昨日は某研究集会に参加し、懇親会会場で記念撮影するという機会があったのだが、某あまちゃんファンの先生と一緒に当然のごとく「太巻ポーズ」で写真に収まった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第126回めの放送を見ましたよ。
アキ(能年玲奈)が映画『潮騒のメモリー: 母娘の島』のヒロインを勝ち取った。
報せを受けて駆けつけた水口(松田龍平)は、東京EDOシアター楽屋口前の往来で、人目もはばからずアキを抱きしめて祝福した。落ち着いているアキとは裏腹に、水口は感極まっていた。アキを抱きしめたまま男泣きするのだった。
その時、アキはミサンガが1本切れていることに気がついた。ミサンガが願いを叶えてくれたと思うのだった。
正宗(尾美としのり)も合流し、無頼鮨でささやかな祝賀会が行われた。アキは誰よりも先にユイ(橋本愛)に電話で報告した。ユイはまるで自分のことのように大喜びした。
ユイは小田勉(塩見三省)に電話を代わり、水口と話をさせた。過去の水口は芸能事務所のスカウトである身分を隠し、琥珀掘り・勉に弟子入りするという計略で北三陸の人々に近づいた。それが明るみになった時、勉は裏切られた気持ちでいっぱいになった。その一方で、勉は水口のことを応援してもいた。琥珀の原石は磨かなければ光らない。それと同じように、アイドルの卵も磨かなければ光らないという言葉を送ったのも勉だ。その経緯を思い出し、ついに努力が報われたと言って、水口と勉は電話を介して共に泣くのだった。
その日、夏(宮本信子)は2週間ぶりに退院した。春子(小泉今日子)はもちろん、町のみんなに付き添われて夏は帰宅した。家には夏の介護用ベッドが準備され、夏はそこに横たわった。
その時、アキから春子に電話がかかってきた。アキの映画主演決定のニュースを受け、集まった人々は一斉に大喜びするのだった。夏の退院と合わせて、みんなにとってとても明るい話題だった。
ほどなく、映画の台本が完成した。ダブル・ヒロインの映画となっており、母役の鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の役名は「鈴鹿ひろ美」、娘役のアキの役名は「鈴鹿あき」と決まった。アキは自分が鈴鹿ひろ美の本当の娘になったような気分になり、嬉しくもあり恥ずかしくもあった。
予備の台本は、北三陸に送られた。それを読んだ夏は、面白いと言って機嫌を良くするのだった。
一方で夏は、今年の本気獲り(シーズン最後の海女漁)に参加できないことを残念に思った。夏によれば、何十年も海女をやってきて、本気獲りに参加しないのは初めてのことであると言う。それを聞いた春子は、2年前にアキに本気獲りの権利を譲った(一家で一人しか参加できない決まり)ことがあると指摘した。ふたりは、アキがその時の本気獲りで初めてウニを獲ったことを思い出し、温かい気持ちになった。
話が一段落したところで、春子は麦茶の準備をした。それに対して、夏は「ありがとう」と礼を言った。夏に「ありがとう」と言わせることを目標としていた春子は、あっけない幕切れに拍子抜けした。しかし、春子はそれをおくびにも出さず、普通に話を続けた。春子は夏に「ありがとう」と言われるまで北三陸に滞在するつもりでいた。その目標は達成されたのだが、春子はもうしばらく残ることを決めた。
その年の本気獲りで、ユイは4つのウニを獲った。ユイの人気は相変わらずで、ユイファンの男たちが大勢北三陸に集まった。ユイが獲ったウニを競売にかけたところヒビキ一郎(村杉蝉之介)が4万円で落札するなど、北三陸は賑やかだった。
アキは映画の撮影開始に向けて、準備に忙殺された。撮影中は他の仕事ができないので、人気幼児向け番組『見つけてこわそう』を20回分溜めどりした。それ以外の時間は、東京EDOシアターのリハーサル室で連日の稽古が行われた。監督の荒巻(古田新太)も母役の鈴鹿ひろ美も、アキの演技を厳しく指導した。それでもアキはめげることなく懸命に食らいついた。稽古のない時は、ボイストレーニングや発声練習を初め、膨大な資料の読み込み、素潜り、和服の所作、日舞、ペン字、生花、料理などの習い事もやらされた。そのまま嫁に行けるのではないかというほど様々なことを叩きこまれ、アキは目が回るほどの忙しさだった。
10月になり、いよいよクランクインとなった。最初の撮影は夜の漁港だった。
鈴鹿ひろ美は、アキが懸命に勉強をしたことを褒めた。そして、それが女優の影の努力だと話すのだった。それと同時に、今を限りに覚えたことを全て忘れろと命じた。リセットして0から再び始めるのが芝居や映画の極意だというのだ。
鈴鹿はアキの手を引っ張り、セットへ向かった。
派手で明るくて向上心も協調性も個性も華もあるパッとした回でした。見ているだけで晴れ晴れとした気分になれました。俺も頑張ろう。男泣きできるくらいに。
なお、公式サイトのアキ(能年玲奈)の画像は、すでにミサンガが2本になっています。
『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)