サイトアイコン alm-ore

NHK『おちょやん』第15回

昨日はマクラを書き忘れた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おちょやん』の第15回めの放送を見ましたよ。

* * *
第3週『うちのやりたいことて、なんやろ』

待ち合わせ場所に佇むシズ(篠原涼子)の所へやっと延四郎(片岡松十郎)が現れた。延四郎はシズが来ないものと思っており、彼にとっては嬉しい驚きだった。

シズは、20年前に自分が待ち合わせ場所に行かなかったことを恨んでいるか尋ねた。延四郎は全く恨んでおらず、むしろホッとしたと答えた。当時、延四郎は別れ話をするつもりでいたので、むしろ助かったと言うのだ。シズにはそれが延四郎の優しい嘘だとすぐに指摘した。昔から、延四郎は舞台以外では芝居が下手だと言ってからかった。
シズは、延四郎と別れて女将となったことを少しも後悔していないし、今の自分があるのも修行時代に延四郎の支えがあったからだと述べて感謝した。

こうしてシズと延四郎は禍根を残すことなく別れた。

その日、岡安は大きな団体客の応対をせねばならなかったが、シズ不在のままでうまくやり遂げた。
その最中、女優・高城百合子(井川遥)が岡安を尋ねた。彼女は映画女優に転向するため、奇しくも同じ日に道頓堀を去る。転向が嫌で逃げた時、岡安と千代(杉咲花)に匿ってもらった礼を言いに現れたのだ。皆は忙しくたち振る舞っており、千代に会うことは叶わなかった。百合子は、先代女将・ハナ(宮田圭子)にだけ挨拶をして街を去った。

シズが帰宅すると、千代に礼を述べた。千代がシズの背中を押してくれたから悔いを残さずに延四郎と別れることができると感謝した。

それから1ヶ月後の12月28日、延四郎が亡くなったとの報せがあった。彼は重い病であることを隠して舞台に立ち続け、それが引退の理由であったのだ。
舞台以外では芝居が下手な延四郎にすっかり騙されたと言って、シズは一人密かに泣くのだった。

そして年が明けて大正14年(1925年)になった。
千代の奉公の年季が明けた。千代は、自ら願い出て岡安で働き続けることになった。

朝、まだ岡安が動き出す前、激しく戸を叩く者がいた。
千代が出てみると、それは父・テルヲ(トータス松本)だった。

* * *

昨日の放送では、早川延四郎(片岡松十郎)が突然倒れるというシーンで終わったわけですが。シズ(篠原涼子)が待ち合わせ場所に一人佇む姿も見せられて終わった。
これはどう考えても、悲しくもふたりは会えないという展開なわけで。

しかし、今日の放送が始まってみれば、延四郎はピンピンとして待ち合わせ場所に現れた。
僕の頭の中は疑問符でいっぱいになって、話が入ってこなくなった。僕が倒れる延四郎を見たのは記憶違いかと思って、リアルタイムにNHKプラスを起動して、昨日のラストシーンを確認したほど。確かに、ぶっ倒れて意識を失っているように見えた。
なんでそんなに元気にシズに会いにこれたのか?

ずっとモヤモヤしながら見ていたら、最後になって「実は病を隠していた。すぐに死んだ」って種明かしがされて。
その報せを岡安にもたらした出どころは興行主の大山社長(中村雁治郎)だと語られた。確かに、延四郎が倒れるところには大山社長だけが居合わせた。おそらく彼だけが延四郎の体のことも引退の理由も以前から知ってたってことなのね。道頓堀のドンだから延四郎の引退を認めるはずがないのに、引退興行を打ったのはそういうことなのね。

わかるけどさぁ。でも、昨日のふたりのシーンを見返すと、体のことは何も言ってなかったのになぁ。普通、事情を知ってたら「体に気ぃつけや」の一言くらいあってもいいのに。今、再度見返したけど、そんな素振りはまったく無く別れようとしてたよ(立ち去り、数歩歩いたところで倒れた)。大山社長はこの時点では事情を知らなかった可能性もあり、もう全く納得がいきません。

そんなわけで、いい潮時なので、たぶんこれで『おちょやん』のまとめ記事は終了にしたいと思います。ご清聴ありがとうございました。

次は清原果耶主演『おかえりモネ』でお会いしましょう。ごきげんよう、さようなら。

モバイルバージョンを終了