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NHK『あまちゃん』第115回

先日、初めて行った居酒屋の女将さんに「甘いマスクのいい男」と言われて気をよくした上に、彼女も『あまちゃん』を毎日欠かさず見ているということで大いに盛り上がったのだが、帰宅して考えなおしてみれば、「甘いマスク」というのはドラマの中で栗原しおり(安藤玉恵)がヒロシ(小池徹平)を評した言葉であり、その後に「頭の中も甘い」などと言ってけなした言葉であるわけで、そう考えると僕も遠回しにdisられていたのではないかと思わざるをえない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第115回めの放送を見ましたよ。

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第20週「おらのばっぱ、恋の珍道中」

夏(宮本信子)が大吉(杉本哲太)を伴って上京した。

正宗(尾美としのり)のマンションに案内された夏は、不良娘だった春子(小泉今日子)が立派な暮らしをさせてもらっていることに感激し、正宗に大いに感謝するのだった。東京でまめぶ大使を務める安部(片桐はいり)とも再会できたことを夏はとても喜んだ。

翌日は、安部の立てた計画に従い、超過密スケジュールで東京の観光名所を一気に回った。朝8時半に正宗のタクシーで家を出発し、午前中は都庁新宿御苑国会議事堂皇居の見物、銀座の歌舞伎座へ移動して歌舞伎を見ながら昼食を摂り、14時には建設中の東京スカイツリーで記念撮影、その後はお台場のアウトレット浅草アメ横を巡り、夕食は無頼鮨でとった。本来は、この後に秋葉原で買い物をする予定になっていたが、一同は疲れてしまい、それは翌日に持ち越すことになった。

しかし、夏は翌日は別の用事があるという。春子には絶対に秘密だと約束させた上で、夏はアキ(能年玲奈)、正宗、大吉、安部の4人に自分の秘密を話し始めた。これまでの66年の人生を夏は忠兵衛(蟹江敬三)の妻として、一途に地味に暮らしてきた。しかし、その生涯の中で、一度だけ道ならぬ恋に走ったことがあるのだという。その男に会いに行きたいと言うのだ。突然の事に一同は驚いた。

その頃、北三陸では人々が喫茶リアスに集まって暇を持て余していた。海女カフェや観光協会はお盆休みで、特にすることがないのだ。

噂好きの人々は、ユイ(橋本愛)が突然東京行きをやめてしまった理由を詮索した。ユイが東京へ行くのをやめた本当の理由は、東京によしえ(八木亜希子)がいるからだ。家族を捨てた母と顔を合わせたくないからユイは東京に行きたくないのだ。しかし、そんな理由を説明するわけにもいかず、ユイは「リアスの仕事がある、功(平泉成)の世話がある」などともっともらしい嘘を述べた。それでも話をやめない人々を琥珀掘りの勉(塩見三省)がたしなめた。彼だけは、ヒロシ(小池徹平)がユイによしえのことを耳打ちしているのを漏れ聞いてしまい、本当の理由に勘づいていたのだ。それでユイを傷つけないように、彼女をかばった。

ユイの話が遮られてしまったので、人々は夏のうわさ話を始めた。かつ枝(木野花)や弥生(渡辺えり)は、夏が酔っ払って「ユキオ」という男の話をしたのを聞いたことがあるという。地元には「ユキオ」という名前の人物はおらず、その正体は誰にもわからなかった。

その時、勉が昔話を始めた。1964年(昭和39年)の出来事だ。
その時、北三陸市の体育館で橋幸夫のコンサートが開かれたという。当時17歳だった勉(斎藤嘉樹)もそれを見に行ったのだという。そのコンサートでは、地元を代表して、海女の格好をした当時19歳の夏(徳永えり)が花束を贈呈した。それに気を良くした橋幸夫(清水良太郎)がステージ上で夏と『いつでも夢を』をデュエットしたのだという。夏の言っている「ユキオ」とは橋幸夫だというのが勉の主張だった。

しかし、人々はその話を信じなかった。橋幸夫が北三陸に来たことなど誰も覚えていないのだ。菅原(吹越満)によれば、観光協会の記録にも残っていないのだという。しかし、勉は強硬に主張した。橋幸夫とデュエットしたことで、夏はしばらくの間地元のアイドル的扱いだったというのだ。

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今週のサブタイトルは「おらのばっぱ、恋の珍道中」であり、夏(宮本信子)が忠兵衛(蟹江敬三)以外の男と関係があったらしい、それは一体誰だ?・・・という謎でしばらく引っ張るのかと思っていたら、あっさり橋幸夫だったと明かされてしまいましたね。まあ、橋幸夫が出演するということはすでに公表されていることですし、隠してもバレバレだったのかもしれませんが(といっても、視聴者の多くがweb等で情報収集しているとは思わないが)。

そして、まさかの1964年が描かれました。若い夏(徳永えり)や勉(斎藤嘉樹)が登場するとは想像してなかったので驚きました。あと、若い橋幸夫を演じていた清水良太郎は、ものまねタレント・清水アキラの息子だそうで。清水アキラのレパートリーに橋幸夫がありましたっけね。

『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)

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