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『同窓会』(宅間孝行&永作博美主演)を見てきた

宣言した通り、サタケミキオ監督作品の映画『同窓会』を見てきた。

最初は、主演の永作博美を鑑賞するだけの目的で行ったのだが、映画を見始めて10分後には完全にストーリーに引き込まれた。
これ、仮に永作じゃなくても僕の琴線に触れまくり。かなりいい映画。
初恋青春男女の後日談をめるぐラブコメディっつーのは、僕のストライクゾーンのど真ん中でした。

見に行く前には、予告編を見ただけで、ほとんど事前知識はなし。

「なんか、兵藤ゆきが出てきて”天才たけしの元気が出るテレビ”のパロディがあるんだなぁ」
とか
「永作が離婚する話なんだよなぁ」
とか
「”サタケミキオ初監督作品” とか言っても、サタケミキオって誰よ?」
とか
「永作と名前を並べてる、宅間孝行って誰よ?そんな俳優知らねーよ!」
と、それほど期待を持たずに見に行った。

劇場は大阪・心斎橋のシネマート心斎橋(ビッグステップ4F)。

上映前に、劇場に張ってあったポスターを見て、監督サタケミキオと主演の宅間孝行が同一人物であることを初めて知った。彼は東京セレソンという劇団の主宰だそうだ。俳優をやりつつ脚本も書いているのだが、「なんだよ、役者が脚本可いてるのかよ」と言われるのが嫌で、2つの名前を使い分けているらしい(『同窓会』のインタビュー記事にも書いてある)。

100人ほど入る劇場には、60人ほどの観客。カップルが15組30人ほどだったろうか。そのほかは、1人で来ている客が多かった。そして、女性1人客と男性1人客がほぼ同じくらいの人数だったように思う。しかも、40-50歳くらいと思しき男性がひとりで見に来ていたりして、意外だった。
同じく永作博美主演の『人のセックスを笑うな』のときは、ほとんどが女性客だったのを覚えているので、ますます意外に感じた。

映画の冒頭シーンは劇中劇・・・というか、劇中映画の撮影シーンから始まった。
その撮影シーンでヒロイン役を演じているのが、佐藤めぐみだったので、度肝を抜かれた当方。
なんで度肝を抜かれたかっつーと、当方がハマっていたNHKのドラマ『ちりとてちん』でヒロインの同級生・エーコ(和田塗箸製作所の娘)を演じていた女優さんなわけで。ちりとてフリークの当方としては、小さくガッツポーズ。

そんな感じで感激していたら、この映画には、チョイ役で有名な俳優がいっぱい出てきて驚いた。
主人公の両親は笑福亭鶴瓶とうつみ宮土理 だし。特に、鶴瓶のヅラ仕事には劇場が爆笑の渦だった(よく見れば、予告編で拝める)。
映画の舞台となる長崎県島原市の市長が渡辺いっけいで、1分くらいしか出てこなかったり(本物の島原市長が、学校の校長役で出てくるというお茶目な演出も)。
中村獅童が役場の職員役で出てきて、かなり男前な役柄だし。
そして、そして、一番ビックリしたのはラーメンズの片桐仁が居酒屋の客として出てきたこと。セリフも2つくらいしかない。

さらに、数年前にNHKの『新選組!』(三谷幸喜のやつ)にハマった当方であるが、このドラマの中で明里を演じていた鈴木砂羽を久しぶりに見れてうれしかったなり。堺雅人演じる山南敬助の恋人を熱演してたのが、僕の記憶に深く刻まれてるのだ。今回の映画でも、主人公・雪の親友を上手に演じてた。

この映画、ストーリーも良かった。
冒頭で

勘違いは人生最高の悲劇であり喜劇である

というフレーズが出てくるのだが、これが見事に映画のストーリーを象徴している。

主人公の”かっつ”(宅間孝行)が、見事な勘違いっぷり。
それが、最高の喜劇になって、うまく話をまとめてくれる。これ以上書くと映画のいいところを台無しにしてしまうので口をつぐむが、とにかく勘違いが悲劇であり喜劇だ。

甘酸っぱい青春の初恋を軸に、胸キュンなノスタルジーと能天気なコメディが同居していて、気軽に見れる楽しい映画。
DVD出たら買う。

つーか、上映が終わる前に、もう一回見に行こうと思う。本気で。

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