ZUND-BAR

3月に厚木で部屋探しをしたとき、僕を担当してくれたのはなかなか可愛らしい女の人だった。

物件の下見に行くのに、一緒に車に乗って移動するのが楽しくて楽しくて仕方なかった。色白で細くて、けれどもちょっと丸顔で、どちらかというと童顔で、声もしゃべり方もカワユクて、一生部屋探しをしてもいいと思ったくらいだ。ちょっと天然ボケっぽいところもあって、それもまた愛くるしさに拍車をかけた。

土壇場になって、ちょっと信じがたいトラブルを引き起こしてくれたりもしたが、彼女の可愛さに免じて許した経緯もある。あれが別の担当者(特に♂)だったら、当方は10年に一度の大激怒をしていたところかもしれない。それを思いとどまらせ、当方を冷静にさせ、怒りを沈めさせるだけの魅力のある担当者だったわけだ。
なんなら、3ヶ月おきに引越ししてもいいんじゃないかと思ったり、思わなかったり。

そんな感じで、彼女に物件を見せてもらいながら、移動の車中で色々と話をした。
・・・話をしたはずなのだけれど、「このコかわいいなぁー」っつーことしか頭になくて、どんな話をしたのかほとんど覚えていない。花粉症がどうのこうの、ポンジュースがどうのこうの、バブルの時代に作られたマンションがどうのこうの、美味しいケーキ屋がどうのこうのなどと話したような気もするし、話してないような気もする。

そんな風にとてもあやふやな事になっていたのだが、唯一はっきりと憶えている話題がある。
それが「ずんどばー」である。彼女が言うには、
ちょっと不思議な作りのラーメン屋。最近ちょっと話題で、ずっと山の中にあるんですけど、私も連れていってもらいました!(はーと)
とのことだった。

美味しいのか美味しくないのか、当方の新居から近いのか遠いのか、結局、お勧めしているのか、単なる話の種なのかよくわからなかったのだが、とにかく「ずんどばー」という単語だけは頭に残った。

調べてみると、正しい表記は「ZUND-BAR」らしいことがわかった。当方の勤務先からそれほど遠くないこともわかった。そんなわけで、今夜食べに行ってみた。

ZUND-BAR




確かにちょっと山の中にある店で、道路こそ狭くはなくセンターラインも引かれているものの、街灯がほとんどなくて暗くて曲がりくねった道だった。昼ならもっと楽ちんだったのだろうが、日没後に初めて通る当方にとっては冷や汗モノの道中だった。
ステンレス製の看板が見えてきたら、川沿いの細い道に入る。ここは自動車の行き違いはできないだろうが、奥には20台近くの駐車場がある。ていうか、自動車前提じゃないと来れない店。
あと、暗くてよく見えなかったが、川沿いには桜がいっぱい咲いているようだった。この時期の日中に出かけたら美しいことだろう。

看板と同じように、店内もステンレスを貴重とした内装だった。店名にあるとおり、オシャレでモダンでスタイリッシュなバーという感じ。けれども、自動車前提じゃないと来れない店だから、特に酒を熱心に出しているわけではなさそうだった。つーか、ラーメン屋だし。

ZUND-BARの店内

客席は30席くらいか。カウンターが10席、テーブルが20席くらいと思われる。テーブルのほとんどが2人がけ。店の雰囲気といい、座席の配置といい、大勢でワイワイと来るというよりは、カップルでオシャレにラーメンを食すというコンセプトの店かと思われた。実際、当方以外の5組は男女カップルだった。カップルで来ないとするなら、カウンターに座ってストイックにラーメンをすするのが似合う店と見た。
ていうか、案内の店員さんに「カウンター or テーブル?」と聞かれて、広い方がいいかなと思った当方はテーブルをチョイスしたのだが、周りをカップルにがっちりと囲まれて気まずい思いをしてしまった。さらに言うなら、どうして不動産屋のカワイコ担当の鈴木ちゃんをデート(デート?デートなのか!?)に誘って来店するという勇気がないんだ俺は、と落ち込んでしまったとか、しまわなかったとか。

紅ラーメン

ラーメンは、「紅らーめん、塩味、淡麗スープ」(880円)をチョイス。
味は塩と醤油がある。さっぱりしたのを食べたかったから塩を選んだ。淡麗スープというのは、昆布、魚介、鰹節(だったかな?)でだしをとった、この店自慢のスープだとか。端麗スープのかわりに「まろ味」というのも選べる。こちらは鶏がらだったかな?
紅というのは、要するに唐辛子。通常のらーめん(750円)にオプションで唐辛子を投入すれば同じメニューになるが、それだと150円かかる。セットにすれば20円安いわけだ。他に、紅(唐辛子)の他に「ゆず」というのもあった。スープが和風なので、ゆずもきっと合うのだろうなと想像する。
麺は博多ラーメンみたいな細めん。チャーシューは炭火で炙ってあるらしく香ばしかった。
そうそう、どんぶりもステンレス製で統一されている。


一つ一つのパーツを見ると、どれも美味しかった。ただし、トータルでどうなのよ?と聞かれたら、当方にはよくわからなかった。これまでラーメンと言えば、天理スタミナラーメン萬龍ばかり食べていた当方にとっては、新種のラーメンだったので、味を語るボキャブラリーもない。なんとかたとえて言うなら、中国の屋台で出てくるような麺という感じか。中国行ったことねーけど。

俺の結論。
女の子を連れてデート(デート?デートなのか!?)するにはバッチリな店。この店のラーメンの味は形容しがたい。マズイわけじゃない、語る言葉が思いつかないのだ。連れて行かれた女の子も頭の中が「???」となるだろう。
そこで、この店のラーメンの味の特徴を理路整然と説明することができれば、女の子からの株が上がるだろう。
そんな感じに利用してみてはどうか。

【ZUND-BAR】
住所: 神奈川県厚木市七沢1954
tel: 046-250-0123
営業時間:11 – 20時(水曜、第2木曜、第4木曜定休)
駐車場: 20台くらい


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