サイトアイコン alm-ore

NHK『ゲゲゲの女房』第73回

 先週 NHKのあさイチ向井理がゲスト出演した時、水木プロダクションにしばらく通って習ったという彼のペンさばきがなかなか見事で、つい見とれてしまった当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第73回めの放送を見ましたよ。

* * *
「初めての里帰り」

 孫の姿を見せに来いと、茂の実家から矢次はやに催促のハガキが来る。しかし、汽車賃が工面できず帰省は叶わない。金が無いことを隠しておきたいので、返事も適当にはぐらかし続けてきたが、いよいよ口実のネタも尽きてきた。茂(向井理)はめんどくさがって仕事部屋に逃げ込んでしまい、文面を任された布美枝(松下奈緒)は頭を抱えるのであった。

 ある日、茂の兄(大倉孝二)が、大慌てで家に飛び込んできた。業を似やした茂の両親が藍子に会うために上京することを決め、電話で通知してきたのだ。母(竹下景子)は激昂しやすい性格で、茂ら兄弟は苦手に思っている。(茂が結婚を決めた理由の一部は、結婚してしまえばそのことについて文句を言われなくてすむという魂胆もあった)。その上、芝居好きの父(風間杜夫)に良いチケットを用意してやったり、帰りの汽車賃を持たせてやったりと、出費がかさむことも心配である。彼らの上京を阻止するためには、布美枝と藍子だけでも境港に送り込むということで話がまとまった。金がなかろうが、原因は藍子にあるのだからお前達でなんとかしろと強弁して、兄は逃げ帰ってしまった。

 旅費はもちろん、藍子用のよそ行き衣類を準備する金すらなく、完全に途方にくれる布美枝。

 数日後、深沢(村上弘明)が家にやって来た。『河童の三平』の原稿を預かったまま結核に倒れ、原稿もろとも彼の会社が潰れてしまった以来の再会だった。快復した彼は、本格的に仕事に復帰するという。新たに嵐星社という出版社を起ち上げ、美人秘書の加納(桜田聖子)も同伴していた。療養所にいる時から少しずつ仕事を再開しており、「忍術秘帖」という月刊貸本漫画をすでに発刊している。茂にも忍法漫画を月刊連載で描いてくれと依頼するのだった。

 さらに、そろそろ貸本漫画には見切りをつけて、これからは漫画雑誌へシフトしていくという計画を披露した。既存の漫画雑誌が子供向けであるのに対抗し、貸本漫画の読者層に相当する、大人向けの漫画雑誌をつくるという。創刊は秋を目指すが、茂を雑誌のメインに据えたいという。茂も喜んで手伝うことを承諾した。

 また、深沢はうやむなになったままだった『河童の三平』の原稿料も支払ってくれた。
 現金が手に入ったことで、布美枝は里帰りできることになった。ただし、茂は仕事が立て込んでいるので留守番することになった。茂の実家へは少し顔出しするだけでいいので、布美枝の実家でゆっくりして来るがいいと優しくってくれるのだった。

* * *


 僕は漫画雑誌「ガロ」の事は名前くらいしか知らず、実際に読んだことはありません。しかし、マンガ業界のニッチを狙って創刊され、白土三平と水木しげるの作品を掲載するために作られた雑誌だということは一般教養として知っていました。
 初代編集長は長井勝一という人物ですが、これは劇中では村上弘明が演じる深沢に当たるわけですね。

 なお、深沢が持ってきた貸本には白土三平ではなく、「赤土四郎」という名前がクレジットされていました。

 また、深沢の連れてきた美人秘書の加納ですが、仕草や言動が単なる上司部下という関係ではなく、「そういう関係」が匂い立つ感じでした。昼下がりのメロドラマのような男と女でした。今後、「そういう関係」であることが描かれるんでしょうかね。本筋にはあまり関係なさそうな感じなんだけれど、妙に生々しかったので気になりました。

 ていうか、演じている桜田聖子はホリプロ所属なので、「またスカウトキャラバン枠かよ」なんて一瞬冷ややかに思ったのですが、経歴を見てみると、どうも女優一筋のハードなキャリアを住んできた模様。どうりで、さりげないんだけれど艶っぽい演技ができたわけだ。良い助演者が登場して嬉しいです。

モバイルバージョンを終了