能町みね子『オカマだけどOLやってます。完全版』を読んだ

今年の五月病は例年よりしつこいという話を聞きました。つーか、聞きましたというのはウソで、僕が今勝手にそういう話を流布するわけだけれど。

みなさまにおかれましては、しつこい五月病に屈しないよう、十分な睡眠と滋養のある食事、適切な運動や日光浴、および仕事や対人関係のストレスを笑い飛ばすスルー力を涵養していただき、心身ともに健康な日々をお過しくださることを心より深くお祈りするところであります。

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さて、今日の本題は能町みね子という人物、およびその著作についてです。

僕がこの人のことを知ったのはちょうど1年くらい前でしょうか。当時放送されていた『ヨルタモリ』(フジテレビ)でお見かけしたのが最初だと思います。

「何者だか知らないけれど、派手な格好をしたオバちゃんが出演してるなぁ。どことなくスノッブな振る舞いが少々鼻に付くよなぁ。嫌悪感を抱くというほどではないけれど、どちらかと言えば、あまり友達にはなりたくないタイプ。『ベッドで抱けるか?』って聞かれたら、抱けないと答える。年齢不詳なオバちゃんなら、圧倒的に永作博美の勝ちやろ!」

正直に記憶をたどれば、そのように評しておりました。
そして、顔ははっきりと覚えたけれど、名前はうろ覚えでした。

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永作さんは1970年生まれでした

先ほど後悔した記事「NHK『さよなら私』第1回」において「本日、永作博美さんの41回めの誕生日である」と記載しましたが、正しくは44回目の誕生日でした。
訂正させていただくとともに、お詫びして当方の大好きな永作CMを貼り付けておきます。
このCMのディレクターと後に結婚するという事実に対してだけは嫉妬の炎をメラメラと燃やすんだけれど。


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NHK『さよなら私』第1回

本日、永作博美さんの44回めの誕生日であることを全身全霊をかけてお祝い申し上げる当方が、NHKドラマ10『さよなら私』の第1回めの放送を見ましたよ。

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第1回「彼だけはやめて」

41歳の星野友美(永作博美)は幸せな毎日をすごす主婦である。
都市計画に関わるエリートで優しくてハンサムな夫・洋介(藤木直人)、および天真爛漫な5歳の息子・健人(高橋來)と3人で穏やかに暮らしている。

息子の出産以来、夫とセックスレスであることが唯一の欠陥ではあったが、それすらも些細な事だと思えるほどであった。

息子・健人を寝かしつけるのも友美の役目であった。息子は友美の髪を掴んだまま寝入ってしまう癖があった。息子を起こさないよう、そっと彼の手を解いて髪を抜く一瞬に友美は幸せを噛みしめるのだった。

ある日、同窓会が開かれることとなり、友美は出席することとした。
友美が通っていたのは女子校であったが、特に仲の良い親友がいた。彼女に久し振りに会うのが楽しみで仕方なかった。

彼女の名は早川薫(石田ゆり子)という。
友美と薫は、性格も育った環境も正反対だった。大人しくて優等生タイプの友美に対して、薫は快活で気っ風のよい性格だった。友美が大学卒業後早くに結婚して家庭に入ったのとは逆に、薫は映画プロデューサーとして第一線で働いている。多数の男性部下たちに向かって、歯に衣着せぬ物言いでバリバリと仕事をしている。自由奔放に生き、今でも独身である。

友美が薫に会うのは久しぶりのことであった。子持ちの主婦とキャリアウーマンでは生活習慣が異なり、なかなか会う機会が設けられないからだ。しばらくぶりの再会で、話に花が咲いた。

ところが、ふと薫が気になることを言った。友美は、息子が自分の髪を掴んだまま眠ることを誰にも言ったことはなかった。なぜかそれを薫が知っていたのである。
友美が問い詰めると、薫は以前に友美から聞いたと言い張るのみだった。

ふたりの仲が険悪になりかけると、もう一人の友人・三浦春子(佐藤仁美)が場を和ませた。昔から、ふたりが言い争いそうになると春子が緩衝材になるのが常だった。少女時代から全く変わらない友人関係を懐かしく思い、その場は収まった。

しかし、帰宅後もう一度思い返してみると、やはり友美には納得がいかなかった。息子が友美の髪を握りながら寝るという事実は、自分を除けば夫・洋介しか知らないはずである。夫がどこかで薫に話したのではないかと疑い始めた。

