今朝は移動の関係で放送を見れなかったため、夕方にNHKオンデマンドを利用した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第96回目の放送を見ましたよ。
オハラ洋装店にかかってきた電話を松田(六角精児)が受けた。
その電話は、糸子(尾野真千子)と周防(綾野剛)が組んで北村(ほっしゃん。)を騙したという内容だった。その咎により周防は組合を追放され、職にあぶれていたところを糸子が雇入れたと聞いたという。
松田は糸子と共に喫茶店に行き、自分が聞いた噂の真偽を確かめようとした。
松田は、ふたりが共謀して北村から金を巻き上げたとは思っていないし、糸子のことを信用していると述べた。
しかし、周防を雇入れた経緯に不審な点があることを指摘した。あまりに急なことであったし、松田らの意見を聞こうともしなかった。これらは異常なことであると言うのだ。
それに加えて、妻子のある周防と糸子との間に恋愛感情が芽生えているようにも見受けられる。それは恥じるべきことであり、店の品位を貶めることだと大声で訴えた。
糸子は松田の勢いに圧倒され、うまく反論することができなかった。
そして、もっと悪いことに、松田の声は喫茶店中に響き渡った。糸子と周防のスキャンダルはあっという間に商店街中に知れ渡った。
人々はオハラ洋裁店の前に集まり、これみよがしに陰口を言った。従業員たちは道を歩いているだけで後ろ指を指されるようになった。これまで糸子の味方だった隣家の木岡(上杉祥三)まで、糸子の顔を見ると悪態をつくほどだった。
糸子は自業自得だと思いつつ、他人の前では知らぬふりをして通した。けれども、苦しくて堪らなかった。
周防が一人きりで作業している2階の部屋に行き、糸子は何も言わずに背中から抱きついた。周防はミシンの手を止め、振り返って糸子を抱きしめ返した。
もちろん周防も自分が悪評の原因であることを知っている。そこで、自分が仕事を辞めて去ることを申し出た。
しかし、糸子はそれを受け入れなかった。周防がそばにいることを望んでいると答えた。周防がそばに居てくれさえすれば、どんなことにも耐えられると告げ、別れることを拒否した。
その夜、糸子にとってより困難な状況が発生した。
神戸のおじ夫妻(田中隆三、押谷かおり)、亡夫・勝(駿河太郎)の実弟・亘(浜口望海)、従業員の松田と昌子(玄覺悠子)、近所に住む木岡夫妻(上杉祥三、飯島順子)、木之元夫妻(甲本雅裕、西村亜矢子)ら、大勢の人々が小原家に集まった。
彼らは糸子を取り囲んで口々に責め立てた。一同の意見は一致しており、糸子の行為は店の看板に泥を塗るものであり、猛反省の後、周防との関係を清算すべしというものであった。
糸子は周囲に迷惑をかけていることを深く謝った。
しかし、自分の意志は曲げないと宣言した。
自分の行いのせいで客が離れていくことは甘んじて受け入れる。けれども、それ以上に客に喜ばれる洋服を作り続け、従業員の生活を守っていくつもりだと言い放った。
そして、周防自身と彼の妻子も含めて庇護していくと付け加えた。
そこまで堂々と言われると、周囲は二の句が継げなくなってしまった。
しかし、その時、千代(麻生祐未)が口を開いた。糸子はそれで良いかもしれないが、娘たち(野田琴乃、二宮星、杉本湖凛)がかわいそうだというのだ。母の振る舞いのせいで子供たちが責められるのは見ていられないというのだ。
千代の言葉には、糸子も含め、周囲が賛同した。
その時、2階で事の成り行きを伺っていた娘たちが降りてきた。
娘たちは、糸子をかばうように座った。そして、糸子を弁護し始めるのだった。
自分の母は間違えたことをするはずがない。だから母のやることを認めてくれと言い、3人揃って頭を下げた。
その様子に、涙を流さない者はいなかった。
今朝、テレビを見れなくてよかった。本当に良かった。こんな展開を見てしまったら、一日中落ち込んでしまって仕事にならなかっただろう。
ていうか、松田の声が大きすぎるんだろうよ。アイツが喫茶店で騒ぎ立てるもんだから、一気に噂が広がってしまったんじゃないか。
まぁ、別ルートからも噂は流れるだろうから、時間の問題だったのかもしれないけれど。
しかし、親戚やら近所の連中やらが集まって吊し上げにするっていう展開はマジきついよな。気の弱い俺なら余裕で泣いてる。
ていうか、通常なら、神戸のおじが裏で手を回して(今日集まった連中の協力も得て)、周防の方に働きかけそうなもんだけどな。糸子の知らないうちに手切れ金を渡すとかするだけの財力と腹黒さはありそうなもんなのに。
勝と糸子を結婚させた時の暗躍っぷりはなりを潜めたのか?