2008年8月22日の『探偵!ナイトスクープ』では「おじいさんにもらったラジコンカー」という依頼が放送された。
大阪府の男子小学生(10)から。友達になった近所のおじいちゃんから、ラジコンカーをもらった。何年か前に亡くなられたおじいちゃんの息子さんの形見だそうだ。もう動かないので、両親に直してもらおうとしたが、直らなかった。おじいちゃんはラジコンカーが動いているところを見たがっていると思うので直して欲しい、というもの。
以下、ネタバレ。
そのラジコンカーは40年以上前に販売されていたもので、構造や部品が現在のものとは大きく違い、修理は難航。製造元に問い合わせようとするも、そのラジコンのメーカーも存続していなかった。
老舗ラジコン雑誌の元編集長に問い合わせたところ、過去にそのメーカーに勤めていたという人物を紹介してくれた。
その人物と言うのが、現在株式会社省電舎で社長を務めている中村健治氏だった。
中村社長を訪ねていくと、彼は自分が作った製品だと言って、親切に修理をしてくれた。
再び動くようになったラジコンカーを持って、近所のおじいちゃんに見せに行くというエンディング。
ちょっと心が温まって、軽くホロリとくる。
・・・ホロリと来るはずなんだけれど。
僕は、ずーっとガンダムのアムロの姿が脳裏にチラチラとちらついて、いまひとつ感動秘話に没頭できなかった。うーむ。
これは、機動戦士ガンダム第5話「大気圏突入」の1シーン。
両親を亡くしラジコンしか遊び相手のいない子供。そのラジコンが壊れてしまい、祖父に修理を頼むが直すことができない。偶然通りかかったアムロが修理してやるというシーン。
「子供、ラジコン、老人、修理する人」という構造が、今夜のナイトスクープとがっちり符合してる。いやはや。