昨日の『スタジオパークからこんにちは』のゲストは桂文枝で、『新婚さんいらっしゃい!』繋がりで山瀬まみがVTR出演したわけだが、無事にレコーダーに録画されていて見ることができた(本ドラマの出演者がゲストで出るかもしれないから毎日『スタパ』を録画予約している)ことをお伝えする当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第45回めの放送を見ましたよ。
2009年2月。アキ(能年玲奈)は潜水士の資格試験に無事合格した。真っ先に種市(福士蒼汰)に報告へ行くと、彼も喜んでくれた。
ところが、試験に合格したので約束通りデート(デート?デートなのか!?)して欲しいと申し出ると、種市の表情が曇った。種市はユイ(橋本愛)に言われた言葉を思い出していたのだ。アキの気持ちを知っているのに、種市の態度が煮え切らないことを叱られた件だ。種市はアキの願いを断った。
その頃、県議員の足立功(平泉成)が大吉(東出昌大)を訪ねてきた。北三陸市長が鉄道廃止を画策していると知らせに来たのだ。市長はモータリゼーション推進派であり、北三陸鉄道の輸送機能をバスで置き換えようとしている。北三陸鉄道は開通25周年ということもあり、功の本音は鉄道の存続である。しかし、政治的立場上、市長に反対はできないのだという。
大吉は、鉄道存続案を自ら考えなくてはならなくなった。そのヒントとなったのは、功と琥珀堀り・小田(塩見三省)のある日の雑談である。雪景色の中を走る北鉄には風情があるし、そこにお座敷列車を走らせると素敵だろうというアイディアだ。大吉はそれを実現したいと思った。すぐさま関係者が集まって会議が行われた。その模様は、テレビ局の池田(野間口徹)が密着取材した。
車両を改造して掘りごたつを設置する。北三陸駅と畑野駅を2時間かけて往復し、飲み放題付きの宴会列車とする(予価1万円)。アキとユイが乗り込んで、一緒に食事をしたり、ゲームや歌を歌うという基本方針が提案された。アキとユイは乗り気であった。
喫茶リアスでカラオケの歌本を見ながら、アキとユイは車内で歌う曲を探した。アキは、以前に春子(小泉今日子)が歌った「潮騒のメモリー」を希望した。その歌は、20年ほど前の同名映画の主題歌だったという。日本を代表する女優・鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の主演作で、当時から清純派女優として人気だったという。主題歌を歌っているのも彼女自身で、歌手としてのデビュー作だったのだという。大人たちはみな懐かしがった。
しかし、春子だけは白けていた。以前に約束した通り(第35回)、アキが北三陸鉄道のキャンペーンに協力するのは3月までだと釘を差した。それに加えて、アキは歌が下手で、人前で歌うことはもちろん、カラオケすらまともにやったことがないと指摘した。
アキはムキになり、その場でカラオケで「潮騒のメモリー」を歌い始めた。春子の言うとおり、アキの歌は褒められたものではなかった
いつものことながら、細かいネタがいろいろありましたね。
アキ(能年玲奈)が制服のまま実習プールに落ちてずぶ濡れになったり、そのせいでジャージ姿で1日を過ごしたり、アキがクリスマスに正宗サンタ(尾美としのり)から貰った携帯音楽プレイヤーには「海雪」(ジェロ)、「崖の上のポニョ」(藤岡藤巻と大橋のぞみ)、「手紙」(アンジェラ・アキ)、「千の風になって」(秋川雅史)、「潮騒のメモリー」(鈴鹿ひろ美)、「羞恥心」(羞恥心)が入っていたり。ユイ(橋本愛)とヒロシ(小池徹平)が口論をはじめ、ヒロシが人差し指を立てて顎の横で振りながら「きれてねーよ」と長州小力風に言ったり。鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が義経の扮装で岩手観光ポスターをやっていたり。
さらに将来は、鈴鹿ひろ美が歌うシーンもあるだろうなと思うと、さらに楽しみ。
6月19日には「あまちゃん オリジナル・サウンドトラック」が発売になるわけだけれど、ここには「潮騒のメモリー」は収録されていない。僕が思うに、サウンドトラック2がきっと発売され、その中に小泉今日子版、能年玲奈&橋本愛版、薬師丸ひろ子版が収録されると想像している。
『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)