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NHK『あまちゃん』第140回

2013年の新語・流行語大賞は本ドラマの大ヒットを受けて「じぇじぇじぇ(‘ jjj ’)/」が受賞することはまず間違いないと思うのだが、劇中でも幼児向け番組『じぇじぇじぇのぎょぎょぎょ』が子どもたちの間で大人気になったということにして「2011年新語・流行語大賞を受賞した」というフィクション(現実の受賞はこちら。「なでしこジャパン」や「ラブ注入」など)を作り上げれば、現実と虚構でのダブル受賞という面白いことになるんじゃないかと夢想した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第140回めの放送を見ましたよ。

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第24週「おら、やっぱりこの海が好きだ!」

アキ(能年玲奈)は、改めて地震と津波の被害を見て回った。それらは直接被害に遭わなかったアキですら震え上がるほど凄惨なものだっだ。

ユイ(橋本愛)が北鉄に閉じ込められたトンネルも見に行った。車両が止まったほんの先は、津波による瓦礫が散乱し、レールも寸断されていた。一歩間違えば大変なことになっていただろうことが容易に想像できた。当日ユイが見た光景はもっと酷かったのだろうと思うと、心が傷んだ。
袖が浜の漁港には船が一艘もない。陸上にはひっくり返った乗用車が残されている。あちこちに底引き網が片付けられずに放置されている。漁師にとって網は神聖なものであり、捨てるに捨てられないのだという。

ユイだけではなく、地元の人々はみな多くのものを失ったはずだ。それでも明るく笑って暮らしている姿にいたたまれない気持ちになった。

その時、アキは使い物にならなくなった網を材料にミサンガを作ることを提案した。以前から普通の糸を使ってミサンガを販売していたが、材料費もバカにならないので最近は作成を自粛していると聞いていたからだ。放置されている網を使えば、材料費を節約できるというのだ。

漁協長・長内(でんでん)らは反対した。神聖なものである網を切り刻んでアクセサリーの材料にすることは不適切だというのだ。しかし、夏(宮本信子)だけはアキのアイディアに賛成した。漁師たちも常に網を身につけていれば、一日も早く漁を再開しようという励みになるだろうからだ。それに、ミサンガの売り上げで新しい網を購入することもできる。網で作ったミサンガが復興の足がかりになるというのだ。そのように説得され、人々は網でミサンガを作ることに同意した。

網で作ったミサンガはなかなかの出来だった。ヒロシ(小池徹平)はアキの出演する宣伝ビデオを撮影した。アキはユイも一緒に出演することを願ったが、震災後表舞台に出ることを避けているユイは頑なに断った。アキはそれをしかたなく思った。

アキは新しく作ったミサンガを東京の種市(福士蒼汰)にも送った。南部ダイバーたちは、海底調査に駆り出され猫の手も借りたいほど忙しいのだという。アキは、種市にも帰郷して作業を手伝って欲しいという声のあることを彼に伝えた。しかし種市は、自分は南部潜りを辞めて時間が経っているし、今は寿司職人の修行中だと言って断ってしまった。その代わり、お盆には帰省すると電話で約束するのだった。

アキは夏のことが心配になった。夏は高齢であり、昨年は心臓を悪くして倒れた。春子(小泉今日子)は東京におり、地元の人々も震災復興に手がいっぱいである。夏が再び倒れたとしても、まともに面倒を見れる人がいない。津波で恐ろしい目に遭って、心に傷を負っていないかも心配になった。それで、海女漁を辞め、よその土地で暮らすことを打診した。

しかし、夏は袖ケ浜を離れて暮らす気は毛頭ないと言う。夏が大津波を経験したのは生涯で2度めだというのだ。50年前のチリ地震でも津波があった。海は時折、大きな牙をむく。それでも海から離れて暮らす気にはなれないと言う。
長内とかつ枝(木野花)は一人息子を海の事故でなくしている。その上、今回の津波で亡き息子の遺影や遺品が全て流されてしまった。それにも関わらず、彼らは海のそばを離れずに笑って暮らしている。
夏が夫・忠兵衛(蟹江敬三)と出会ったのも袖ケ浜の海である。自分の食い扶持も全て海の恵みである。そんな海が一度や二度荒れたからといって、よそで暮らす気には一切なれないと夏は言うのだった。

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こちらからは以上です。

『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)

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