今日は東京に出張だった。
一部読者にはおなじみの、JR中央線で西へ西へとガタゴト走り、バスに乗って某市役所で降りてトコトコ歩いて到着するあのビルが行き先だった。
東京に出張の折には、当地に在住する読者諸氏に挨拶周りをするのが本来であるが、今回は割愛してしまったことをご容赦いただきたい。
東京近辺の皆様に沙汰を申したい気持ちは十分にあったのだが、それを許さない状況があった事情を勘案していただきたい。
いったい当方の身に何が起きたのか。
読者諸氏への不義理を謝罪する意味でも、そのいきさつをここに記しておく必要があるだろう。
それは2日前に受信した1通のメールに端を発する。
メールの送り主は、10年近い付き合いになり、東京に住んでいる某♀である。
しかし、ここ2年くらいはお互いに無沙汰をしていて、ほぼ音信不通状態だった。
それが、2日前に彼女から、ふとメールが来たわけである。
折りしも、僕の東京出張が控えていたので、ちょうどいい機会なので東京でデート(デート?デートなのか!?)する運びとなったわけである。
要するに、東京近郊の多数の読者諸氏よりも、東京の1人の女の子とのデート(デート?デートなのか!?)を選択した当方というわけである。
その女の子からは、くれぐれも匿名のまま blog に書くことを確約させられてしまった。口頭で言われたほか、後で送られてきたメールでも釘が刺された。そんなわけで、詳しいことは書けないのだが、かなりのカワイコちゃんであることは間違いがなく、彼女を見た人なら誰しも「ああ、あの子だったらかわいいし、他の読者を無視してデート(デート?デートなのか!?)に出かけた気持ちも良くわかる」と言うはずである。
そんなわけで、中央線沿線での仕事を定時に終わらせ、待ち合わせ場所である京急・北品川駅まで直行。
北品川駅は、品川駅から横浜方面の電車に乗って1駅である。品川に着いたのが約束の30分前なので、余裕を持って待ち合わせ場所に行けそうだ。
そこで油断したのがいけなかった。
たった1駅なのだけれど、電車の中で文庫本など読みながら揺られていった。そろそろ着くころかなと思って窓の外を見ると、なんだか駅を通過してるんですけど!しかも、どう見ても北品川より先の駅を通過してるんですけど!
その時になって、普通列車に乗るべきだったのに、誤って「快特」などという、景気良く雑魚駅を無遠慮に吹っ飛ばしていく列車に乗っていることに気づいた。飛び降りようにも、ものすごいスピードで走っているので、勝手に窓から飛び降りたら死ねそうだ。あきらめて、次に停まる駅まで乗ることに。
15分くらいたって、京急蒲田という駅で解放してもらえた。
現地の地理に明るい人なら、ここから普通列車(特急とかに乗ると、またしても目的地を行き過ぎる)に乗って北品川まで戻るのにどれだけの時間を要するか明らかだろう。20分強かかる道のりである。
「デート(デート?デートなのか!?)では、絶対に女の子を待たせるべきではない」を掟としている当方である。当方とデート(デート?デートなのか!?)したことのある淑女の皆様においては、それがどの程度鉄の掟かわかっていただけるだろう。遅刻したことは皆無のはずである。もちろん、♂相手にはそんな義理を果たす気はまったく持ち合わせていない。その焦りたるや、半端なものではなかった。
約束の時間に10分遅れて到着すると、やっぱり彼女はすでにそこに立っていたわけで。
北品川の改札前という、ちょっと寂しい場所に、こんな見目麗しい美女を一人で立たせていたかと思うと、当方は今すぐに品川の海に身を投げて、魚のえさになるべきだと思ったり、思わなかったり。
直接会うのは3年ぶり、話をするのも2年ぶりくらいの彼女だったわけだが、昔から懇意にしているだけあって5分もすれば昔の調子を思い出してノリノリである。
