「世の中に絶えて山瀬のなかりせば 俺の心はあおい萌えまし」などとテキトーな歌を詠んだ当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第15回めの放送を見ましたよ。
あさ(波瑠)と新次郎(玉木宏)が結婚して1ヶ月。新次郎は毎晩、どこかへ出かけて行き、朝まで帰らなかった。ふたりは一晩たりとも一緒に過ごしたことはなかった。
新次郎は、三味線の師匠・美和(野々すみ花)のところに通っていた。新次郎は美和の前で、あさはまだ子供だとボヤいていた。
あさは自分が放っておかれることを悩んだ。
しかし、実家の父・忠興(升毅)から女の勤めは嫁ぎ先の家を守ることであり、何があっても帰ってくるなと言われたことをよく思い出していた。新次郎に冷遇されようとも、家に留まった。
あさは、くよくよしてもしかたがないと割り切り、大いに食べ、大いに眠った。周囲はあさのことを心配してはいたが、彼女の元気な様子を見ると、取り越し苦労なのではないかと思うのだった。
ある日の早朝、あさはこっそりと家を抜け出し、はつ(宮﨑あおい)に会いに行った。
はつと会うことはできたが、彼女はちょうど夫・惣兵衛(柄本佑)と芝居見物に出かけるところだといい、ゆっくりと話をすることはできなかった。
惣兵衛は相変わらず無愛想で、あさに声をかける事無く歩き去った。
その態度に、はつの境遇を心配した。しかし、はつは明るく屈託がなかった。はつによれば、惣兵衛は表面では無愛想でも、たまに心の中で笑っていることがあるのだという。はつにはそれがわかるようになり、意外とかわいいところもあるのだと見なおしたのだという。自分は不自由なく暮らしていると報告し、芝居へ出かけてしまった。
あさは自分の話を聞いてもらえなかったことは残念であったが、姉の幸せそうな姿を見て多少は勇気づけられた。
あさが勝手に家を抜けだしたことで、家ではちょっとした騒動になっていた。
義父・正吉(近藤正臣)は、あさが愛想を尽かして実家に帰ったのではないかと心配していた。
あさは家に帰ると、正吉の心配は杞憂であることを説明した。実家の父からの言いつけで、婚家のために尽くすことを再優先に考えており、実家に帰るつもりは無いと力説した。むしろ、家の商売の手伝いをさせて欲しいと申し出た。昔から算盤が得意だし、実家でも手伝いをしたことがあるので役に立つはずだと自分を売り込んだ。
正吉はあさの意気込みに感じ入るものの、商売の手伝いは丁重に断った。両替商のしきたりで、女に帳簿を見せてはいけないことになっている。両替商は信用を何よりも尊重する商売であり、しきたりを破ったとなっては信用に関わる。そのようなわけで手伝いをさせるわけにはいかないというのだ。
あさはつまらなく思ったが、そう言われてはどうすることもできなかった。
義母・よの(風吹ジュン)が話を引き継いだ。
嫁に必要なことは、家業の手伝いをすることではなく、夫に惚れられる妻でいることだと言うのだ。新次郎の気を惹きつけるための努力が必要だと説得した。
よのは、白粉や口紅などの化粧道具を取り寄せていた。あさはただでさえ子供っぽい上に、全く化粧をしないから新次郎も手を出しにくいのだろうと考えたのだ。よのは、あさの顔に白粉を塗りたくり、口や頬に紅をさした。
化粧を終えたあさは、夕方になって出かけようとした新次郎に声をかけた。
しかし、あまりに厚塗りのあさを見て、新次郎はかえって不気味さを覚えた。まるで出目金のようだと感想を述べたっきり、またしても出かけてしまった。
あさはすぐに化粧を落とした。
ある日、あさは堂島に出かけた。
男達が忙しく立ち振る舞う町の喧騒を見ていると、気分が高揚するのだった。
新選組副長・土方歳三役で山本耕史が1シーンだけ登場しました。三谷幸喜脚本の大河ドラマ『新選組!』でも同じ役をやっており、彼の当たり役の一つですね。
今日の放送の中で「待たせたな」と言っていましたが、たしかこれ、大河ドラマでも彼の決めゼリフだったような。
僕は大河ドラマ『新選組!』が大好きだったので、こういうサービスは大好きなのですが。
でも、今回の朝ドラは脚本も演出も出演者の演技もほぼ満点なので、こんな小手先のネタを仕込まなくてもいいのになぁ、とちょっと思う。
しかし、どうせやるなら、斎藤一役でオダギリ・ジョーも見てみたかったりはする。ニヒルでクールなんだけれど、どこか抜けてるオダギリの斎藤一が好きだった。
最後に、今日も言っておくけど、宮﨑あおいさんの笑顔に癒やされました。