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NHK『ブギウギ』第43回

富田望生の出演作といえば、清原果耶演じる主人公と人格が入れ替わる『宇宙を駆けるよだか』を真っ先に思い出す当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第43回めの放送を見ましたよ。

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第9週『カカシみたいなワテ』

小林小夜(富田望生)と名乗る田舎娘が押しかけてきた。鈴子(趣里)の歌に憧れており、弟子にしてほしいという。
鈴子は弟子をとるつもりはなかったが、小夜には行くあてがないと聞いて、仕方なく次の行き先が見つかるまで自分の下宿に居候させてやることにした。期間は1週間程度だろうと思い、大家のチズ(ふせえり)の了承も得た。

鈴子は、自分が仕事に行っている間、小夜に家事と梅吉(柳葉敏郎)の世話を任せることにした。
仕事に出かける直前、小夜に食費として現金を渡した。ただし、梅吉には絶対に酒を飲ませるなときつく言いつけた。

小夜と梅吉は赤の他人であったが、初対面からとても仲良くなった。
小夜は12歳の時に親に捨てられ奉公に出された。奉公先の主人は、梅吉とは比べ物にならないほどの粗暴な人間だったという。それに比べれば、梅吉はずっと紳士的な人物に思えた。
梅吉も、小夜の明るい性格を気に入った。冗談を言えば、小夜は当意即妙に答えてくれる。
梅吉は、小夜のことを本当の娘のように思い、自分のことを「お父ちゃん」と呼ぶことを許した。小夜も素直にそれを受け入れた。梅吉は、六郎(黒崎煌代)が戦争から帰ってきたら小夜と結婚させることを決めた。小夜はそれもまた喜んで承諾した。

その日、団員のひとりが梅丸楽劇団を辞めることになった。召集令状が届いたのだ。
警察の指導により地味な演出しかできなくなり、近頃では客足も目に見えて減っていた。

このままでは経営が成り立たず、劇団は解散の危機にある。
鈴子は劇団統括・辛島(安井順平)に、警察の指導に従っていては取り返しがつかなくなると訴えた。警官に賄賂を渡してでも元通りにする必要があるというのが鈴子の意見だった。
しかし、辛島によれば劇団の演出に眼をつけているのは警察だけではないという。市井の人々からの投書がおびただしい数になっていると言って、その山を見せた。旗揚げの頃から派手な演出に対する苦情の声は少々あったが、最近では数えきれないほどになったのだ。
梅丸楽劇団に目をつけているのは警察だけでなく、一般の人々も同様なのだ。辛島自身もどうすればいいかわからないという。

鈴子は重苦しい気分で下宿に帰ってきた。
すると、表に聞こえるほどの大声で小夜の歌う民謡が聞こえてきた。小夜の居候を認めた大家・チズも迷惑していた。昼間からずっと騒ぎっぱなしなのだという。

鈴子が慌てて部屋に入ると、梅吉は酒を飲んで酔っ払っていた。出がけに、梅吉には絶対に酒を飲ませるなと命じたはずなのに、それが守られていなかった。
梅吉は、自分が頼んだのだから小夜の責任ではないと弁護した。さらに、六郎と小夜を結婚させることも決まったと話した。
小夜も梅吉の調子に合わせて上機嫌だった。六郎の妻になるのが楽しみだと話した。

鈴子は静かに怒りながら、小夜に出ていくよう命じた。
小夜はつい昨日までは歌手になりたいと言っていたのに、今は人妻になることを楽しみにしている。梅吉に酒を飲ませないという約束も守れない。そのような人間は信用できないからだ。
小夜はそれ以上は弁明せず、頭を下げると下宿を出て行った。

梅吉は、鈴子を冷たい鬼だとなじった。小夜に身寄りがないことを知っていながら放り出したからだ。
鈴子は反論した。このような結末になったのも、梅吉がだらしないからである。酒を飲んでは寝るばかりの毎日だからである。もっとしっかりしてほしいと叱った。
亡くなったツヤ(水川あさみ)ならば梅吉のことだけを考えて暮らすこともできただろうが、鈴子には歌手として人前に出るという仕事がある。梅吉の世話だけをしているわけにはいかないのだと告げた。

鈴子は、ツヤを失ったことを言い訳に梅吉が自堕落な生活をしていることが許せなかった。鈴子も梅吉を同じくらいにツヤの喪失に心を痛めているのに、自分は立ち直ったふりをして、梅吉だけが特権のように悲しんでいることをずるいと思うのだった。

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追い出された小林小夜(富田望生)がどういう経緯で戻ってくることになるのか、そればかりが気になります。まさか、2話だけ出て退場ってことないよね?

でも、鈴子(趣里)の産みの親であるキヌ(中越典子)がもう全く出てこなくなったりしてるし、わりとバッサリ登場人物を切り捨てるドラマだから油断できないなぁ。

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