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NHK『ブギウギ』第2回

蒼井優さんが早く出てこないかと楽しみにしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第2回めの放送を見ましたよ。

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第1週『ワテ、歌うで!』

鈴子(澤井梨丘)の実家・はな湯の常連客の中に、”アホのおっちゃん”と呼ばれる男(岡部たかし)がいた。彼はいつも「金を落とした」と言ってタダで入浴している。鈴子は、なぜそれを許しているのか、母・ツヤ(水川あさみ)に尋ねた。

ツヤによれば、彼は初めての客だったと言う。
5年前にはな湯を開店した日、なかなか客が来ず、ツヤと父・梅吉(柳葉敏郎)は不安でたまらなかった。香川から大阪に出てきて10年間、様々な仕事に就いたがどうにもうまくいかなかった。梅吉の思いつきで銭湯を始めることになったが、また失敗するのではないかと思われたからだ。

そこへ、アホのおっちゃんがふらりとやってきた。たいへん身なりが汚く、本人は10万円もの大金を落として無くしてしまったと言っているが、嘘であることはほぼ明らかだった。
そんな彼を見て、梅吉は彼を無料で風呂に入れてやった。梅吉は、彼が何かに困っているのだろうと同情すると同時に、初めての客として験担ぎだと言って笑っていた。アホのおっちゃんは、お礼だと言って店の看板を作ってくれた。その看板は今でも入り口に掲げられているし、アホのおっちゃんは今でも通ってくる。

初めこそ無線入浴について小言を言っていたツヤであったが、アホのおっちゃんが気持ちよさそうに入浴する姿を見ているとやりがいを感じるようになり、初めての客としての恩も感じるようになった。
それこそ「義理と人情」だと話した。

「義理と人情」という言葉を聞いた鈴子は、自分にも恩を返すべき人物がいると思いついた。
その相手とは、親友のタイ子(清水胡桃)だ。
鈴子は1年生の時に大阪市福島に引っ越してきた。転校生として不安だった時、初めに声をかけてくれて友達になったのがタイ子である。その恩を返したいと思った。

タイ子は、同級生の松岡に片想いしている。鈴子はその恋を成就させようと試みた。
タイ子が躊躇するのもお構いなしに、易者(なだぎ武)に恋愛運を占わせたり、松岡と二人っきりにさせようとしたり、恋文の代筆をしたりした。

初めは鈴子にされるがままだったタイ子だったが、ついにやめてほしいとキッパリと言った。
タイ子の母は芸者であり、タイ子は客の子だった。タイ子の父は、たまに家に通ってくるだけだった。
それだけならまだしも、タイ子は「妾の子」と同級生からからかわれたこともある。恋愛沙汰でこれ以上悪目立ちをしたくないのだと言って立ち去ってしまった。

家に帰った鈴子は、母・ツヤに相談した。鈴子にはタイ子の言い分が全く理解できなかったのだ。色恋や生まれのことをとやかく言う方が馬鹿げているので、タイ子は堂々としているべきだというのが鈴子の意見だった。
ツヤは、鈴子にとって平気なことでも、タイ子がそうであるとは限らないと諭した。誰しも、言われると辛いことの一つや二つはある。それを他人が気にすべきでないと言うのは筋違いだと説明した。
一方で、鈴子のお節介なところは長所だと褒めた。加えて、タイ子が嫌なことをはっきりと言えたところも長所だと指摘した。鈴子にもそうなってほしいと話すのだった。

翌日、鈴子はタイ子に謝罪した。タイ子はすぐにそれを受け入れ、ふたりの仲は元通りになった。
その日、ふたりで天神の縁日に出かけた。たくさんの屋台を見て周り、ふたりは楽しい気分になった。

そのままふたりで将来の夢を語った。鈴子は、家業の銭湯を継ぐつもりであると話した。
タイ子は小学校を卒業したら女学校に進学したい話した。さらに欲を言えば、花咲音楽学校に行きたいと言う。しかし、どちらに行くにしても、家が貧しいから無理だと諦めていた。花咲音楽学校に行くにしても、金がないばかりか、タイ子は音痴だから合格しないだろうと嘆いた。

鈴子は、花咲音楽学校とは初耳だった。
タイ子は、そばで売られていたブロマイドで説明してくれた。ヨーロッパ風の歌と踊りを取り入れた大人気の歌劇団があり、それを養成するための学校なのだという。
鈴子は、歌って暮らせることに憧れを抱いた。

* * *

「花咲」ってのは、今で言う「タカラヅカ」つまり、宝塚歌劇ですよね。本物の笠置シヅ子は当時タカラヅカのライバル歌劇団であった松竹歌劇団(現OSK日本歌劇団)に入るので、きっとドラマの鈴子(澤井梨丘)も花咲音楽学校は不合格になるんでしょうけど。

ていうか、そこらへんの笠置シヅ子の経歴を調べようと思って、Wikipediaで笠置シヅ子の記事を読んでいたら、彼女の生みの親と育ての親は違い、本人もかなり後になるまでそのことを知らなかったと書いてあるんですけど!
つーか、今日の放送で、ほんの一瞬だけ、それっぽい描写がありましたね。本文では割愛したけど。

タイ子(清水胡桃)の件で鈴子が母・ツヤ(水川あさみ)に相談するシーンで、ツヤは鈴子を慰めるように子守唄を歌ってやります。鈴子本人はうろ覚えだったけれど、幼かった鈴子はそれを聞いたら機嫌が良くなったそうです。

さて、それを歌いながら、ツヤはちょっと表情が曇ります。そして、フラッシュバックのように回想シーンになりました。
回想シーンは「12年前」と書かれていて、ちょうど鈴子が生まれた頃です。ツヤの他にもう一人の女(中越典子 ;役名は西野キヌ)がいて、赤ん坊もいました。
若いツヤが赤ん坊を抱いていて、それを恨めしそうな目でもう一人の女が見つめているというものでした。そっちの女が鈴子の産みの母ってことでしょうか。
ていうか、そのシーンには赤ん坊がふたりいて、よくわかんなかったのですが。ツヤに抱かれたのがひとりで、もう一人は畳の上に寝かされていました。

単にワイワイガヤガヤと歌って踊る明るい義理人情の話かと思ったら、どうも暗い過去みたいのもぶっ込んでくるみたいですね、今回のドラマ。

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