どのくらいノリノリかというと、彼女のセクシャルな失言がバシッに飛び出すくらいのノリノリ加減である。
彼女のセクシャルな失言の一例を示すなら、ある日僕が冗談で「最近、モテ期に入ったかも」と言ったところ、
「腰がガクガクでまともに立っていられないとか、そういう状態ですか?」
なんてことを0.3秒くらいで出してくる失言さ具合である。
それを結構マジメな表情で言うもんだから、反応に困る。こう見えて奥手の当方は、エッチどころか手だってよー握らんのに。
今日も今日とて、2人の共通の知人の噂話をしていて、彼がここ最近急に老け込んできたようだという話をしたところ
「それって、子作りが大変ってことなんですかねぇ」
と、何事もないかのようにおっしゃる。
その知人のところには、最近2人目のお子さんが生まれたところである。確かに、子育てが大変で多少老け込んだところはあるだろう。
しかし、子作り(要するにセックス)で老け込んだかどうかは、当のご夫婦にしかわからないことで、われわれの詮索をはるかに超える部分である。
つーか、普通、他人様のことを「セックスのしすぎで老けた」なんて言うのは、失礼にもほどがある。
しかも、anan 的には、セックスをすれば若返るらしいので、予測の方向が反対である。
そんな性的失言を聞きつつ、相変わらず溌剌としている彼女に安心しつつ、新幹線に乗って帰らなければならない当方の事情をひとりこっそりと嘆いてみたり。
品プリあたりに部屋でも取って、しっぽりと一夜を過ごせばよかったぜ・・・、と新幹線(700系)で熱海あたりを通過しながら後悔の念にさいなまれる、僕。
でも、たった2時間弱の逢瀬でも、非常に楽しい時間をすごせて満足至極な当方。
>しっぽりと一夜
いつも気になっていたけど、木公くん、良くつかいますよね、この言葉。
>しかも、anan 的には、セックスをすれば若返るらしいの
へぇ、と思ってググってみたら、「週4回の人は、5~12歳若く見られる」という話がありますね。
http://www.newsweek.com/id/74575
>しっぽりと一夜
>> いつも気になっていたけど、木公くん、良くつかいますよね、この言葉。
ホンマかいや?と思って google で調べてみたら、確かにいっぱい出てきた。alm-ore 記事で14本くらい。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&safe=off&rlz=1B3GGGL_jaJP276JP276&pwst=1&q=+site:enyan.no-ip.com+%E3%81%97%E3%81%A3%E3%81%BD%E3%82%8A+alm
anan のセックス特集の話はネタなんだからマジメに調べられてもなぁ、しかも英語だしなぁ・・・とか思いつつ、パラパラと眺めて思いついたことは、この記事の話って、因果関係はどう捉えてるんだろう。
セックスするから若く見えるんじゃなくて、若々しくて健康だからたくさんセックスする元気があるという因果関係も想定しえますわな。もしくは、見た目が若いから、パートナーも性的に興奮しやすくて週当たりのセックスの回数が増えるとか。
そこらへんをちゃんと統制して調べた人っているんだろうか?
ていうか、調べることは可能なんだろうか。技術の問題もあるし、倫理の問題もありそう。よーわからんけど。
相手を選べるんだったら喜んで実験参加者になるんだが。
そんなもん、random assignment に決まってるでしょーが。
>因果関係
>But it’s likely the sex was helping, researchers say. One reason is that it raises a woman’s estrogen level, which helps make hair shiny and skin supple.
