BAR K6: ズブロッカが宿す伝説の力

和服に身を包んだ美女との京都デートは、祇園サンボアに引き続き(こちらを参照)、京都二条のホテルフジタ京都横の「BAR K6」へ。

祇園サンボアを出るときに、彼女がそこへ行きたいと言い出した。
周りのお客さんたちにも知られた店で、「お~、ホテルフジタの横の店やろ」みたいな感じで、有名。


ホテルフジタで、僕もピーンときた。
一度、元上司、またの名を 義眼さんに連れて行ってもらったことがある店かもしれない。
義眼さんと一緒にタクシーに乗って、彼は「ホテルフジタまで」と言ったのをはっきり覚えてる。そして、その西隣にあるビルの2階の店に入ったことを思い出した。
その記憶を話したところ、店の人から「間違いない」と肯定された。
じゃあ、迷うことがないだろうってことで、早速タクシーでホテルフジタまで。
#ところで、義眼さんは、東京に移ってからも相変わらずブイブイとモテているんだろうか?

以前に来たときは、8人くらいの人数だったのでテーブル席だった。
しかし今日は2人ということで、カウンターの端っこで2人で飲んだ。

僕たちはお酒を飲んだだけだったけれど、カウンターの横の人たちはケーキを頼んで食べていたし、もっと向こうに座っている人は葉巻を見せてもらっていた。その、葉巻ってのがなんかかっこいい。オトナの雰囲気。

【BAR K6】
住所: 京都府京都市中京区木屋町二条東入ル ヴァルズビル2F
電話: 075-255-5009
営業時間: 18:00-3:00(金土 5:00)
定休日: 無休


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そんな雰囲気に呑まれて、ズブロッカをオーダーする俺(スーツ着用)。
サイトを見ると「伝説の力を宿すお酒」とある。
着物に身を包んだ麗しい女性と、今夜どんな伝説が始まるのか。
キンキンにに冷えて、トロトロしているズブロッカをなめながら、いろいろと思いをはせる。

ズブロッカを飲むのは、ちょうど10年ぶりだと思う。
1997年12月末のある日、卒論を書き上げて提出したその日に飲んで、それから封印したはずだから。

卒論を提出後に帰宅し、家で一人で、やっぱりキンキンに冷やしてトロトロのズブロッカを飲んでいた。
緊張から開放された安堵感と蓄積していた疲労感のせいか、いつになくたくさん飲みすぎた。
ほとんど意識が朦朧としてきたところ、家のチャイムがなった。インターホンで出てみると、卒論の面倒を見てくれた先輩(♀)が炊き込みご飯を作って、僕の労を労うために持ってきてくれたのだった。
フラフラしながら1階のエンタランスまで降りて行き、オートロックの自動ドアをくぐろうとしたところ、酔っ払ってモタモタしていたせいなのか、ドアに思いっきりはさまれた。結構大きな音がしたらしいのだが、本人は酔っていてあんまり痛くなかった。
ありがたく炊き込みご飯をいただき、酔っ払いなりにきちんとお礼を言って、やっぱりヨロヨロしながら部屋に戻った。
先輩(♀)に向かって、「僕の部屋でコーヒーでも飲んでいきますか?」と言う、簡単なアイディアさえ思いつかないほど泥酔していたらしい。

空腹でズブロッカを飲んでいたせいで、確かに小腹も空いていた。すぐにその炊き込みご飯をがっついた。

しかし、もう、全ての歯車が完全に狂っていた。
全部胃袋に平らげたはずなのだが、30分後には全部トイレに流れていた(上から放出)。

後日、ごはんの感想を聞かれ、
「酔っ払っているときに食べたので、味は正直よく分かりませんでした。しかも、酔っ払っているせいで全部ケロッピしてしまいました」
と報告したところ、頭をどつかれながら
もう、テメェには一生何も作ってやらねぇ!
と怒られた。
実際、それから何も作ってもらっていない。
#ていうか、遠く離れてしまったという事情もある。

ズブロッカにはそんな力が宿されている。

話を現在の京都に戻そう。
そんな10年前のことを思い出しながらチビチビやっている間に、僕も彼女も良い感じに酔っ払ってきた。
もう、何をしゃべっても大丈夫なんじゃないか、という気持ちになってきた。
そんなおかげで、絶対に他言はできない話をいろいろ聞かせてもらった。

絶対に他言はできないんだけれど、
・ダンナさんのどういうところがかっこいいかとか
・ダンナさんのどういうところが素晴らしいかとか
・ダンナさんが何時頃お風呂に入るかとか
・ダンナさんが・・・
とか、そういう話をいっぱい聞かせていただきました。
仲良しっぷりに、思いっきりアテられました。どうもごちそうさまでした。
#あと、某氏の「コンパスの話」を2人で思い出して、ロマンスに浸りました。

酒を飲むと、どうしてもコイバナになってしまうのが、世の常なわけで。
アタシが話したんだから、アンタも話しなさいよ」的なオーラが、ビシビシ飛んできたとか、こなかったとか。

「そもそも、ここで披露できるほど事例があったら、今頃独身で過ごしてねーっつーの!」
と思ったり、思わなかったりしたわけですが、なんとか一つひねり出してお耳汚しをさせていただきました。

何の話かは、ここじゃ絶対に言わないけどね!

ただ、テーマとしては「別れた恋人と連絡は取り合うべきか、否か」という、わりと普遍的にありそうな話題。
昨夜の僕の意見は
「もう別れちゃったものをグジグジしても仕方ないさ。相手が今どこで何してるかなんて、女々しいし痛々しいから調べようとも思わないし。詮索されるのも、嫌ですね」
というものだったと思う。

今日の夜、ちょっとこんな記述を見つけて、ちょっと考えを修正してもいいかな、と思った次第。

別れる以上はだらだらつき合ってはお互いに時間の無駄というものだけれども、「縁」ぐらいは残しておいてもばちは当たらないし、手間も暇も食わない。

404 Blog Not Found: 好きなことを好きになる

ダラダラするのは確かに時間の無駄だけれど、なにかちょっとしたことでもいいので「縁」があるのは嬉しいことなんだろうな、と考え直すようになりました。
この引用を見つけたのは今日なんだけれど、昨日の話題を思い出したのはズブロッカを飲んでいた時。

今まで、蛇蝎のように嫌っていた相手だけれど、蛙程度には思えるようになったかな。
これもズブロッカが宿した伝説の力だと、思ってみたり、見なかったり。

コメント (3)

  1. オルニョの嫁

    自分では意識していませんでしたが
    そんなにノロケモードでしたかぁ。。。
    失礼いたしました。

    K6さんはいろいろ系列店があるみたいですね。
    後ほど情報をば。

  2. 木公

    >そんなにノロケモードでしたかぁ。。。

    いいんです、いいんです。
    夫婦の不平不満を聞かされてこっちまでどんよりしてくるよりも、よほど楽しい気分になりますから。
    むしろありがたいくらいです。

  3. alm-ore

    今西清兵衛商店 (春鹿 蔵ショップ) 聞き酒ができる奈良の蔵元

    嬉しいことに、最近よく女の子からデート(デート?デートなのか!?)に誘われる機会が多い。 それはそれで、大変光栄なことである。 しかし、ちょっとツラいこと…

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