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NHK『あまちゃん』第39回

今から18年くらい前、僕がAL-Mailを使い始めた頃、ユーザー交流用メーリングリスト alm-hokkai で一回り年上のおっちゃんやお姉さんたちと知り合いになったのだけれど、彼らはみんな村下孝蔵の「初恋」が好きだと言っていたなぁと思い出した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第39回めの放送を見ましたよ。

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第7週「おらのママに歴史あり」

春子(小泉今日子)は自分が17歳の時に歌った村下孝蔵「初恋」のデモテープをアキ(能年玲奈)に聞かせた。漁協からカラオケセットを借りてきて自分の部屋で録音したのだという。本当は松田聖子の歌にしたかったが、そのカラオケセットには収録されていなかったのだ。

同じ頃、スナック梨明日でも春子のデモテープが聞かれていた。春子からテープをもらった大向(杉本哲太)が大事に保管していたものだ。それがオーディション用のものだと知らなかった大向は、歌の内容から春子が自分に特別な思いを寄せていると勘違いして、大切にしていたのだ。自分と春子の特別な関係を見せつけ、正宗(尾美としのり)を嫉妬させようという魂胆もあった。しかし、正宗は冷静で、自分の知らない春子のことを知れてよかったと言うのだった。

春子はアキにそのテープを吹き込んだ時のことを話し始めた。1984年6月、デモテープは一次審査を通過し、当時17歳の春子(有村架純)はオーディション番組に出場できることとなった。その番組で10週勝ち抜けばアイドル歌手としてデビューできる。1回めの出場が7月7日(土)と決まり、その日に東京のスタジオへ行かなくてはならない。

6月30日の夜、春子は夏(宮本信子)に東京行きを願い出た。その日は観光海女の手伝いをすることになっていたが、東京でオーディションを受けることを希望した。10週勝ち抜くことは無理だろうが、1-2回程度なら勝てそうだ。どうしても出場したいと訴えた。

しかし、夏は難色を示した。春子が家を出て歌手になることを容認しがたかったのだ。春子が自ら10週勝ち抜きは難しいなどと、初めから諦めている態度が特に気に入らなかった。全勝して歌手になるなら認めるが、そうでないなら絶対に行かせないというのだった。そこで春子は、自分の決意が固いことを述べた。絶対に10週勝ち抜くことを約束した。それを聞いた夏は、春子の東京行きを認めることにした。漁協長・長内(でんでん)らは春子が海女になることを希望しているが、夏が彼らの説得にあたると約束してくれた。

その直後に長内が市長(北見敏之)を連れて家にやって来た。翌日の北三陸鉄道開通に合わせて、春子に高校生海女として海に潜って欲しいと頼みに来たのだ(第6回参照)。すると夏は、先ほどの約束を忘れてしまったかのように何もしゃべらず、春子を一切弁護しなかった。春子の海女就任を親として黙認する形となった。

春子はひどく腹を立てた。そんな夏の様子を見て、春子は北三陸鉄道の開通始発列車で家出したのだ。

そこまで話した春子は、未だに当時の夏の気持ちがわからないという。そして、結局アイドルになれなかった自分を省みて、東京に行ったことは失敗だったと後悔する素振りを見せた。そんな母に対してアキは、夏はきっと春子を応援していたのだろうと慰めた。そして、春子が東京に行ったおかげで正宗と出会い、自分が生まれたのだと喜びを表現した。

春子は、自分がアキの母親であることを思い出した。夏がそうであったように、子を持つ親というのは難しいものだと思い至った。春子は、アキが海女や南部もぐりを始めたいと言った時に強く反対ができなかった。同じ年頃の時に、自分が親の静止を振りきって家出した過去があったからだ。つくづく、親になるのは難しいものだと話した。

そこまで話すと、ふたりは明るく打ち解けた。話を打ち切り、今へ降りることにした。そろそろ夕食の時間である。

食卓に着くと、忠兵衛(蟹江敬三)は漁師を辞めると発表した。春子とアキという家族が増えたので、一緒に陸で暮らしたくなったのだという。67歳であるが、新しい仕事を見つけて働くのだという。アキは喜んだ。

しかし、夏は浮かない顔をしている。実は定期健診の結果、忠兵衛の体は漁師の仕事に耐え切れなくなって来ているのだという。それが漁師を辞める本当の理由だ。夏は春子にだけそのことを知らせた。

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デモテープの冒頭には、自分の名乗りが吹き込まれていました。その声は春子の少女時代を演じる有村架純のものでした。一方、歌声は小泉今日子のもののようでした。KYON2だよね、あの声?

さっきまで春子を応援すると言っていた夏(宮本信子)が、市長(北見敏之)らが訪ねてきたとたんに豹変した理由は今のところ不明です。また、春子のオーディションの結果がどうなったのか、アイドルを諦めた決定的な理由などは語られませんでした。

『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)

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