あと、秋葉系アイドルの先駆け、きこうでんみさがAVに進出して多くのファンがショックを受けていた時、ブログで「撮影のため毎日何回もやってたら、肌の調子がどんどん良くなった」という発言があり、ファンの苦悩を一層高めたという話を読んだ事があるのを思い出しました。
>相手を選べるんだったら喜んで実験参加者になるんだが。
>そんなもん、random assignment に決まってるでしょーが。
repeated designにすれば良いんじゃないですかね。同一のカップルが、ランダムに決められらた日に行為する。評定者は毎朝、実験参加者の肌のつやを評定する。週あたりの総回数も0~7回の範囲でランダムになるよう操作し、週ごとの肌のつやの評定も分析するとか。当然、相手は変えてはいけませんよ。その効果も統制しなくちゃならなくなるから。
行為日の決定を上手くやれば、統計的にも信頼のある分析ができるんじゃないかな。
あら。丁度その頃ヨメと一緒に京急蒲田にいましたよ。月曜日あたりまで池袋の立教とかをフラフラする予定です。
北品川で待ち合わせってフツーないですね。店もあまりないでしょあそこらへん。広末の熱狂的ファンとかミラーマンこと植草教授ぐらいしか浮かびませんもの北品川で。
bmb さん:
因果関係の話は、確かにちゃんと書いてありましたね。ぜんぜん読んでませんでした(引用文の直前に、「若く見えるから、セックスいっぱいできるって突込みが入るかもねぇ」という趣旨の文がありますね)。
生理現象のことを全然わかっていない僕なので、まだエストロゲン(女性ホルモン)について良くわかっていない部分があります。
セックスするからエストロゲンが分泌されるんですか、それともエストロゲンが分泌されるからセックスしたくなるんですか?
前者なら「セックスする→エストロゲン→若返る」という話で納得なのですが。
ただ、女性の性周期に応じてエストロゲンの分泌量が変わって、それによって男性への好みが変わったり、性欲が変わるという話も聞いたことがある気がするので、そうだとするとやっぱり因果関係がわからんなぁ、と。
> 週あたりの総回数も0~7回の範囲でランダムになるよう操作
週当たり7回のセックスというのは、そういう願望を持っている人は多いのかも知れませんが、体力が追いつかない気が・・・。操作できませんがな。
#bmb さんが元気ビンビンで、まだまだイケるぜ!というなら、尊敬します。
オルニオさん:
おっと、札幌の人と東京でニアミスするとはびっくりです。
北品川は確かにあまり店もありませんでしたが、人も少なく、田舎者の当方には居心地が良かったです。
・・・本当は、相手の人が、僕の新幹線の都合がいいように品川近辺の店を探してくれたのですが、金曜の夜でどこも予約が取れなかったそうです。それで、隣駅となったのです。
行動主義のワトソンが全米心理学会の会長の職を追われた(と言うか、アカデミックな世界から追われた)理由というのが、セックス実験をやっていたというスキャンダルなんだとか。自分も被験者として実験に参加していたらしい。
「私に、健康で、いい体をした1ダースの女性と、彼女らと寝るための私自身の特殊なベッドを与えたまえ。」
とか言ったんだろうか?
言ってねぇよなぁ・・・。
オリジナル:
「私に、健康で、いい体をした1ダースの赤ん坊と、彼らを育てるための私自身の特殊な世界を与えたまえ。そうすれば、私はでたらめのそのうちの1人をとり、その子を訓練して、私が選んだある専門家-医者、法律家、芸術家、大実業家、そうだ乞食、泥棒さえも-に、その子の祖先の才能、嗜好、傾向、能力、職業がどうだろうと、きっとしてみせよう」
女子院生との不倫が原因で大学の職を追われたという話ならありますが、セックス実験の話は見つからないですね。
http://www.newworldencyclopedia.org/entry/John_B._Watson
http://en.wikipedia.org/wiki/John_B._Watson
その女子大生も被験者だったんだと思います。奥さんにバレて、奥さんが激怒したことでマスコミが嗅ぎつけた、と昔、心理学史の本で読んだような。
あ、ひょっとして、逆か? 不倫が奥さんにバレて、「違う、違う、これは実験! 実験なの!」って言い張ったのか? うーむ…。
少なくとも、リンク先に書いてある以上のことは知らないし、その心理学史の本が誰の手元にもない以上、セックス実験の話の真偽はわかりません。
>不倫が奥さんにバレて