ある夕、洋介から友美へメールが届き、帰りが遅くなるという。疑いを抱いた友美は、薫のマンションの前で張り込みをした。
自分の思い過ごしであることを祈る友美であったが、そこへ洋介が実際に現れた。そして、薫のマンションへと入っていくのだった。友美は激しいショックを受けた。

ある日、友美は薫を神社の境内へ呼び出した。
そこは参道に長い石段のある神社で、人気が少ない。少女時代によくふたりで秘密の話をした場所である。

友美は、遠回しかつ辛辣に話を切り出した。
友美から見れば、薫は自分に嫉妬しているように思えるのだという。幸せな結婚と出産を経て女性の幸せを謳歌している自分に対して、薫は劣等感を感じているのだろうと指摘した。だから、友美の夫を奪うことで復讐しているのだろうと言うのだ。

薫はもちろん、一方的に言われるがままにするような性格ではない。
友美の人を見下したような態度が昔から気に入らないと反撃した。そして、友美から洋介を奪うために交際しているのではなく、一人の男として愛していると述べた。ましてや、友美の夫だと知ったのは付き合い始めた後であると述べた。
それに加えて、はじめにアプローチしてきたのは洋介の方からだったという。自分から洋介のことを好きになるなどということは、友美の後塵を拝することを意味するので、知っていれば関係は持つつもりはなかったと付け加えた。

さらにダメ押しで、薫は友美たちがセックスレスであることを嘲笑した。自分と洋介はいつも楽しくセックスしていると言って嗤うのだった。

ついに友美は逆上し、薫に掴みかかった。もみ合ううちに、ふたりは石段から転げ落ちた。

しばらく気を失い、目を覚ました時にふたりの心は入れ替わっていた。友美の精神が薫の体に収まり、逆もまた同じだった。

しばし呆然とするふたりであったが、ひとまず、それぞれの体で相手の生活を継続させることとした。つまり、薫の体を持った友美が一人暮らしをはじめ、友美の体を持った薫が夫と息子の家へ帰るのである。

友美(本物)は、薫と会う前に知人宅へ息子を預けていた。友美(入れ替わり)が息子を迎えに行く様子を、友美(体は薫)は物陰から観察していた。
友美(心は薫)がぎこちないながらも息子を迎え入れると、何も気づかない息子は普段通りに接していた。その姿を見ながら、友美(姿は薫)は息子の名を呼びながら崩れ落ちるのだった。

友美(心は薫)が帰宅すると、夫の洋介はまだ帰っていなかった。ばかりか、帰りが遅くなるとメールが届いた。薫(姿は友美)は洋介と逢引する約束だったことを思い出したが、今の姿ではどうすることもできなかった。
息子・健人を寝かしつけると、何も知らない健人はいつものように母の髪を掴んで眠りにつくのだった。
薫(姿は友美)は、複雑な思いに涙を浮かべた。

その頃、友美(姿は薫)は、薫の家で一人塞ぎこんでいた。
そこへ、洋介が訪ねてきた。躊躇する友美(姿は薫)であったが、洋介がなかなか帰ろうとしないので、仕方なくドアを開けた。玄関に入るやいなや、洋介は情熱的に薫(心は友美)を抱きすくめ、熱烈なキスをした。
抗う友美(姿は薫)であったが、洋介の勢いは止まらなかった。服に手をかけられ、拒絶したい心と受け入れたい心とが葛藤した。
そして、ついに体を許すのだった。

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俺の年越し準備

一人暮らしのくせに実家に帰省もしないし、時候のイベントにも無頓着でものぐさな当方なので、年越しという気分が全然湧かない。
大掃除どころか、通常の掃除もしていないので家も散らかり放題だ。

けれども少しくらいは正月気分を出そうと思い、当方の貴重な山瀬まみコレクションの中から雑誌のスクラップを発掘し、山瀬まみの着物写真を幾つかピックアップした。

そして、それを twitter の背景画像にした。
少しでも正月らしい雰囲気を出そうという魂胆である。

Twitter の背景画像 2012年バージョン

もう、なんつーか、自分で自分のことを気の毒に思う年の瀬である。

しかし、一度興が乗ると止まらなくなる当方である。
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一番大切なデート: 東京の空・上海の夢

