の歴史上、奈良や京都に押されて影の薄い大阪が、無理やりフィーチャーしている印象がぬぐえなかったり。
#いや、ちゃんと遺跡が出てるので、存在は間違いないと思うのだけれど、インパクトのある京だったのか?

9Fは、やっとなじみのある大阪。
太閤秀吉が何を作ったとか、江戸時代には「天下の台所」として名をはせたとか説明されてる。
うん、これは一般常識の日本史観と合致するので、文句も付けずに興味深く見て回る。
圧巻は、大阪の天満(だったかな?)のジオラマ。
10m四方くらいの中にみっしりと建物や町を行きかう人々が、ダイナミックに作りこまれてた。

魚が危ない!
魚屋さんが、野犬や野良猫に襲われてる!

8Fは、発掘現場の原寸大の模型。
あまり見る価値ナシ。

7Fは、近代の大阪。
歌舞伎場の入り口や、近代の商店の原寸大模型など。
大正や昭和初期の大阪にタイムスリップした気分が味わえるようになってた。

僕的には、特別展示よりも常設展示が楽しかったかな。

大阪歴史博物館
住所: 大阪市中央区大手前4丁目1-32
TEL: 06-6946-5728 (ゴーナニワ) FAX:06-6946-2662
開館: 9:30~17:00(ただし金曜日は9:30~20:00)
休館: 火曜日、年末年始
最寄り駅: 地下鉄・谷町4丁目(確か、9番出口)
駐車場: きっとない。周りも大阪城そばなので混んでて高いだろう。


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コメント (1)

  1. alm-ore

    『鹿男あおによし』 万城目学

    alm-ore 読者、必読の一冊。 ましてや、奈良市に縁のある人(特に、大宮通りに沿って、奈良公園~平城京跡の土地勘を持ってる人)は、避けては通れない小説…

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