不倫がばれる下りは、一つ目のリンクの第4段落に詳細あり。ワトソンの言い訳は書いてないですけどね。
> ・・・共同研究者だったロザリー・レイナーとの不倫、妻との離婚、性行為中の男女の脳波を測定するとしてレイナーと取り組んだことがスキャンダルとなって・・・
http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/father/kosodate.html
このページを見る限り、どうも『スッキリわかる心理学』(高橋美保)に関連する記述があるっぽい。
Amazon で中見検索できた(表紙はちょっとアレ)ので、目次だけ見て、本文のラストにワトソンを見出しにした節がある様子。
近所の国会図書館(関西館)で調べようかと思ったけれど、東京館にしか所蔵されていなかった。とりあえず、該当ページだけ複写申込しました(妙に力が入って調べようとしている当方)。
なお、他の裏づけを取ろうと思って、他の情報源を探しているものの見つかりません。
ワトソンはかなりの有名人だったから、スキャンダラスに雑誌や新聞であることないこと報道されたようですね。
http://en.wikipedia.org/wiki/John_B._Watson
↑のadvertisementの項、第に段落で、まさにその件が記述されていた。「ロザリーと一緒にセックス実験したことが原因で大学を追われたとされているが、それが事実である証拠はない。この噂の出所は、James McConnellという心理学者が書いた教科書である」。
そら確かに、教科書の中で紹介されていた話なら、事実として引用されてしまう訳ですな。
>とりあえず、該当ページだけ複写申込しました(妙に力が入って調べようとしている当方)。
という訳で、真のオリジナル文献として、↓の本にあたるべきですね。第何版にその話が載っているか分からないけど。
http://www.antiqbook.com/boox/gib/52304.shtml
James McConnellの教科書にはまだあたっていませんが。
今日、国会図書館から『スッキリわかる心理学』のワトソンの部分のコピーが届きました(327円の請求書が同封されてた;-p)。
先のコメントで僕が引用したのとまったく同じ文章でした。何の参考にもならなかった。。。
McConnell, J. V. (1977). Understanding human behavior, 2nd Ed. New York: Holt, Rinehart and Wilson.
Ch. 13 (Sexual motivation)の冒頭からいきなり始まります。
“The first scientific studies of the human sexual response were probably performed by psychologist John B. Watson in 1917 (P. 269)”
ーー既にここから”probably.”
次に出てくるのは”Watson’s Physiological Studies (p.273)”というセクション。第2段落は次のように始まります。「ワトソンは性交中のストレスが、どのような生物学的変化を人間にもたらすのか知りたがっていた。1917年に出版された医学的文献は、性交中には心拍数が上昇することを報告したに過ぎない。」
ーーここで”The medical literature in 1917″と紹介されている論文は、引用がなく、どの論文を示すのか不明。
その後は、ほぼsteraiさんが述べた通り。簡約すると「ワトソンは、自分を対象として性交中に生じる生物学反応を記録しようとしたが、奥さんから実験への参加を断られた。そこで女子院生と実験を行なったが、やがて奥さんにバレてしまう。奥さんは、ワトソンを訴えて離婚に持ち込んだだけでなく、ワトソンが収集した実験データをも差し押さえてしまった。ワトソンは、この出来事が原因となって大学教授の職を辞さざるを得なくなった。(中略)バルティモアの新聞は、離婚騒動の詳細を生々しく報道し、また、裁判官はワトソンをふしだらの達人と呼んで、厳しく叱責した。」
ーーここまで、一切、引用文献はなし。このくだりが単なる噂に過ぎないらしい事は、上述のwikipediaで指摘あり。
結論:離婚裁判当時の新聞報道と裁判記録に直接あたって、その真偽を吟味しない限り、これ以上の判断は不可能。あとは、ワトソンの伝記でこの辺りの文献を吟味したものがないか探すくらいか。