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NHK『おむすび』第3回

今日は我が最愛の山瀬まみの誕生日を祝福するため、ネガティブなことを言ったり書いたりしないように心がけている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の第3回めの放送を見ましたよ。

* * *
第1週『おむすびとギャル』

結(橋本環奈)は、クラスメイトで書道部の恵美(中村守里)に連れられて部室にやって来た。

そこで結は、書道部の先輩・風見(松本怜生)に出会った。結は書道には全くの不案内であったが、彼が高校生離れした腕前を持っていることはすぐに分かった。しかも、彼はハンサムな上に性格も優しそうだった。結は一目で彼のことを気に入ってしまった。

結は風見に勧められるまま、筆で自分の名前を書いた。それは明らかに不格好で、結は恥ずかしくなった。しかし風見はケチをつけなかった。
それどころか、結の書から、結が何かを自分の中に押さえ込んでいると評した。彼は字をみるとその人の気持ちがわかるのだという。また、書道の目的は上手な字を書くだけではなく、自分自身と向き合うことだと述べた。結は書道によって自身の悩みを解消できるかもしれないし、風見本人がその手助けをすると言ってくれた。

風見の言葉は結にとって図星であり、とても驚いた。ハンサムな風見に教えてもらえる上、自分の悩みが晴れるなら書道を始めるのも悪くないと思った。しかし、その場では入部を即答せず、もう少し考えることにした。

恵美との帰り道、次の日曜日に福岡市の天神に行くことを誘われた。書道の展覧会が開催されているので、一緒に見学に行こうというのだ。乗り気のしない結であったが、恵美の「先輩も来る」の一言で気持ちが変わった。彼に会えるのが楽しみで、展覧会の誘いを受けた。

結が機嫌よく帰宅すると、農家である家族が慌ただしく畑に出ようとしていた。この後天気が変わって大荒れになりそうだから、急いで作物にシートをかけなければならないという。結も急いで作業着に着替え、手伝うことにした。

無事に作業を終え、風呂や食事を済ませた結は自室で書道部への入部について今一度考え始めた。風見の指導を受けることを想像するだけで胸が弾むのだ。その一方で、家業のことが心配になった。家族総出で農業を行っている中で、結は自分も貴重な労働力だと自認していた。部活動で帰宅が遅くなると家の手伝いをする時間が減ってしまう。ましてや、今日のように突発的な作業にも対応できなくなる。結の考えは堂々巡りになってしまった。

そこへ母・愛子(麻生久美子)が覗きに来た。帰宅した時に上機嫌だった結の様子を見て、何があったのか聞きに来たのだ。
結は、書道部への入部を迷っていることを話した。素敵な先輩がいてとても楽しそうな反面、家の手伝いができなくなる心配があると話した。
加えて、楽しいものはいつか無くなってしまうのではないかという不安があると話した。話しながら結の頭の中には、幼い頃に楽しく暮らしていた家が倒壊した風景を思い出していた。

愛子は結が心に浮かべていることを察した。しかし、楽しいことがなくなる心配などないと明るく話した。
さらに、家の手伝いのせいでやりたいことを諦めるとするなら、それは愛子にとって寂しいことだと説いた。結にはやりたいことをやって欲しいというのだ。
それで結は書道部への入部を決めた。

日曜日になった。結はワクワクしながら福岡市の天神へ向かった。
しかし、そこに風見の姿はなかった。代わりに、書道部の先輩が数人いた。確かに笑みは「先輩も来る」とは言っていたが、「風見先輩」とは言っていなかったのだ。結はがっかりした。
展覧会の書を見て、結にはさっぱり理解できなかった。どれもミミズが這っているようにしか見えず、何が書いてあるのかわからなかった。書道部に入部したことを後悔し始めた。

その日は、市内で複数の展覧会が行われているという。みんなは次の展覧会へ向かうというが、結はそれ以上付き合う気になれなかった。家の手伝いがあると口実を述べて帰宅することにした。

別れ際、ゲームセンターの前に派手な格好をしたギャルたちのたむろしているのが見えた。古風で地味な嗜好性である書道部の先輩たちは、ギャルたちを見て口々に悪態をついた。そのギャルたちは、いつか結に絡んできたハギャレン(博多ギャル連合)のメンバーたちだった。結は彼女たちに再度絡まれないよう、そして彼女らと顔見知りであることを書道部の先輩たちに知られたくなくてコソコソ隠れるようにした。

書道部員たちと別れ、帰宅しようと歩き始めた時、道の向こうから結のクラスメイトでハギャレンのメンバーでもある理沙(田村芽実)がやって来た。隠れる間もなく理沙に見つかり、結はハギャレンたちに捕まえられてゲームセンターの中に引っ張り込まれた。

リーダーの瑠梨(みりちゃむ)は、あらためて結にハギャレンに加入するよう頼んだ。ハギャレンの創始者であり、伝説のギャルである歩(仲里依紗)の妹である結にどうしても助けて欲しいのだという。
瑠梨は歩のことを尊敬し、彼女のようになりたかったのだと話した。それというのも、自分が小さい時にゲームセンターで不良少女に絡まれていたところを歩に助けてもらったことがあるからだ。その日から歩に憧れ続け現在に至るという。

瑠梨の身の上話をひとしきり聞かされて辟易した結は、思わず「しょうもな」と口に出していってしまった。もちろんその一言は瑠梨を刺激するのに十分だった。
ハギャレンと結との間で一触即発の危機となった。

そこへ、警察官がやってきた。
結がギャルたちに捕まって引っ張り込まれるのを見ていた他の客が通報したのだ。

* * *

書を見ただけでその人の悩みを見抜くという風見先輩(松本怜生)の能力はちとよくわかりませんが、まぁいいでしょう。このドラマはきっとファンタジーなんでしょう。

そんなわけで、結(橋本環奈)が「青春」という字を書いていただけの風見先輩に一目惚れしたのも、まぁいいでしょう。このドラマはきっと少女漫画的ファンタジーなんでしょう。

出かけていった先で因縁のハギャレンとばったり出くわすのも、まぁいいでしょう。このドラマはきっとご都合主義なんでしょう。ていうか、放課後に誰にも言わずにひとりで港に行って黄昏ていた結の居場所をピンポイントに特定して颯爽と現れたハギャレン(第1回)なんですから。

夕方、祖母・佳代(宮崎美子)が山にかかっている雲の様子から天候の急変を予知し、その通りその晩は荒れていました。さすが、農家の嫁を長年やっているだけあって感が鋭いです。
その時の家族総出での作業シーンは屋外ロケでした。そんな中、祖父・永吉(松平健)だけは「もう飲みに出かけてしまった」というセリフひとつで片付けられて出てきませんでした。父・聖人役の北村有起哉、母・愛子役の麻生久美子、祖母役の宮崎美子、そしてヒロインの橋本環奈らとは違って、松平健はたったワンカットの屋外地方ロケには呼べないってことなんでしょうね、きっと。まぁいいでしょう。このドラマで一番の大御所ですから。

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