2004年8月にTBSで、4夜連続で放送された深夜ドラマ『一番大切なデート: 東京の空・上海の夢』をDVDで見た。

当方が、山瀬まみの次に愛している永作博美が主演。先月初め、永作結婚のニュースに少なからぬショックを受けた当方であるが、ウジウジしているのもアレなので、スカッと5年前の永作のかわゆさを堪能しようと思った次第。

東京で初雪が降る夜、新たに付き合いだした男と始めて手を握る永作。
新雪で作った雪人形のように、触れただけで解け出してしまいそうなかわゆさじゃないか。

初雪の中の永作

風邪でダウンした一人暮らしの男の、むさくるしい部屋に看病にやってくる永作。
この部屋同様に汚い家に住む当方だが、永作がやってくるだけで全てが浄化されてしまうんじゃないかと錯覚していたり、いなかったり。

むさくるしい男の部屋にやってくる永作

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永作のムダ毛。

山瀬まみの次に永作博美を愛する当方としては、この映像に対してインモラルな陶酔感を得るやら、知るべきでなかったことを知ってしまった後悔にさいなまれるやら、これほどまでのベビーフェイスにもムダ毛があるんだという生命の神秘に感じ入るやら、「ベン・ジョンソン、その役を俺と代われ!」という嫉妬に燃えるやら、とにかくやりどころのない複雑な心境に陥ってしまった。

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『その日のまえに』を見た: 永作博美・主演(ナンチャンも)

今日は、某女の子と京都・東山で吹奏楽演奏会デート(デート?デートなのか!?)だった。

そんな日の朝、ブラブラとwebニュースを見ていて、当方の好物である永作博美が主演している映画『その日のまえに』が昨日から公開されていることを知った。上映館がとても少なく、当方が気軽に行ける範囲ではMOVIX京都でのみ上映されていることが分かった。MOVIX京都がどこにあるのかと地図を見てみたら、三条新京極らしい。
そして、その場所は、今日の演奏会デート(デート?デートなのか!?)会場から徒歩圏内であることが分かった。

演奏会が終わったのが17時くらいで、映画の上映が18:20から。
なにも無ければ、「じゃあ、オサレなバーにでも行って、一杯やりますか」となりそうなところだが、当方の心の中では某女の子と永作博美が天秤にかけられた。その結果、星占いではてんびん座である永作博美(10月14日生)に大きく傾いてしまった。
そんなわけで、「今日は楽しかったよ。じゃっ!」と一言告げて、『その日のまえに』をいそいそと一人で見に行った当方である。

150人くらい入りそうなスクリーンだったけれど、10人程度の観客しか入っていなかった。男女アベックが3組くらいいて、やっぱり恋人同士とか夫婦とかで見る映画なんだろうなぁと思いつつ、一人で座席に着く。こんなにガラガラなのに、空席を1個空けた隣に、若いカップルがいてちょっと悲しくなる孤独な当方。
映画の中で、ちょっと泣いてしまってハナをズルズルした当方。隣のカップルに「うわっ。隣のおっさん、一人で泣いてやがる。キモッ!」とか思われてそうで、悔しい。
悔しいが、当方の大好物である永作博美が、余命いくばくもないと医者に宣言されつつも家族の前では気丈に振舞う姿を見ていると、どうしても涙腺が決壊してしまうのだ。
#以下、映画のネタバレをたぶんに含みますよ。
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“REAL NIKKEI Style (3)”に永作博美の記事

山瀬まみを除けば、一番好きな女性芸能人として永作博美を挙げる当方である。
今年は彼女が主演している映画を2本(『人のセックスを笑うな』、『同窓会』)も見に行ったし、テレビドラマの『四つの嘘』も見た。

知り合いのblogで、「REAL NIKKEI STYLE” という季刊誌の最新号が発売になり(秋冬号)、そこに永作博美の対談記事が掲載されていると知ったので、本屋に走って同誌を買ってきた。

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『同窓会』(宅間孝行&永作博美主演)を見てきた

宣言した通り、サタケミキオ監督作品の映画『同窓会』を見てきた。

最初は、主演の永作博美を鑑賞するだけの目的で行ったのだが、映画を見始めて10分後には完全にストーリーに引き込まれた。
これ、仮に永作じゃなくても僕の琴線に触れまくり。かなりいい映画。
初恋青春男女の後日談をめるぐラブコメディっつーのは、僕のストライクゾーンのど真ん中でした。
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