『おたんこナース』を読む。鼻水をたらしながら。

大型連休も今日で終わり。
ブルーだねぇ。

何がブルーかって、ここ数日風邪をひいている。
4-5日前に喉がイガラっぽくなってきて、「こりゃ、やばいな。連休中に治さなきゃ」とは思っていたのだけれど、普段からの不摂生かつ不規則かつ自堕落な生活のせいで、風邪は悪化の一途。
今日は、ついに朝からエンドレスの鼻水とくしゃみ。

風邪をひいたときはマジスパと相場を決めている当方なので、今日はキツいのを一発いくつもりで “虚空” を食べる。
“虚空” というのは、一番辛いヤツ。いつもは、それよりも1段下の “天空” を食べてるわけだが。

でも、鼻が詰まってるせいか、あんまり味がわからない。あんまり辛い気もしない。鼻水はズルズルと出て、喉も渇いたけれど、汗はあんまり出ない感じ。
体調がおかしいのですな。


で、帰ってきて、体調がよくなるかと思いきや、ますます鼻水とくしゃみがひどくなる。
つらいなり。

つらいところ、数年ぶりに『おたんこナース』(佐々木倫子/小林光恵)を通しで読み始める。
佐々木倫子は基本的に大好きな作家だけれど、特に『おたんこナース』が一番好きな当方である。
その割には、単行本を持っていなくて、某筋から借りてきて読んでいるわけだが。

ちなみに二番目に好きなのは、先月から週刊スピリッツで月一連載の始まった『チャンネルはそのまま!』なわけだが。
まだ、1話しか発表されてないけれど、かなり期待は高い。

また、人気の高い『動物のお医者さん』はそれほど僕の琴線には触れない。
とぼけた女性が主人公の作品が好きなのだ。
そういう意味で、『動物のお医者さん』は主人公がハムテル(♂)なので、あんまり・・・。菱沼さんには萌えるけど。

で、とぼけた女性が主人公である『おたんこナース』は大好きだ。

単にとぼけた女性が出てくるだけではなく、1話読みきりで、病室を舞台にした人生の機微が描かれているところが特に高評価。
そして、何度読んでも泣かされてしまうのだ。

高齢女性が入院していて、家族に対して「私が死ぬ直前に食べたいものは何だと思う?」と聞いて、家族の誰も答えられない・・・けど、彼女はそれを受け入れて納得する・・・という話とか。僕は性格上、間違っていることはハッキリと違うと主張する性質だけれど、ここに描かれている女性のように、勘違いを勘違いのまま曖昧にしておくことにもいいところがあるんだなぁ、とか。

現在4巻を読んでいるところ。
末期の白血病で手の施しようがなくなった若い大工の話。すげぇワガママな患者。患者のQOLのために奔走する主人公だが、患者はなかなか心を開いてくれず天邪鬼に振舞う。いつもながら主人公はトンチンカンに突っ走ってしまうのだが、最後は逆転ホームランみたいに患者の心を開かせてみたり。
マジでステーキかよ!

なんか、鼻水でズルズルの顔になっている僕がいる。
『おたんこナース』が泣けるせいなのか、単に風邪がひどくなっているのか。

コメント (2)

  1. オニ嫁

    風邪は大丈夫でしょうか?
    佐々木倫子ファンの私ですが「おたんこナース」は未読です。

    ・北海道が舞台
    ・ムダに動物が出てくる

    この2つが結構ツボなのですが・・・。

  2. 木公

    おたんこナースは、東京が舞台ですねぇ。しかも、ほぼ全編、病院内なので地方色はまったくありません。
    #ちょっと、茨城に出張して土葬したりするけど。

    あと、おたんこナースで動物といえば、ふらふらクラゲがムダにたんまりと出てくるのがテーマ(?)。

    なお、今週のスピリッツで『チャンネルはそのまま!』はヤバイ。当方の立ち読みポーカーフェイスが崩壊。思わず声を立てて笑っちまいました。
    ウィズユー・カード(1000円)とか地下鉄東豊線あたりまではなんとかこらえられたんだけれど、焼き芋ヒッチハイクに腹筋が壊れた。

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