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NHK『舞いあがれ』第27回

昨日のまとめ記事ではあやたんに撮ってもらった写真を掲載したわけだけれど、実は同じ日に彼女にたこ焼きを奢ってもらった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の27回めの放送を見ましたよ。

たこ焼きを持っているのがあやたんである

* * *
第6週『スワン号の奇跡』

記録飛行まであと3日。
舞(福原遥)はついに目標であった44kgにまで減量に成功した。また、ペダルを180ワットで1時間漕ぎ続けることもできるようになった。苦しかったトレーニングや食事制限からあと少しで解放される。

冬子(吉谷彩子)によれば、本番の前日はたっぷりと食事を摂ってよいという。むしろ炭水化物を大量に摂取し、スタミナ切れを起こさないようにする必要があるのだ。その話を聞き、舞はあれも食べようこれも食べようと、食べ物のことばかり考えるようになってしまった。

記録飛行の前日、いつも部室に一番乗りをするはずの舞だったが、その日は舞以外の全員が先に来て作業をしていた。自分が何か予定を見落としていたのかと心配したがそうではなかった。舞に炭水化物を摂らせるため、部員総出でたこ焼きパーティの準備をしていたのだ。
なにわバードマンは学園祭でたこ焼き屋台を出すのが伝統だという。部員たちの手際や連携は見事で、あっという間に美味しいたこ焼きが出来上がった。

みんなで和気藹々とたこ焼きを食べた。
そんな中、刈谷(高杉真宙)はたこ焼き機で野菜を焼いて食べ始めた。彼によれば、炭水化物は頭の回転を鈍らせるから野菜も食べる必要があると言うのだ。そんなことは邪道だと詰め寄る玉本(細川岳)との間で言い争いが起きた。

それを見た部長・鶴田(足立英)が止めに入った。彼ははずみで、「これが最後」だから諍いはするなと言ってしまった。確かに、明日の記録飛行が終われば3回生は引退である。部員たちは沈み込んでしまった。
雰囲気を取り繕うように鶴田は話を続けた。この数ヶ月、鶴田は何度も諦めかけたという。人力飛行機大会の書類審査で落選した時、テスト飛行で冬子が怪我をしてスワン号が壊れた時、それを見て刈谷がやめてしまった時。しかし、それらの逆境を乗り越え、全員が揃って明日を迎えられることが嬉しいのだと話した。

それを聞いた部員たちは再び高揚感に包まれた。
一度壊れた機体は完璧に修復され、冬子と二人三脚で舞の体力も目標に達した。部員が一人も欠けることなく一丸となってスワン号を飛ばすことができるのは奇跡だと言い合った。

その晩、舞はなかなか寝付けなかった。みんなが多くの苦労や心を込めて作った機体である。それを自分が飛ばすのだと考えると怖気付いてしまったのだ。
舞は五島に住む祥子(高畑淳子)に電話をかけて苦しい胸の内を明かした。すると祥子は、みんなは舞を信じているはずである、それと同じように舞も自分自身を信じてやれば良いと助言した。その励ましに舞は安心することができた。

そしていよいよ本番当日。
舞はプロペラを漕ぎ始め、スワン号は世界記録更新に向けて離陸した。

* * *

たこ焼きパーティのくだり、緩急の付け方がすごくよかったです。盛り上がって、落ち込んで、また盛り上がって、最後は大興奮という流れがすごく良くできてた。
僕の稚拙な文章力ではあれを再現できない。ごめんなさい。放送を見てない人は、見て確認すべきです。
みんなが盛り上がれば盛り上がるほど、舞(福原遥)はプレッシャーで消沈していくというのも、表情でちゃんと描かれてました。

細かいところまで気を遣って作られてるドラマだなぁと思います。
ただし、俺は知っている。できたてのたこ焼きを頬張ると、すげぇ熱くて、1分くらいハフハフと口を開閉させることしかできなくなって、とても平静ではいられない。日曜日に身を持って体験したから。

明日も読んでアラモード。

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