朝ドラまとめ記事はこれまで何百回書いてきたかよくわからないけれど、先週の金曜日(第30回)の記事を公開し忘れていて、こんなこと初めてだと慌てながら先ほど公開したわけだけれど、その間誰も何も言ってこなかったので、結局だれもこんなの読んでねぇじゃねぇかよとイジけかけつつも、今回のドラマは面白いので誰からも顧みられずとも続けていく所存の当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第32回めの放送を見ましたよ。
演出家・松永(新納慎也)は大事な内緒話があると言って、鈴子(趣里)を喫茶店に連れ出した。彼に片想いしている鈴子は、ついに愛の告白をされるのではないかと思った。
ところが、松永の話は予想外のことだった。
松永は近い将来、梅丸のライバル会社である日宝に移籍することが決まっている。移籍にあたって、鈴子にも一緒に来て欲しいというのだ。日宝は梅丸よりも資金があり、立派なショーを行うことができると期待できる。しかし、肝心の人材が不足している。日宝側は鈴子を高待遇で迎えるつもりだという。
鈴子は回答を保留した。これまで梅丸に世話になった恩を感じているので、裏切るようなことはしたくないと思ったのだ。しかし、密かに恋をしている松永の誘いを断ることも心苦しい。加えて、自身の飛躍のチャンスでもあるのだ。
松永は3日間の猶予を与えた。
鈴子は何人かに正直に相談した。
作曲家・羽鳥(草彅剛)には猛反対された。自分の歌には鈴子が必要だから、行かないで欲しいというのだ。
秋山(伊原六花)は、鈴子の逡巡する気持ちをよく理解してくれた。好きな人から誘われたら嬉しい反面、言われるがままでよいのかと悩む気持ちがわかるという。
ちょうど秋山も憧れのダンサー・中山(小栗基裕)からプロポーズされていた。しかし、彼は本来男役の秋山にドレスを着させようとするなど、秋山の意にそぐわないことをさせようとするのだ。
ふたりはなかなか寝付けずに、寝床でため息ばかりついていた。
翌日、鈴子はまたしても松永に料亭へ呼び出された。
そこには日宝の大林社長(利重剛)らがやってきた。社長自ら、迷っている鈴子の説得に来たのだ。鈴子には現在の給料の1.5倍の額を出すし、移籍に関する梅丸との交渉も全て会社が行うので鈴子は何も心配はいらないという。
ただし、移籍を打診されていることは秘密にしておくよう釘を刺された。
鈴子は返事をせず、契約書だけ受け取って帰宅した。
下宿に帰ると、実家の弟・六郎(黒崎煌代)から手紙が来ていた。手紙によれば、彼は徴兵検査で甲種合格だったといって喜んでいる様子だった。これまで人から褒められたことがなく、初めて人から認められたことを嬉しく思っているのだろうと想像された。
手紙には、母・ツヤ(水川あさみ)の体調を崩しかけているとも書かれていた。ずっと腰が痛いと言っているという。何かの病気かもしれないので検査を受け、必要なら入院する必要があるかもしれない。しかし、それには金がかかる。ツヤや父・梅吉(柳葉敏郎)は金のことを心配して、なかなか病院にかかろうとしないのだという。
鈴子は母のことが心配だった。病院に連れていくよう返事を書こうとした。
そこで金のことが気になって、日宝から手渡された契約書を確かめてみた。そこには給料の額も書かれていて、悪くない額だった。
まさにその時、梅丸の辛島部長(安井順平)
が下宿に怒鳴り込んできた。
ちょっと前から母・ツヤ(水川あさみ)の調子が悪いことは描写されていて、それが鈴子(趣里)とどう絡んでくるのかと思っていたんだけれど。
そうか、治療に金がかかりそうだってことと、移籍金を絡ませてくるのか。うまいなぁ。