どこかで「能年玲奈には『機動警察パトレイバー』の主人公・泉野明を演じて欲しい(参考: PATLABOR実写版プロジェクト)」というコメントを見て「それいいね!」と思ったりした、泉野明と同郷(北海道苫小牧市)の当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第2回目の放送を見ましたよ。
初めて海女・夏(宮本信子)を見たアキ(能年玲奈)は、彼女がとてもかっこよく見え、大感激した。獲りたてのウニをその場で割って食べさせてくれた。その美味さにも感激した。
そこへ海女(渡辺えり、木野花、美保純)たちが集まってきた。さっき、漁協で会った女たちだった。彼女たちの紹介で、アキと夏は互いに孫と祖母だということを知った。初めての対面ではあったが、アキはウニを食べるのに夢中で感動の出会いという様子ではなかった。矢継早に8個ものウニを平らげてしまった。夏の孫であるという事実を抜きにして、その食べっぷりでアキは海女たちにすっかり気に入られてしまった。
その頃、夏の家では、春子(小泉今日子)が、駅長・大向(杉本哲太)と漁協職員・安部(片桐はいり)から経緯の説明を受けていた。
北三陸市の主な産業は遠洋漁業だ。男たちは1年の大半を船に乗ったままで過ごす。留守を守るのは女たちであり、素潜りで海産物の採集を行なっている。特に、北三陸の海女は世界的に見てもっとも北方の海女であり「北の海女」として観光資源にもなっている。その中のリーダー格が夏である。夏は獲りたてのウニで丼を作り、それを北三陸鉄道の車内で販売もしている。海女漁の見学、鉄道から見る風景、そして夏のうに丼が観光の目玉なのだ。
しかし、海女は深刻な後継者不足に陥っており、夏を含めて5人しかいない。その上、高齢化問題も切実だ。夏は64歳、一番若い海女の安部ですら42歳である。最近、夏は高齢を理由に引退をほのめかしているという。さらに悪いことには、夏を慕う海女たちは、安倍を除いて、全員それに同調して引退しようとしているのだという。
このままでは重要な観光資源が失われてしまう。そこで大向と安倍は、夏の娘であり、街でも評判の美人だった春子を呼び戻して海女にしようとしている。夏が危篤だと嘘をついてまで、春子を北三陸に来させたのだ。ふたりは土間に土下座をして海女になってくれるよう頼み込んだ。
もちろん、そのような頼みに応じる春子ではなかった。そもそも24年前に家出したのも、田舎で海女になるのが嫌だったからだ。それから実家とは絶縁状態である。仏壇に飾られた父・忠兵衛(蟹江敬三)の遺影を見て、今日初めて父が亡くなったらしいことを知ったほどである。北三陸に帰って来て、母・夏の跡を継ぐなど、春子には考えられないことだった。
そこへ、夏とアキが帰ってきた。24年ぶりの母子の再会であるが、ふたりは睨み合うだけで言葉を交わそうとはしなかった。夏に付いて来た海女たちは、その険悪な雰囲気に恐れをなして逃げていってしまった。アキは事情がわからずきょとんとしていた。大向がふたりを仲裁したが無駄だった。
大向は、引退する夏の代わりに春子に海女になってもらうという計画を話した。それを聞いた夏は、自分は引退しないと言い切った。自分の食い扶持は自分で稼ぐつもりであるし、ましてや絶対に春子の世話にはなるつもりはないと言うのだった。
売り言葉に買い言葉で、春子も腹を立てて東京へ帰ると言い出した。荷物を持って家を出ようとするが、アキが付いてこない。
アキは座り込んで
「帰りたくない」
と動かなくなった。
若いころの春子(有村架純)は評判の美人だったようです。昨日の放送でも、駅の人々の多くが春子の名前を知っていました。また、駅長の大向(杉本哲太)や観光協会会長の菅原(吹越満)は、若い頃に春子に惚れていたようです。
一方、現在漁協の事務と海女をやっている安部小百合(片桐はいり)はブスであることを自覚しています。かわいそうなことに、彼女は春子と同級生だそうです。高校卒業後ふたり揃って海女になるはずだったのに、春子が家出して、安部だけが地元で海女になりました。彼女以後、海女のなり手はいなかったようです。安部は容姿で春子に劣ることにコンプレックスを抱きつつも、春子が地元に帰ってくるよう頼んで土下座をするなど、不憫な人物です。
さらに、安部と大向は過去に半年だけ結婚していたそうです。結婚や離婚の理由はまだ述べられていませんでしたが、大向が春子に惚れていたことが何か関係するんだろうなと思うと、今後の説明が楽しみです。
あと、今日の放送で「じぇ」の説明がありました。「じぇ」というのは、驚いた時の感嘆詞。驚きの強さに応じて、「じぇ」の回数が増えるそうです。「じぇ」→「じぇじぇ」→「じぇじぇじぇ」など。
3月31日午後に渋谷ヒカリエで行われたトークショーで、福士蒼汰(第5週から登場)が「今年の流行語大賞を狙ってます」と言っていました。なお、このトークショーの登壇者は福士蒼汰とプロデューサーの訓覇圭のみでした。訓覇圭という人は初めて知ったのですが、なんと石田ひかりの夫だそうで。うまいことやりやがったな。