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NHK『カーネーション』第106回

昨日の午前中たっぷりと睡眠をとったおかげで体調不良からは回復したものの、生活リズムが崩れて昨夜は眠れなくなり、寝不足でぼんやりしてしまっている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第106回目の放送を見ましたよ。

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第19週「自信」

優子(新山千春)と直子(川崎亜沙美)が通う学校の新学期が始まった。おしゃれな服を持っていないことに引け目を感じている直子は、セーラー服を着用し、しょぼくれながら入学式に出かけて行った。

しかし、早くもその日のうちに、直子には友達ができた。斎藤源太(郭智博)という名の男の子をアパートに連れ込み、ふたりで熱心に画集を見ながら語り合っていた。
優子は、姉妹二人暮らしのアパートへ勝手に異性を連れ込んだことに腹を立てた。しかし、直子に初めてできた友だちだからと思い、大目に見ることにした。けれども、優子から見れば、斎藤もつくづく野暮ったい男に見えた。彼もボロボロの学生服を着て、方言丸出しの喋り方だったのだ。洗練されているはずの東京の専門学校には似つかわしくない生徒だと思った。

その頃、糸子(尾野真千子)は(ほっしゃん。)と手を組むことを決た。
上等な生地が安く手に入りそうだが、糸子の店だけではとうてい捌ききれない。そこで、北村の作る既製服として一挙に売りさばこうというのだ。糸子のデザインに期待し、以前からアプローチしていた北村も大喜びした。糸子は製品のデザインと生地の仕入れ代を出資することで、売上の1割を受け取ることになった。店の経理に明るい昌子(玄覺悠子)と松田(六角精児)はこの事業に反対したが、糸子は聞く耳を持たなかった。組合長の三浦(近藤正臣)が喜んで後押ししてくれたことも糸子に自信をもたせたからだ。

しかし、糸子はひとりになると、理由の分からない不安に襲われた。
スクラップブックを見返していると、サン=ローランのデザインしたトラペーズ・ラインの洋服に目が留まった。何度見返しても、糸子にはそのデザインの良さが理解できなかった。取るに足らないものだと思う一方で、それを理解できない自分に何か問題があるのかもしれないと不安に思うのだった。現在21歳のサン=ローランは、自分が時代の最先端を走っていると慢心しているに違いないと思う。そんな生意気な若造に自分が遅れをとるわけがないと思うものの、やはりどうしても不安になるのだった。

糸子が21歳の時には自分の店を構え、結婚もした。確かに、誰にも負ける気のしない万能感を有していた。しかし、それは実力を伴ったものだろうか?
自分で自分のことがわからなくなった糸子は、玉枝(濱田マリ)に相談に行った。他人の目から見て、若かった頃の自分がどうであったのか聞いてみた。玉枝の意見は、物事の分別がある人間には見えなかったというものだった。客が来ないのは店の外見が悪いせいだといって、自ら鋸で改装した。訳も分からず大型テントを受注し、ミシンの使い過ぎで足を痛めた。足が治らまいまま次の仕事を受け、結婚式の日まで仕事を続けた。その挙句、自分の結婚式に大遅刻して、みんなに怒られた。

玉枝の話は、徹頭徹尾、糸子はバカだったというものだった。しかし、そのおかげで糸子は自信を持った。
21歳はやはり単なる若造だ。自分はサン=ローランを気にする必要はなく、自信を持って自分の思う通りにデザインをしていけばよいと決断できた。北村の店で売る既製服は、従来通りのデザインとすることにした。ウエストが絞られていて、スカートがフワリと広がったものに決めた。

東京では、優子と直子が大喧嘩をしていた。

その日、直子は斎藤の他に2人の男の子(吉村:ドヰタイジ、小沢:野田裕成)と原口先生(塚本晋也)を家に呼んだ。原口によれば、彼らは学校始まって以来初めての男子生徒であり、見た目は垢抜けないが、いずれも優秀な者たちで期待を寄せているという。

直子が大勢友達を連れてきたせいで、優子が料理を作って振る舞う役割にされてしまった。そのことがすでに面白くなかった。けれども、原口に主席の成績だと紹介してもらったことや、自分で縫製したトラペーズ・ラインのワンピースを褒めてもらったことに気を良くした。

しかし、それに大きく水を差したのが直子だった。
優子は単に点数を取るのが上手いだけであり、独自の才能があるわけではないなどといって、直子はみんなの前で姉を罵倒した。流行だからといってトラペーズ・ラインのワンピースを着ている点も感心しない。デザイナーたるもの、着ているものがそのまま本人の面構えになる。他人のデザインしたものをありがたがって着るなど、半端者に過ぎない。優子には実家の店を継ぐ資格もない、などとまくし立てた。
ついに堪忍袋の緒が切れた優子は、直子と取っ組み合いの喧嘩を始めた。男たちが止めに入っても、手が付けられなかった。

喧嘩が収まると、優子は泣きながら糸子に手紙を書いた。事の経緯を説明し、もう直子のことは手に負えないと訴える内容だった。
しかし、それを読んだ糸子は喧嘩のことなどには全く関心がなかった。優子がトラペーズ・ラインの人気について報告してきたところばかりが気になるのだった。

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これまで、ドラマのナレーションは糸子役が引き受けてきたのですが(二宮星尾野真千子)、昨日の放送あたりから、優子役新山千春の声も入るようになって来ました。糸子への手紙のモノローグという形で、東京のシーンのナレーションを行っています。
ナレーションの担当をとっても、糸子から娘への世代交代が進んでいるように思えます。

そして今日は直子の同級生が登場しました。彼らはそれぞれケンゾーニコルピンクハウスを立ち上げる人々だとか。
斎藤源太のブランドは「ゲンター」になるのか?

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