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NHK『ゲゲゲの女房』第33回

 昨日、一昨日と放送されていた『ウェルかめ』総集編は完全スルーした当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第33回めの放送を見ましたよ。

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「アシスタント1年生」
 浦木(杉浦太陽)のアイディアとは、茂(向井理)を昨今の戦争漫画ブームに乗せることであった。ファンクラブを結成し、会報を郵送することで読者の囲い込みをするというのが表向きの説明であったが、ファン名簿を使ってプラモデルの通信販売で儲けるたくらみがあった。すでに模型を安く手に入れる算段は付いているという。会報の作成は茂と布美枝(松下奈緒)に丸投げで、郵便代の捻出方法すら曖昧なままだった。

 浦木はブームに乗って読者に受けるよう、戦艦や戦闘機をもっとカッコよく描くように言う。しかし、自らの悲惨な体験から、戦争を美化することには賛成できない茂であった。

 考えた末、茂は戦記物ブームに乗るよう、リアルな兵器を漫画に登場させることに決めた。ただし、軍人たちが超人的な活躍をするようなものではなく、惨めで悲惨な戦争の有り様を描くストーリーにすることにした。

 そう決めた茂は、布美枝に自分の戦争体験を聞かせる。戦地でマラリアで寝込んでいる時に空襲に遭い、爆撃で腕を吹き飛ばされたのだ。自分は生きて帰ってこれたので戦争体験を話すことができるが、戦死したためそれが叶わない者も多い。だから自分は、戦争を美化する作品は描けないし、嘘のない本当の話を書きたいのだと言う。

 それを聞いた布美枝は、茂のやり方を支持する。

 ただし、茂は戦争資料の購入のために生活費を全て使い込んでしまったために、またしても生活の不安が布美枝を襲うのであた。

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 今日は、浦木の登場でドタバタになるのかと思いきや、そこはあっさりと切り上げられた。後半は、戦地へ出向いた人々の心の傷に焦点が当てられた。

 貸本屋の夫(光石研)も戦争で悲惨な経験をしたという設定らしい。そのため、仕事をする意欲もなくし、妻(松坂慶子)が店を切り盛りしている。初回登場ではギャンブルに熱中するダメ男として軽くしか触れられていなかった彼だが、戦争トラウマを抱えているという設定が登場。それを克服し、社会復帰していくという、プチサイドストーリーが語られる事になるのでしょう。
 昨日は、貸本屋の客の片思いというプチサイドストーリーの片鱗もありましたし、貸本屋でいろいろかき回そうという制作意図の実態が明らかになってきました。

 戦争の話で暗くしょんぼりしたところ、ラストにはスッカラカンになった財布の描写。そして、それを見て素っ頓狂な声をあげる松下奈緒。笑いでシメることで後味の悪さをなくそうという姿勢は、このドラマに一貫しているところです。それは好感が持てます。

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