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NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』第10回

主人公がどことなく きくちゃん(知ってる人は知っている当方の知り合い)に見えてきている当方が、 NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第10回めの放送を見ましたよ。

昭和35年。
布美枝(松下奈緒)は28歳になった。

家族も様変わりし、父(大杉漣)は市会議員になっていた。家業は弟(星野源)が継いだ。長男(大下源一郎)は教師となり、嫁(桂亜沙美)、息子と実家に同居している。布美枝は相変わらず家にいる。家族の中でうまくやっているつもりだが、兄嫁がやりにくく思っているのではないかと少々心配もしている。

また、女学校時代の同級生と久しぶりに会う。彼女らは子育てをしたり、仕事をしたりなど、社会の中で立派な役割を果たしている。布美枝は自分だけが取り残されているのではないかと気に病む。

ある日、幼馴染のチヨ子(平岩紙)から、即席麺の実演販売の仕事を手伝うよう頼まれた。ところが、大勢の客に囲まれて緊張し、試食品の配布が遅い、商品の合計金額の計算に手間取る、子供に万引きされる、在庫品を床にぶちまけてしまうなどの大失態をおかしてしまう。


今更気づいたのですが、ドラマの中では「昭和のちょっと懐かしい風景」がふんだんに取り入れられています。
先週は、マレーネ・ディートリッヒの『モロッコ』の映像や、太平洋戦争の海戦の映像などが挟まれていました。

今日の放送では、女学校時代の友達と会うのが洋食屋で、オムライスやスパゲティを食べるところが写されていました。昭和35年の風俗をちゃんと知っているわけではない当方ですが、洋食が日本人に普及してきた(けれど、ちょっと小洒落ている)という時代だったのだろうな、当時のことを知っている人は「そうそう」とか言いながら見てるんだろうな、と想像することしきり。
放送の最期では、「スターラーメン」という、どうみてもチキンラーメンの即売会でした。おそらく、ドラマ全体の流れの中では布美枝のドジっ娘ぶりを強調するだけのシーンだったわけですが、当時の新製品である即席麺をさり気なく取り上げたのは、「ちょっと懐かしい風景」としてうまく行っていたと思います。

昭和前半が舞台で、あまり浮ついたところも無いので、わりと落ち着いて見ていられます。

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