あるにゃんの年に一度のお勤め、予防接種のために京都府精華町の かなか動物病院に行ってきた(去年の様子)。
まず、家から連れ出すときに一勝負あった。
さすがに2歳にもなると知恵もついてきたあるにゃん。飼い主がキャリーバッグを出してきただけで、あっという間に逃げていくのである。それを追いかけてバッグに押し込むのに一苦労。
さて、出かけようかと玄関で靴を履いていると、あるにゃんはやたらとバッグの天井に頭をこすり付けている。
「ストレスで、やみくもに暴れてるなぁ」
と、ぼんやり見ていると、バッグ天井についている窓(上の写真のところ)を開けて脱出!どうやら、僕も気づかないうちに少しだけチャックが開いていたようで、そこに首を突っ込んでグイグイと開けて脱出したのだった。
呆然としている飼い主を尻目に、あるにゃんは奥の部屋に逃亡。カーテンの後ろに隠れて、飼い主が手を伸ばすと「シャー!」と、某アニメの大佐の名前を呼びながら威嚇。参ったなり。
この時点で、診察終了時間まであと15分。電話で断りは入れてあるけれど(快く招いてくれた)、あんまり遅くなるのは申し訳ないし、焦る飼い主。
なんとか、終了時刻5分前に かなか動物病院に到着。いやはや。
かなか動物病院の待合室で掲示板を見ていると、昨年12月に行われた精華町ネコブロガー・サミットのときのスナップがそのまま飾られていた。
診察ではまず、最近あるにゃんのおしっこの量が少ないっぽいことを相談。うちではネコトイレの中におしっこ吸収シートがしいてあって、それを1週間ごとに取り替えている。以前は、1週間でシート全体がびっしょりと尿で濡れていたのだが、ここ数ヶ月は半分くらいしか濡れないようになってしまった。
腎臓や膀胱の障害とか、尿道結石とかの不安もあるし、どうしたものかと相談。
先生がおっしゃるには、まず尿道や腎臓の障害の可能性を考慮し、尿を取って検査するのが良い。
今日は、採尿キット「ウロキャッチャー」を1セットもらってきた。棒の先にスポンジのようなものが付いた器具で、それに尿を取って病院にもっていけば、潜血その他を調べてもらえるらしい。
トイレシートなどで吸い込んでしまった後の尿ではダメで、器具のスポンジで直接受けるか(つまり、あるにゃんがおしっこし始めたら、僕が下に棒を差し出すのだ!)、一時的にトイレシートをはずしてプラスチック・トレイで受けてそこから採取する必要があるらしい。
ちょっと手間だが、あるにゃんの健康診断にはかえられまい。
ただし、病気以外の原因もあるわけで。たとえば、水呑場の位置が気に入らなくて水を飲んでいないとか。うちには1箇所しか水呑場がないと伝えると、「複数用意すべし」とのこと。先生が言うには、我々人間だって手の届くところに水(や、ビールやおやつ)があったらついつい手を伸ばして飲んでしまう。しかし、手の届かないところにあると「まぁ、いいや」と思って我慢したり、摂取量が減ったりする。ネコもそれと同じだろう、と。ネコは家の中をフラフラ歩き回るわけだが、自分のお気に入りの場所の近くに水がないと、飲む量が減るだろう、と。
確かに、この夏は暑くて、彼女は2階の風通しのいいところでずーっと生活していた。そこには水がなかったから、それで飲む量が減って、尿も減ったのかもしれない。
さっそく、家のあちこちに皿を用意して水を置いた。
あと、「ネコの飼い主さんに多いんですが、台所の冷蔵庫のそばに置いてませんか?」と言われた。ドンピシャで、うちは冷蔵庫のすぐそばだ。
冷蔵庫は、意外と大きな騒音(モーターなど)を出す家電製品で、人間にとってはあまり気にならなくても、ネコにとっては大きなストレスになってる可能性がある。だから、まずは冷蔵庫から離れたところでご飯や水をやってみてはどうか、と。
診察時間を20分ほど超過しながら、親切にいろいろ教えてもらった。
ていうか、「ネコは家の中をフラフラ歩き回る」ってあたりでは、先生は自分をネコに見立てて、診察室の中をフラフラと歩き回って説明してくれたほどの熱の入りよう。
#ほうっておくと、毛づくろいの真似までしそうなくらいの熱演だった。
その後、暴れまくるあるにゃんを押さえつけて、予防接種終了。
脱脂綿で消毒しているのは、かなか先生。
左下のジーンズは飼い主の左足。飼い主の方に逃げていく途中。こういうときだけ、飼い主を頼る。
頼られて嬉しいやら、普段はないがしろにしている態度を改めて欲しいやら。