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NHK『おかえりモネ』第118回

たまたまReina del Cidという人が”What a Wonderful world”を歌う映像をYouTubeで見て、もちろんこの曲は知っていたけれど今まで歌詞を吟味したことはなかったわけだけど、歌詞が自動で字幕表示されたので眺めていたら、”I hear babies cry, I watch them grow. They’ll learn much more than I’ll ever know.” という箇所に特にグッと来て、そうだよな、学問とか教育って次世代のために大事だよな、そういうことをないがしろにする世界は絶対にやだなと思い、それを踏まえて次の日曜の衆議院選挙の投票に行こうと思った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第118回めの放送を見ましたよ。

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第24週(最終週)『あなたが思う未来へ』

百音(清原果耶)は、自社で開発しているアプリを用いた気象情報サービスを売り込もうと躍起になっていた。利用者が自分のいる場所のリアルタイムな気象状況を共有することで、よりきめ細やかな情報収集・提供を行うことができる。それによって、より詳細な気象予測や災害時の避難誘導に活用できるというのだ。
しかし、なかなか実現には至らなかった。

その頃、東京の大学の入試願書の締切が近づいていた。しかし、未知(蒔田彩珠)は何も行動を起こしていなかった。百音が亮(永瀬廉)に聞いたところによると、彼も大学行きを勧めているが未知はまったく応じないという。何か深い理由がありそうだが、亮にも話してくれないという。

百音はあらためて未知に話を聞いた。すると未知は、自分は故郷を離れるわけにはいかず、大学行きは諦めたと答えた。

百音は、東日本大震災の時になにかあったと勘付いていた。あの頃から未知の様子が変わったからである。当日、百音は仙台へ高校の合格発表を見に行っており、交通機関の麻痺により帰ってきたのは1週間後であった。その間のできごとを百音は未知に詳しく聞くことができなかったし、未知も自分から話そうとはしなかった。百音は、未知が何かを言いたがっているように感じていた。しかし、それを聞くのが恐ろしく、これまで避けてきた。
百音は、今こそきちんと聞かせて欲しいと未知に願い出た。

未知は意を決して話しだした。
地震の時、家には未知(蒔田彩珠)と祖母・雅代(竹下景子)のふたりきりだった。津波に飲み込まれる恐れがあるので、未知は雅代を連れて避難しようとした。しかし、未知がどんなに引っ張って連れて行こうとしても、雅代は家からまったく出ようとしなかった。
埒のあかなくなった未知は、雅代を家に置き去りにしてひとりで逃げたという。

結果としては、その後に大人たちが家に駆けつけて雅代を救助してくれた。
しかし、自分が雅代を見捨てたという負い目から逃れられなくなってしまった。それからというもの、実家や地元に留まり、何かの役に立ちたいと強く思うようになった。そうすれば、いつか自分の罪も許されるのではないかと思っているのだ。

涙を流しながらも、未知はどこかすっきりしたような表情だった。
そして、百音の前から去っていった。

* * *

まさか、未知(蒔田彩珠)のトラウマの原因が、祖母・雅代(竹下景子)を見殺しにしかけたところにあったとは。想像だにしなかった。
しかし、あれだよねぇ。別の大人たちが助けたと言うなら、その当事者たちから話は漏れそうなもんだけどねぇ。あれだけ狭くて濃密なコミュニティなんだから、何かしら話題なり噂なりになって、とっくに百音(清原果耶)の耳に入っててもおかしくなさそうなんだけど。
まぁ、いいけど。

【今日の蒔田彩珠
いつもながらに、暗く陰のある芝居をさせたら最強ですね。

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