昨日の午後からモーレツに体調が悪く、『おひさま』のまとめ記事を断念した時と同じかそれ以上の不調なのだが、本ドラマだけは死んでも完走しなくてはならないと強い決意に駆られている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第105回目の放送を見ましたよ。
優子(新山千春)が手紙で直子(川崎亜沙美)の東京での様子を知らせてきた。
直子は家に閉じこもって絵ばかり描いているという。どうやら、おしゃれな服を持っていない事や、自分の岸和田弁を恥じて人に会いたくないようだった。優子が服を貸そうとしたり、言葉など気にしなくてよいと言い聞かせても、直子は頑なに拒んだ。東京の人間に慣れさせようと、優子が友達を家に連れてきても、おかしな態度だった。セーラー服を着て、部屋の隅にうずくまって黙っているだけだった。優子は直子を持て余すようになった。
一方、岸和田に残り、高校生になった聡子(安田美沙子)はテニスの天才少女として新聞にまで取り上げられるほどになっていた。千代(麻生祐未)をはじめ、周囲の者はみな聡子のことを褒め称え自慢に思ったが、糸子(尾野真千子)だけはテニスのことも、聡子の活躍にもあまり興味がない様子だった。
ある日、糸子が泉州繊維商業組合に顔を出すと、三浦組合長(近藤正臣)から生地問屋を紹介された。
フランスから輸入した上等な生地サンプルを見せられ、糸子はいっぺんに気に入った。しかも、破格の安さだった。ただし、10反を一度に買うことが条件だと言われ、糸子は躊躇した。いくら安くて上等な生地だといっても、それだけの量をオハラ洋裁店では捌ききれないからだ。
ふと、糸子は北村(ほっしゃん。)のことを思い出した。彼の既製服店ならば大量の生地を売り捌くことができるかもしれない。すぐに北村を呼び出して話を聞いた。
北村の会社は急成長しているという。工場は2度も拡張工事をしたし、販売店も3つに増えた。あとは、売れるデザインさえ考案したら、どんどん作って売るばかりだと豪語した。そこで糸子にデザインを手伝ってもらいたいというのが北村の願いだった。
北村は東京で大人気だというトラペーズ・ラインやサックドレスを売りたいと思っていた。
ところが、糸子はそれには猛反対した。糸子はデザイナーのイブ・サンローランのことをバカにしていたし、彼の考案したデザインも良くないと思っていた。さらに、東京で売れているからといって、大阪でも同じようにトラペーズ・ラインが売れるとは限らないと考えていた。大阪の人間は東京の人間と違って慎重に商品を吟味する。だから、単に流行しているという理由だけでは売れるはずがないというのだ。
糸子は旧来のディオール風のデザイン(腰が絞られていて、スカートがフワリと広がったもの)の既製服を売ることを主張した。そして、組合で紹介された生地のことを北村に知らせ、それで服を作ることを提案した。
こうして、ふたりが組むことが決まった。
なんだか、どうも、話は着実に進んでいるのだが、今ひとつピンと来ない内容だったような。
単に僕の体調が悪くて、集中して見れなかったからだろうか。