今朝7時半頃、知り合いから急遽「今夜、祇園祭の見物に行かないか?」と誘われた。今まで一度も祇園祭を見たことがなかったので、行くことにした。
先日読んだ、森見登美彦『宵山万華鏡』に「蟷螂山」という単語が出てくる。幼い姉妹が、「カマキリを見たい」と人ごみをかき分けているうちに、ふたりははぐれて迷子になってしまうというくだりだ。
「カマキリ」だの「蟷螂山」だの、祇園祭の「ぎ」の字も知らない当方だったので、小説を読んだ時には意味不明だったのだが、今日、実際に実物を見て理解した。屋根の上にカマキリの模型を乗せた山車だったのですね。
説明によると、山鉾の中で唯一ギミックが仕掛けられていて、羽や鎌が動くそうだ。巡行(山鉾が実際に練り歩く)は見に行けないので、そのナイス・ギミックを確認できないのは残念だ。
宵山は7月16日まで。
蟷螂山は、四条西洞院の蟷螂山町で見ることができる。
四条烏丸から西へ3筋。