1ヶ月くらい前に、身障者用駐車スペースに車が停まっていてムカついたりしていたけれど。
晩飯を食いに出かけたら、今日もその時と同じ身障者用スペースに車が停まっていた。
ていうか、運転手が今まさに車から降りようとしていたところだった。
心身ともに健康そうなお兄ちゃんだった。
(もちろん、前回の人と同一人物かどうかは、わからない。きっと違うだろう)
僕は自分の車を停める空きスペースを探してキョロキョロしていた目の動きを止めて、彼の方を注視してしまった。
車は白い軽ワゴン。後部座席は全て黒のスモーク・フィルムが貼られている。運転席の窓には、畳んだ状態だったけれど、黒い布のカーテンもつけていた。ナンバープレートには、黒っぽいカバーつき。
ドライバーの彼は、茶髪のセミロングで細面。休日のホストを想像すればよい。
車の様子も、彼自身の様子もヤンチャな感じで、僕はムカムカしてきたわけで。
車を降りて彼の所に行き、おもっくそ小言でもぶってやろうかと、思い始めた。
でも、やっぱりそこは小心者な当方なので、見なかったことにして車を進めてしまいました。
ごめんなさい。
食事の後に帰ろうとしたとき彼と鉢合わせしたら、気が変わって怒鳴りつけてしまうかもしれない。そうなると、面倒なことになる。だから、彼の車からはなるべく遠いところに自分の車を停めることにした。
すると、彼の停めた場所からは最も遠く、僕の入りたいお店に一番近いところにちょうど空きがあった(ここには4つの店がある)。
そこに停めようと近づいていくと、地面に空き缶がひとつ置かれている。
位置といい、置かれ方といい、どっかの誰かが運転席(もしくは助手席)のドアを開けて、地面に置いて走り去ったことは明らかだ。
タイヤで踏まないように細心の注意を払ってそのロットに駐車。
車のドアを開けると、やっぱりちょうど足元に空き缶がある。
近くで見ると、空き缶の口から見えるほど、たんまりとタバコの吸殻が詰め込んである。見たくないかもしれないけれど、写真をクリックして拡大したら見える。
まったく気分が悪い。
見ているだけでイライラしてくるので、さっさと店でメシを食おうと思った。空腹でムカムカしてるだけかもしれないし。
でも、そういうときって、いろんな考えが浮かんじゃうんだよね。
・僕の後から来る人も、同じように気分を悪くするだろうな
・見て見ぬフリをする自分の情けなさ
・いつも利用している駐車場の環境を良くしたい動機
・ちょっとだけ善いことをする清々しさ
・どっかで女の子が盗み見していて、僕に惚れるかもしれない
そんなわけで、缶を拾って、ちょっと遠回りをしてコンビニのゴミ箱に捨てました。
中の吸殻は全部灰皿にあけようと思ったのだけれど、口の細い缶だったので上手く出せなかった。中身はほとんどそのままで、缶用のゴミ箱に入れてしまってごめんなさい。
#駐車場利用者の福祉は考慮したけれど、空缶処理場の人の手間までは考慮しきれなかった。
僕個人の中では、さっきのドライバーを注意できなかったことの後ろめたさの帳尻が合った。
なんとか、メンタル・ヘルスを維持。
ホント、モラルの低い人が多いですね・・・
「恥しらずには対抗できない。」って聞いたことがありますが
本当にそうだと思います。
悲しいけど、そういう人に意見して刺されたり
殺されたりするよりは、
空き缶処理所の方に面倒をおかけする方がましかと・・・
しかし、こんな世の中でいいのかって思いますね・・・
でも、どーせ僕はロクな死に方をしそうにないからなぁ、と思うわけです。
例えば、痴情のもつれで女の子に刺されるとか。
それに比べれば、正義感を発揮して刺されたほうがマシだよなぁと思ったり、思わなかったり。えへへ。
ところで僕が悲しいと思うのは、モラルのない人がいるということではありません。たぶん古今東西、モラルのない人間っていうのは少なからずいるだろうから。
悲しいのは、正義感に駆られて行動をした人を賞賛しないことだと思う。むしろ、「自ら危険に近寄るなんて、バカなやつだなぁ」とか言われちゃうことすらある。そう言われるのはちょっとキツい。
モラルのない人を咎める人間になることももちろんだけれども、モラルある人のことをきちんと褒めてあげられる、そういう人間になりたいと思う。
僕は小心者なので、僕ならその缶を茶髪ホストの車のタイヤの前にこっそり置いてしまうと思います。すごいどきどきしながら。