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NHK『ブギウギ』第44回

堀内孝雄の『君のひとみは10000ボルト』に遅れること45年、元KISSAce Frehley が “10,000 Volts” という曲を出したことを知った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第44回めの放送を見ましたよ。

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第9週『カカシみたいなワテ』

梅丸楽劇団の団員たちに次々と召集令状が届いていた。音楽監督の羽鳥(草彅剛)は楽器が減った分を編曲で補う作業に追われ、夜も眠れないほどだった。それでも羽鳥は苦労だとは感じず、どこか楽しんでいる風でもあった。何があっても音を鳴らし続けるのが自分自身や楽団の使命だと捉えていた。

そんな羽鳥に対して、鈴子(趣里)はもどかしさを感じていた。自分には編曲作業を手伝うことができない。そればかりか、ステージで大胆なステップを踏むことが禁じられ客足が遠のいているのに、何も打開策を打てないでいるからだ。

羽鳥の新曲レコード『湖畔の宿』は、当局から貧弱で女々しい曲であり時局にそぐわないと評された。当局からあまり目をつけられたくないレコード会社は、この曲の宣伝を自粛するなどしていた。
一方、同じく羽鳥の作った『蘇州夜曲』は大ヒットしていた。

そこで鈴子は、羽鳥に『蘇州夜曲』を歌いたいと直談判した。この曲調ならばステップを踏んで歌う必要がないし、客ウケもよいと考えたのだ。
しかし羽鳥は許可しなかった。今まで通りの曲目や演出で続けるべきだと言うのだ。各楽器の担当者が減った分は、羽鳥が編曲の工夫で補うと言う。どんな状況になろうとも音を出し続けることが楽団の使命だと言うばかりだった。

鈴子はこのままでは梅丸楽劇団の存亡も危ういと思い、ますます不安になった。
すると羽鳥は、『ラッパと娘』の伴奏を弾き始めた。鈴子が大胆にステップを踏んで、人気を博した曲である。不安に押しつぶされそうになっている鈴子に対して、羽鳥はこの場で歌うように促した。
鈴子は、ふたりきりの練習室で思う存分歌い踊った。鈴子は久しぶりに体を大きく動かし、音楽の楽しさを再認識した。

しかし、梅丸楽劇団は客入りを取り戻すことはできず、解散することになった。
羽鳥はいつものように飄々とした態度で、またいつか再集合して演奏しようと呼びかけた。けれども、楽団員たちはそんな羽鳥を冷ややかに見ていた。羽鳥ほどの作曲家ならば今後も仕事があるだろうが、単なる劇団員たちには次の仕事のあてがなかったからだ。他の楽団も状況は似たような者で、バンドマスター兼トランペット奏者の一井(陰山泰)ですら廃業を考えざるを得ないほどなのだ。
こうして劇団は2年に渡る歴史に幕を閉じた。

その頃、鈴子は梅吉(柳葉敏郎)と仲違いしていた。梅吉の自堕落な生活に鈴子は我慢できなくなったのだ。ふたりは全く口を聞かなくなった。寝室も別々となり、梅吉は下宿屋の居間で寝るようになった。大家のチズ(ふせえり)は迷惑だから早く仲直りしろと促すが、双方とも譲歩しようとはしなかった。

梅丸楽劇団が解散した日、鈴子が下宿に帰ってくると、梅吉が酔って喧嘩をして警察に捕まったとチズから聞かされた。
慌てて警察署に行ってみると、梅吉はすぐに釈放されたものの、喧嘩の原因については一切話そうとしなかった。ふたりの関係はますます悪化した。

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展開が暗いねぇ。明日は今週最後だけれど、スカッとする展開はあるのか?

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