目当てはもちろん、永作博美。
山瀬まみ、渡辺満里奈が結婚してしまった現在、僕の「最後の砦」と言われているのが永作博美だ。
あのベビーフェイスがたまらん。
そんなわけで、大阪での公開初日の今日、大雪の中をテアトル梅田まで見に行った。
マイナーな映画だし、大雪だから空いているだろうとタカをくくっていたのだが、予想以上の盛況。
上映時間が12:40、15:20 (その他)というラインナップで、僕はタイミング悪く 12:45 に映画館に着いた。
開始して5分くらいだし、予告編の時間だから入れるかなと思ったら、既に売り切れとのこと。
仕方なく、2時間以上待って、15:20 の回にすることにした。
それでも、「あと1席しか残っていません。最前列の一番右の席で、ものすごく見難いですがいいですか?」とか言われた。18時まで待つ気にもなれないので、その隅っこの席を売ってもらうことにした。
とにかく、すごい人気だった。
そもそも、60席くらいしかない劇場だったのだが、チケット売り場で言われたとおり、超満員。立ち見もいた。
観客の8割5分以上が女性。残りは「彼女(妻)に誘われて、なんとなく着いてきました」という雰囲気がプンプンする男性諸氏。
ざっと見回したけれど、野郎一人で来ているのは、最前列の一番右の席に座っている奴だけだった。
つまり、僕だ。
薹が立ったオトナの色香をたたえた女の人たちだった。
この映画は、39歳の美術学校講師(永作)と若い生徒(松山)が、「オトナのドロドロしたような、コドモの天真爛漫っぽいような恋をする」という筋書きなので、どことなく遠いようで、どこか身近にありそうな、状況の微妙な距離感が、その手のオトナの色香をたたえた女の人の琴線に触れるんだろうと思う。
ちなみに僕は、原作は全然チェックしないで見に行った。
素直にストーリーを追っていたのだけれど、お話としてはあまり面白くなかったなぁ。
以下、ストーリーの核心っぽいことを書くかも
美術講師と生徒の恋愛の行方がどうなるのか。その生徒に密かに心を寄せる女生徒(蒼井優)が嫉妬をむき出しに絡んでくるという構図。
しかし、主役2人がなぜ互いに強く惹かれる結果になったのかということが深く掘り下げられていなかったし、最終的になぜすれ違ってしまうことになったのかということも特に語られていなかったように思う。フラストレーションだ。
で、嫉妬むき出しの女生徒が2人の関係に特になんら影響も与えず、最後には別の仲良しの男の子と良い感じになっちゃうし。何だよ、不意打ちキス一発で親密になっちゃうって。なんか都合よすぎねーか?
ていうか、そもそもが「永作博美を鑑賞する」という目的で出かけたのだから、別にお話はどうでも良かったのだが。
その点に関しては、大満足な僕がいます。
タイトルに「セックス」と入ってるので、期待が高まって、下腹部の血圧も高まっている読者諸氏(♂)もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら永作博美の濡れ場とか裸とかは見れません。その点は、期待しすぎないように。
せいぜい、アンダーシャツとパンツ、そして黒いストッキング程度のものです。
「既におしゃれにはそれほど気を使わなくなった。ていうか、体が冷えることの方が切実」という40歳手前の女性(←みんながみんな、そうだとは思わないけど)という設定なのだろうか、下着も特におしゃれだったり、セクシーだったりするわけではない。でも、そんなパッとしない下着に、黒いストッキングっつーのがそそります。
あのベビーフェイスで黒いストッキングは反則です。最前列の右端の席で、思わず生唾を飲み込んでしまいました。
あと、子犬がじゃれあうようにイチャイチャしながら、キスしまくるシーンとか、ヤバいです。
目を開けたまま唇を重ねて、重ねた唇のままボソボソとしゃべるアレ、ベビーフェイスの人がやるとヤバいです。
カマトトぶってるの女の子が、実は経験豊富!みたいな感じで、エロいです。
初めて2人がセックスした(らしい)シーン。
絵のモデルになって欲しいという口実を使いつつ、「コート脱いで。シャツ脱いで。ズボン脱いで。パンツも脱いで・・・」と、事務的に命令する永作博美。
ゾクゾクしてしまった僕がいます。
言われてみてぇ。
ただ、永作博美がタバコを吸うシーンは、あまりにぎこちなくて、見ている方がハラハラしてしまいました。
(でも、ベビーフェイスで、ぷくぷくしたほっぺたの永作博美がくわえタバコをする姿は、かなり萌える)
そんなわけで、実は座る位置が悪くて首が痛く、話を真剣に追う元気がなかったという理由もあるので割り引いて読んでいただく必要もありますが、お話はよく分かりませんでした。
永作博美に関しては、とても可愛く撮れてたと思います。