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NHK『ブギウギ』第33回

明日と明後日は事情によりまとめ記事が遅れたり、場合によっては1日遅れになるかもしれないことを事前に予告しておく当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第33回めの放送を見ましたよ。

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第7週『義理と恋とワテ』

鈴子(趣里)が日宝へ移籍するという話を聞きつけ、梅丸楽劇団の統括・辛島(安井順平)が下宿に怒鳴り込んできた。すでに業界で噂になっており、梅丸社長・大熊(升毅)の耳にも入ったと言う。大熊社長はものすごい剣幕で怒っているという。

辛島は、鈴子を育てたのは梅丸だと指摘し、それを裏切る鈴子は義理と人情のない人間だとなじった。
そう言われて鈴子はひどくショックを受けた。母・ツヤ(水川あさみ)には幼い頃から義理と人情が大切だと言われており、鈴子自身もそれを信条に生きてきたつもりだ。その生き方を自らぶち壊してしまったことを思い知らされたからだ。
梅丸と日宝になんとか筋を通したいと思った。
加えて、今回の移籍話を持ってきた松永(新納慎也)に会って話がしたいと思った。彼に断りを入れるのが当然のことだし、なにより、鈴子は彼のことが大好きだったからだ。

しかし、辛島は鈴子が松永に会うことを許さなかった。今後一切、日宝側の人間には会わせないと言うのだ。接触を避けるため、今すぐ鈴子を軟禁状態にすると宣言した。
鈴子は軟禁場所へ移るための準備をすると言い、一時的に辛島を追いやった。そして、秋山(伊原六花)の協力で、下宿から逃げ出すことに成功した。

鈴子は松永と落ち合った。
移籍話が梅丸に露見したことを話し、これ以上は梅丸にも日宝にもいられる義理ではないと述べた。もう歌も踊りも諦めると言う。
その代わり、松永と一緒になりたいと愛の告白をした。自分と一緒に逃げて欲しいと懇願した。

ところが、松永はそれを断った。
松永は、アメリカに愛する女性がいると話した。将来はアメリカに渡り、その女性と結婚する予定だと言う。だから、鈴子と交際することはできないというのだ。
それを説明すると、人目を気にして松永は帰っていった。

鈴子は泣きながら夜の街を歩いた。
これまでの自分に対する松永の態度を思い出すと、彼も鈴子のことを好いていたとしか思えなかった。しかし、それは全て自分の勘違いだったことが悲しかった。梅丸に戻ることも、日宝に行くこともできなくな、歌と踊りを諦めざるを得なくなったことも悲しかった。

行くあてのなくなった鈴子は、所属レコード会社の事務所に向かった。
対応した社員の佐原(夙川アトム)もカンカンだった。鈴子は謝って梅丸に戻るしかないと話した。ちょっと売れたからといって、いい気になった鈴子に全面的に非があると指摘した。

そんなやりとりを聞きつけた茨田りつ子(菊地凛子)が会議室に入ってきた。りつ子は、下品な泣き声が部屋の外まで聞こえてきたなどといつものように鈴子を小馬鹿にした。
彼女は、鈴子がつけ上がったのは佐原らレコード会社側にも非があると指摘した。彼らやマスコミが「スイングの女王」などと鈴子を持ち上げたからだ。鈴子のような小娘なら、それでいい気になるのも当たり前だと皮肉混じりに話した。
その上で、今後どうするかは鈴子自身が決めることだと話した。自分の将来については本人にしか決める権利がないからだ。

鈴子は、りつ子の人を馬鹿にした口調がいつも気に食わない。しかし、言っていることはもっともだと思った。自分は少々売れたことで浮かれてしまい、義理と人情を忘れてしまったのだと反省した。

レコード会社の事務所にもいられなくなった鈴子は、下宿に戻った。
すると、作曲家・羽鳥(草彅剛)と作詞家・藤村薫(宮本亞門)が部屋で待っていた。
新曲がほぼ完成したという。今まさにふたりで作詞の最後の仕上げに取り掛かっていた。

楽しそうなふたりの様子を見ていると、鈴子はほんの少しだけ気が楽になった。

* * *


ラストシーンの鈴子役・趣里の表情の演技がすごかった。録画してあるやつを3回くらい見返してしまった。
この世の終わりみたいな落ち込んだ表情が、少しずつ微笑みに変わっていくんです。すげかった。

今までいくつかのドラマで趣里を見たことはあったけれど、そんときは全然ピンときてなかったんだけれど。今回の朝ドラで演技のうまさ(あと、歌とかも)を見て、認識を新たにしました。ほんとすばらしい。
親の七光り(水谷豊伊藤蘭)なくてもすごい女優さんだと思ってます。

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